2016.10.11

次へ
ホームページトップへ戻る

マイコン独立大作戦
キーボードインターフェースの製作

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
独立大作戦の作戦その1はCRTインターフェースボードの製作です。
そして作戦その2は、やっぱりキーボードインターフェースしかありませんでしょう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

[第1回]


●プロローグ

まだCRTインターフェースボード作戦の途中ですけれど。
今はやっと3回目の試作基板の製作までこぎつけて、ほっと一息ついたところです。
そこで、その合間を利用して、単細胞の私としては実に無謀なのですけれど、両面作戦を展開しようという試みです。
実は内々のうちに、このほかにも極秘の多方面作戦を展開しつつあります。

まあ。
あれです。
残り少ない人生といいますか、いつお迎えが来るかもしれぬというあせりがありまして。
お彼岸ともなりますと、なおさらその思いが去来するようでありまして。
それでこの秋はもう四方八方めちゃくちゃ大作戦を開始してしまうつもりなのであります。

あ。
まだCRTインターフェース回路の説明に入ったばかりですので、そちらのほうもときどき続きを書きつつ多方面作戦を展開していきたいと計画しておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

さて。
今回のテーマでありますが。
何人かの方から、CRTインターフェースは期待していますけれど、キーボードはどうなるのでしょうか?というお尋ねのメールをいただいております。

勿論考えておりますとも。
表示回路のみあっても入力回路がなければなにもできません。
独立大作戦にキーボードインターフェースは必須でありましょう。

昔はキーボードといえばメカニカルなものに限られていました。
中日電工でも当社オリジナルのBASICシステム用に専用のキーボードを製作して使っていました。
これがその実物写真です。

キートップとキーボディはマーキング済みの単体をセットでメーカーから購入して、それに合うキーボードケースとプリント基板を自社で製作して、それに組み付けて販売していました。
ところがパソコンが一般に流通し流行っていくにつれて、キー単体での需要は減少してとうとうメーカーが生産を中止してしまいました。
他方でCRTインターフェースのところで書きましたように、CRTディスプレイも生産されなくなってしまい、表示と入力の両方が調達できなくなってしまったことによって、やむなくWindows様に隷属する道を選ぶことになってしまいました。
といっても当時はWindows95の時代でしたから、インターフェースはUSBではなくて、プリンタポート(パラレルポート)を使った、まだ分かりやすいインターフェースでした。

でもいきなりWindowsに隷属しなくても、Windowsのキーボードを利用するという手もあったのでは?とお考えかもしれませんが。
当時はWindowsのキーボードを利用するなどという考えは思いつかなかったのですよねえ。
なんだかややこしいシリアル通信をしているんだとか。
232CのインターフェースだってZ80SIOを使ったりして結構大変だったものですから、当時はシリアル通信と聞いただけで拒否反応がおきてしまったようであります。

さてさて歳は取りたくないものでありますが、歳を取ってよいこともあります。
ひとつには気が長くなることでありましょうか。
そしてもうひとつは、歳を取るにつれて経験とか知識とかが積みあがってきて、昔はできなかったこととか、理解できなかったことなどが、割と普通にできるようになってしまったりします。

今回この独立大作戦を企画するに当たりまして、当然キーボードをどうするのか、ということについてもざっと検討をいたしました。
で。
昔は拒絶してしまいましたWindowsキーボードですけれど。
多分使えるのではないか。
という結論がでましたので、この作戦となりました。

●PS/2キーボード

Windowsのキーボードということになりますと、いまどきはごく普通にUSB接続ですけれど。
USBは使えません。
ND80Z3.5やND8080もUSB接続していますけれど、それはWindowsがマスターでこちらはスレーブ。

USBの場合、制御はとてつもなく難解で、それでもやっとPIC18F14K50の力を借りてなんとかできておりますが、それはスレーブだから、です。
キーボードはスレーブ(端末側)ですからその相手側はホスト(メイン側)ということになります。
USBのメイン側のインターフェースなんてとてもできるものじゃありません。
たとえできたとしましても。
たかがキーボードじゃありませんか。
どーしてそんなご大層なものが必要です?
やなこってす。
ええ、御免こうむります。

ということになりますと。
ここは今となっては旧式となりましたPS/2でいくことになります。
どうしてこういうシンプルで良いものが淘汰されていってしまうのでありましょーか(世の中どこか間違ってきていると思います)。
私は人類のために、嘆いております。

そういう与太は置くとしまして。
いまどきPS/2キーボードなど、果たして入手可能でありましょーか。

幸い、入手可能でありました。
今年になりましてから、例によってAmazonからごく普通に入手したPS/2キーボードです。

メチャメチャ安かったです。
ええ。
もちろん新品です。
当独立大作戦の成功のために、世の中からPS/2キーボードがなくなってしまわないことを切に祈ります。

ケースのここのところ、PS/2の文字をご確認ください。

これが一番肝心かなめです。

キーボードインターフェースの製作[第1回]
2016.10.11upload


次へ
ホームページトップへ戻る