三菱ジープJ57&J37用G54B エンジン オーバーホール OH作業(ジープのエンジンOH作業します。4G52 4G53 G54BOH用ガスケットの在庫あります。2016/6/16現在)

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  例のごとく、ヤフオクで発見したエンジン
三菱自動車製G54B4気筒2.6Lエンジン^^北海道までの送料込で6万円弱なので、即購入?安いのか高いのか?
でも、エンジン他、キャブレター、EXマニホールド、オルタネータ、スターター(これ重要)まで付いていたので、こりゃ掘り出し物かもしれないなあ~~(
このエンジン、僕にとっては、憧れのエンジンで30年前かな?当時学生でオフロードレースに参戦してた頃、僕はディーゼルのJ54でこのエンジンを積んだJ57に同じノーマルクラスで周回遅れにされてたなあ~20歳のころにこのエンジンが手に入っていたら、人生も変わっていたかもね^^パリダカールに出てたかもねえ~~)
   G54Bについては、三菱自動車の4気筒では歴代最大排気量の2.6Lで、4気筒で2.6Lは、世界的にも珍しいくらいだと思います。(いすゞのビックホーンの2.6Lもこのエンジンだよ)ポルシェの968の3.0Lの4気筒なんてのもあるけど~4気筒は2.4~2.5Lくらいが最大排気量のメーカーが多いかな?多分・・・・・・
このG54Bだけど国内だと三菱ジープのJ37&J57とディボネアとターボを装着して最終のスタリオンにしか搭載されていないんだけど、アメリカだとダッチブランドのスモールトラックやヨーロッパだとサッポロ(ギャランラムダ)とかに搭載されていたので、以外と海外にチューニングパーツがあったりしてます。
   ヘッドカバー外した~~う~~ん
   ヘッド外した!!あちゃ~~こりゃ、フルオーバーホールだ~~というより、シリンダー加工のピストン交換かよ~~~(当初の僕の甘い考えは、バラシテ、チャチャっと洗って、サッサット磨いて、パパっと組んで終わり^^のはずだったのだが?)
   オイルパン外すと、ほぼ普通で安心^^(汚く見てるけど、この程度は腰下たど普通というより、綺麗なくらい)
   ピストン外すと、シリンダーは、え~~~だめだ~~NGだ~~、多分、外で雨ざらしにされてたエンジンだ~~~(涙)
   こうなると、ウォータージャケットもあやしいぞ~~絶対
   メクラを外すと~~あ~~錆、カス、ゴミ、動脈硬化?ジャバしないと~~~水だけで錆びただけだとまだ、良いんだけど、クーラントが硬化すると、ホントひどいですねえ
   メクラ外して、とにかく洗います^^
画像はありませんが、洗車場の高圧洗浄機でも洗いました。オイルフィルターが付けっぱなしなのは、オイルラインに水を入れたくないからだから~
   そこそこ、綺麗になってきた^^もう少し
   メクラ蓋をロックタイトを塗って固定します。(これは、ハメ合い専用のLoctite620)
   はい、きれいにハマりました。
   反対側も
   パチンとはめて終了
   シリンダーホーニング(粗砥石)
悪魔のツールですので、使用を考えてる方は、慎重に^^まじめに使用しない方が良いと思います。これより3つ下の画像のフレックスホーンをお勧めします。
   あ~~傷だらけ~~お客様のエンジンの場合は、内燃機屋さんに出します^^
(今回の作業のテーマは全部自分で・・
たまにエンジンくまないと、感覚が鈍るのでトレーニング?まあ自分のエンジンなので、お客様のエンジンの場合は加工は内燃機屋さんにまかせます。)
   シリンダーゲージで測定します。以外かもしれないけど、ピストンクリアランスは0.015~0.02くらいでM3のS14エンジンより狭い
   細目の砥石(フレックスホーン)
これは、スグレモノ!!シリンダーに
細かいクロスハッチを入れていきます。(あと、粗砥石でホーニングしたキズを修正します)
   ま~ま~かな?ホーニングの後もシリンダーゲージで測定します。以外と綺麗に完成したのかな?
