2016.12.30
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16ビットマイコンボードの製作

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いつか使ってみるつもりで入手してそのまま置いてあった16ビットCPUのことを思い出しました。
AMD社のAM188です。
その名の通り、CPUコアは80188互換の16ビットCPUです。
そのAM188を使った16ビットマイコンボードの製作記事です。
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[第2回]


●試作基板

前回は8ビットCPU(KL5C80A12)と16ビットCPU(AM188)を、CPU基板を取り替えるだけで同じプラットフォーム基板の上で走らせる、という企画について書きました。

80系だといっても8ビットと16ビットとを同じベースの上で走らせるのはいくらなんでも無理ではないの?
きっとあれだ、失敗するに違いない。
ボケ老人の冷や水でしょう。
と揶揄する向きもあろうかと思います。

まま、そういう方のご期待を裏切って誠に申し訳ないのでありますが。
以前にも書きました通り、私は生粋の名古屋人でありますので、余程の確証がありませんと滅多なことは書きませぬ。
ええ。
石橋をたたいて渡らぬ、というのが名古屋人であります。

KL5C80A12用ということでスタートいたしました新ND80Kマイコンボードでありますが、その試作基板を設計する時点で、AM188も同じ本体基板上に実装することを、当然のことながら計算に入れておりました。
「KL5C80A12マイコンボードの製作[第2回]」で書いておりますように、その試作基板は9月には設計を終えて発注し、もう2ヶ月以上も前の10月には出来上がってきておりましたが、そのとき同時にAM188用のCPU基板も発注したのでありました。

こちらがAM188CPU基板です。


そしてこちらは新ND80K本体基板にAM188CPU基板を実装してテスト中の写真です。


こちらは本体基板全体の写真です。

ええ。
実は。
ご覧の通り、とりあえず16ビットテスト版のTK−80的モニタプログラムは作成済みなのであります。
いずれモニタプログラムリストもお見せするつもりでおります。
この写真は8ビット版モニタプログラムに5桁目のアドレスLED表示用プログラムを組み込む以前に撮ったものですので、まだ最上位5桁目は点灯していませんが、近日中にこちらの16ビット版にも組み込むつもりです。

本当にこんなことができるのかいな、とまだお疑いかもしれませんが。
あ。
いずれ回路図も整理してお見せします。
とりあえず、比較いただくために、下は「KL5C80A12マイコンボードの製作[第2回]」でお見せしたKL5C80A12CPU基板を搭載してテスト中の写真です。

見比べていただければ、どちらも同じ本体基板であることがおわかりいただけると思います。

ROMを実装している位置が違います。
実はKL5C80A12はリセット後のプログラム開始アドレスは00000なのですけれど、AM188はFFFF0が開始アドレスなのです。
KL5C80A12とAM188とではROMの置かれるアドレスが真逆なのですよねぇ。
それで試作版ではとりあえずROMソケットを2個用意したのです。
でもこれは最終的には1個に集約するつもりです。
そのほかにも同じにできない回路がありますので、そこはDIPスイッチで切り替えることにしました。

こちらはAM188実装時です。


こちらはKL5C80A12実装時です。

bVがONになっています。
これは現行試作版での仕様です。
製品版では変更になる可能性があります。

16ビットマイコンボードの製作[第2回]
2016.12.30upload

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