2017.10.8
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マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[総合第102回]


●27C512 WRITER(2)

前回は「27C512にデータを書き込んだあとのベリファイは通常のREADのときと同じようにCEとOEをLにする」ということについて「困る」と書きました。
なぜ困るのかと言いますと。
下は27C256WRITERの書き込みソケット周りの回路図です。

この回路図は27C256WRITER組立キット[第12回]でお見せしました。
この回路を改造して27C256/512WRITERにするのが今回の目的です。
新たに追加するA15は28Pテストソケットの1pinに接続します。
そのA15は幸い74HC373(IC2)のpin2が空いていますから、ここから出力します。
IC2は上位アドレスA8〜A14の出力に使っていて今回はそこにA15を追加してA8〜A15を出力することになります。
もともとそのようなことを想定していたわけではありませんが、ごく当たり前の配線をした結果として最上位ビット(A15)が予約席のような扱いになっていたのでした。
ところで28Pテストソケットの1pinには現在はVPPが配線してあります。
27C512のVPPはOE兼用端子としてpin22に配線することになります。
そこでショートピンを使って27C512のときは28Pテストソケットの1pinにA15(IC2pin2)を接続するとともに、VPPを28Pテストソケットの22pinに接続すればよい、と単純に考えたのでしたが、そうは問屋が卸さなかったのでした。
そこに気が付いたので「困る」と書いたのでした。

上の回路図のVPPの動作を考えてみてください。
トランジスタ(A1015)がONになるとVPP=12Vが28Pテストソケットの1pinに加わります。
トランジスタがOFFのときは…。
ダイオードD2がありますから1pinは+5Vになります。
ここになぜD2が必要なのか、については後ほど書くことになります。
それはともかくとして、これをこのまま28Pテストソケットの22pinに持って行ったとすると、OE=VPPにはできますが、OE=0Vにはできません。

簡単にちょいちょいと配線を追加すればOKと考えた私が浅はかでありました。
しかしただ困っていても何も進みません。
やれやれと思いながら、下の回路図のように改造作業をしたのでありました。

3個のショートピンのそれぞれ上側をショートすると27C256用になり、下側をショートすると27C512になります。
27C512を選択すると、A1015がOFFのときは新たに追加したC1815がONになってOE=0Vになります。
………!

今、気が付きました。
74HC04は不要でした。
74HC175の3Q_出力(pin11)を使えばよかったのでした。

[出典]Texas Instruments社74HC175DataSheet

うーん。
回路図に未使用端子も記載しておけばすぐに気が付いたのに…。
あとで悔やんでも仕方がありません。
もう作業してしまいました。
この通り。


こちらは基板裏です。


このように改造したWRITER基板を使って、それから27C256WRITERの書き込みプログラムをもとにして急ごしらえで27C512WRITERプログラムを作成して実行した結果、無事に27C512に書き込みすることができました。
作成した書き込みプログラムについてはちょっと長くなってしまいますので、とりあえずは割愛することにいたします。

さてそのようにして、まずは27C512に例のごとくND80Z3.5システムプログラムを書き込んで、それをROM/RAM/RTCボードに実装したのでしたが…。

ND80Z3.5の7セグメントLEDは消えたままでありました(涙)。

CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第102回]
2017.10.8upload

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