   シリンダーブロック平面度(0.05以下)ここも、機械加工に出せば早いんだけど、ストレートゲージとシックネスゲージとオイルストーンで修正、0.05mmのシックネスが入らなくなるように、高い場所をオイルストーンで研いで行きます。時間はすごくかかります。
   ピストンを逆さにして
   ピストンリングの合口隙間を測定&調整していきます。
   ブロック砂落とし?あまりにも鋳肌が酷いので、リューターで粗削りしました。BMWをエンジンと比べると~~とんでもないくらい、鋳物の凸凹があります。
   削ったあとは、スチームで洗浄します。
   クランク、ストローク98mm
   メタルを装着して、クランクを乗せる前にキャップを締め付け、シリンダーゲージで測定します。
   一応、プラスチックゲージでも確認
   クランク装着完了
   ピストン入れて
   コンロッドのクリアランス確認
   はい、完了
   上死点を確認して、クランクにマーキング
   一旦、エンジンスタンドから外して
   リアカバー&クランクシールを装着
   規定トルクで締めつけて~腰下の作業はほぼ終了
   メタルクリーンに一晩漬けておいたヘッド、カーボンは落ちてます。
   ポートの中は、ブツブツと凸凹だらけ、昔はポート研磨というチューニング作業があったのが解ります^^
   カーボンも固まってます。
   ブツブツやカーボンをリューターで落として行きます。ポート研磨ではありません!!ポート修正くらいの作業です。
   ブロック同様、面修正は手作業で行います。ストレート&シックネスゲージとオイルストーンを使用します。
   次にバルブ関係の作業に、4気筒2バルブなので、バルブは8本なので、摺合せで、当り面の修正も行って行きます。かなり時間がかかる作業になりそう^^
   バルブコンパウンドを着けて、カンカンと叩いて、摺合せ作業を進めて行きます。(バルブ擦り合わせは、タコ棒でコスル作業というより、バルブを回しながらヒタスラ叩きます^^、何時間も叩くだけ~~根気が必要です)
   光明淡でアタリ面を確認して、また、カンカンと叩きます^^一日中、カンカンって音が響いてます。
   ステムシール装着
   ジェットバルブ(やや、迷惑なパーツ、今回はキャブをソレックスのツインにするので、作動させません!!できれば、無い方が良いです)装着。
  ジェットバルブは吸気バルブの横に付いている5mmくらいのバルブで燃焼室にスワール(渦)を起こして燃焼効率を上げるなんてパーツらしいけど・・・・そんな効果は無いような~~この時代の三菱にエンジンには、装備されています。
   バルブ&バルブスプリング装着
   はい、完成
   オイルポンプ
   オイルポンプ&タイミングチェーン取り付け、超~~簡単です。スプロケットにチェーン付けて、オイルポンプのボルトを締めるだけ^^
   フロントカバーを磨きます^^ワコーズのなんとかコンパウンドで
   カバー装着
   インディアンヘッド!!知ってる人は知ってる、別名ガスケットニス^^旧車の古いエンジンのヘッドガスケット装着時に塗る、接着剤です。独特な怪しい臭いがします^^BMW他の高性能エンジンには使っちゃダメですよ^^
   インディアンヘッドをたっぷり塗って、すこし乾かします。(現在のエンジンは平面度は0.01mmくらいですが、このエンジンは0.05mmなので、この接着剤でウォータージャケットやオイルライン等、ガスケットを接着します。
   ヘッドも同様に塗ります。では何故インディアンヘッドなのか?この接着剤は、水やオイルに溶ける性質なのでウォータージャケットやオイルラインにハミ出した接着剤は、溶けて無くなりますので、詰まりが発生しません。
   ヘッドを乗せます。
   カムを装着するので、青いペーストを塗ります。
   カムを選びます。4G52ノーマルとGTOカム、4G53用ノーマルカム、G54Bノーマルカム、4本測定して結局、G54Bノーマルカムを選択
   カムキャップ、ロッカーアーム装着!!
   バルタイ測定
   この針は、WEBERのアイドルスクリュー^^
   ウォータポンプ&ヘッドカバー取り付け。
   オイルストーンでオイルパンの合わせ面を磨きます。
   オイルストレーナ装着
   オイルパンガスケットを載せて
   オイルパン洗浄のつもりが、剥離剤につけておいたら、ピカピカ!
   外側の塗装もはげちゃったのでオイルパン塗装^^
   オイルパン取り付け
   トルクレンチで締め付け!!5mmや6mmのボルト多数で締まってる、場所程、締めすぎ注意!!ペーパーガスケットなので、締めすぎるとすぐボルトが伸びたり、ガスケットが破けます。なのでトルクレンチで優しく締めます^^
   デスビのポイント交換^^ポイントって何?って人もいるかもね~昔はこのポイントでスイッチング、コイルの電源をOFFにして、高電圧を発生させて点火していました。
   ポイントギャップを調整します。このエンジンは、セミトランジスター仕様なのでポイントはスイッチングはしていません。点火タイミングをカチカチとセンサーとしての役割のみなので、ポイントが減ったりはしません^^コイルのスイッチングはトランジスターで行います。本当はフルトラにMSDで同時点火にしたいけどね?
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