2018.9.12
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16ビットマイコンボードの製作

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いつか使ってみるつもりで入手してそのまま置いてあった16ビットCPUのことを思い出しました。
AMD社のAM188です。
その名の通り、CPUコアは80188互換の16ビットCPUです。
そのAM188を使った16ビットマイコンボードの製作記事です。
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[第86回]



●LCD表示機能を組み込みました

「KL5C80A12マイコンボードの製作」[第34回]でCPUボードに直結するLCDIFを紹介しました。
その時点ではZBKシリーズのプリント基板の一部を切り取ってそれをIF回路基板として利用しました。
せっかくZBK−V3BASICにLCD表示機能があるのですから、できればLCDIFもオプションとして用意したいと思いましたので、LCDIF基板を作ってしまいました。
どうせ作るならAM188CPUボードにも接続できるようにしたい、と考えてKL5C80A12/AM188両用のLCDIFボードとして製作しました。
KL5C80A12についてはZBK−V3BASICにはLCD表示用の命令としてWRITE #がありますから、接続してそのまま使うことができます。
しかしAM188用のプログラムはありませんから作らなければなりません。
「そんなことをしている余裕はないでしょうが」
とお叱りをうけてしまいそうですけれど。

実は。
AM188には32本の汎用入出力端子があって、それぞれ他の機能の入出力と兼用になっています。
このあたりはKL5C80A12と同じです。
各端子を入力なり出力なりとして使うにはそれなりの設定が必要です。
その入出力端子の一部を利用してLCDの表示が行なえれば、結果としてAM188のI/O端子の使い方のサンプルともなる、という計算でもありました。

実際にやってみますと、結構面倒です。
どちらかというとまだKL5C80A12のほうが使いやすいという印象です。
ともあれ、なんとかAM188用のLCD表示プログラムを作成できましたので、さっそくテストをしてみました。
下はAM188CPUボードにLCDIF基板を接続して表示テスト中の写真です。

はっきりは見えませんがIF基板に追加配線をしています。
AM188のPIO(汎用入出力)についてちょっと思い違いをしてしまって、余計な追加配線をしてしまいました。
そのあたりのことについては時間ができたら書きたいと思います。

こちらが上の写真のテストをしたときのパソコンの側の画面です。

最終的にはBASICプログラムに命令として組み込む予定ですが、今はまだテスト中なのでJPコマンドを使ったウラ技で実行しています。
BASIC命令としては
WRITE #$12,”abcXYZ”
になります。

上のテストは昨日行なったものです。
テストがOKになりましたので、本日になりましてから、LCD表示プログラムをBASICに組み込みました。
BASICに組込みましたので、もう少しまともなテストをしてみました。


こちらが上のテストを行なったときのLCD表示の写真です。


実は上のテストプログラムを書いて実行したところ、CHR$でこけてしまいました。
なにしろ急作りで86版BASICを作りましたので、まだあちこちにバグが残っているようです。

現在、ご注文いただいております組立キットのパーツはあとは梱包すればよいところまで出来ています。
完成品としてご注文いただいた分も出来ています。
説明書もあと少しを残してとりあえずは大体出来ました。
問題はソフトです。
KL5C80A12版は大体はいいと思いますが、念のため動作確認をしてからROMを作成します。
AM188版はあと数日かけて動作確認をしてバグ取りをするつもりですが、ひょっとすると先にKL5C80A12版のみをお送りすることになるかもしれません。
大変長い間お待たせしてしまい本当に申し訳ありません。
とりあえずKL5C80A12版だけでも、来週になりましたら発送にかかりたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

16ビットマイコンボードの製作[第86回]
2018.9.12upload

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