2018.11.9
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16ビットマイコンボードの製作

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いつか使ってみるつもりで入手してそのまま置いてあった16ビットCPUのことを思い出しました。
AMD社のAM188です。
その名の通り、CPUコアは80188互換の16ビットCPUです。
そのAM188を使った16ビットマイコンボードの製作記事です。
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[第109回]



●独立化セット用プログラムが完成しました!

前回は
自立して動く8086マシンです。
その昔のIBM/PCマシンとかNECのPC9801の小さなお仲間の誕生です。
と書きました。
誕生したばかりのひよっこで、まだ羽も生えていませんでした。
IBM/PCマシンやNECのPC9801のお仲間に入れてもらうためには、せめてDOSは必須でしょう。
DOS(DISK OPERASION SYSTEM)はその名の通りDISK制御を組み込んだシステムです。
前回の時点では独立化システムに接続してフルキーボード入力とVGA画面表示はできるようになりましたが、ディスクとしてのSDカードのコントロールまではまだ組み込んでいませんでした。
その後一週間ほどをかけて、SDカードの制御ソフトも組み込むことができました。
小さいながらも、これで正真正銘の16ビットDOSシステムの誕生です。
下はテスト中のVGA画面です。

DIRコマンドの入力部分がスクロールして見えなくなってしまいました。

もう一度DIRコマンドを実行しました。

このSDカードはND80Z3.5を新独立化システムに接続してテストしたときのものです。
ZB3DOS(CP/M互換DOS)対応のSDカードフォーマットになっているので、Zディレクトリが見えますし、ZB3DOSのファイルもあります。
もちろんAM188は16ビットCPUなのでZB3DOS(CP/M互換DOS)は実行できません。
しかしZB3BASICとは互換性がありますから、上の画像のようにND80Z3.5のZB3BBASICで作成したBASICプログラムをロードして実行することができます。

画像の順序が逆になってしまいましたが、上で実行したBASICプログラム(SQRTEST.TXT)をロードしたところです。


テスト中の写真です。


ND80KL/86ボードのところをアップで撮りました。
まだ少し遠いのでCPUのロゴなどは見えませんが、搭載しているのはAM188CPUボードです。


●USB接続版にもSDカード制御プログラムを組込みました

独立型のシステムをDOSにしましたので、USB接続型にもSDカード制御プログラムを組み込んで、こちらもDOS仕様にしました。

SDカードインターフェースボードのみを接続しています。
左上にはUSBケーブルが見えています。
独立型とUSB接続型ではシステムROMを取り換えます。
USB接続型は先に完成してご購入いただいた皆様にお送りした86BASICROMにSDカードプログラムを追加したものです。
準備が整いましたら、近日中に皆様にお送りする予定です。

こちらはWindows7のコマンドプロンプト画面です。

86BASICを起動して、DIRコマンドとLOADコマンドを実行しました。
さきほど独立型でロードしたのと同じBASICプログラムです。

ロードしたSQRTEST.TXTを実行しました。


さて残るは新独立化システム用のプログラムです。
これはなかなかにホネな作業です。
でもなんとかそこまで仕上げてやっと一区切りつきますから、なんとかもうひと頑張りしなければなりません。
ということで、休む間もなく新独立化システム用のプログラム作成作業に突入です。

16ビットマイコンボードの製作[第109回]
2018.11.9upload

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