2016.10.12
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マイコン独立大作戦
キーボードインターフェースの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
独立大作戦の作戦その1はCRTインターフェースボードの製作です。
そして作戦その2は、やっぱりキーボードインターフェースしかありませんでしょう。
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[第2回]


●PS/2コネクタ

前回は、マイコン独立大作戦のキーボードはPS/2タイプを使います、と書きました。
そこでまずはそのPS/2コネクタについて簡単に説明をすることにします。
Windows98あたりまでのパソコンにはごく普通にキーボードとマウスの接続用にこのPS/2コネクタがついていました。
ミニDIN6pinと呼ばれているコネクタです。
こちらがキーボード側のコネクタ(オス)です。


そして下は基板側のメスコネクタのデータです。
接続テストをするのに入手して使ったのは、マル信無線電機鰍フミニDINソケット6P MJ373/6です。
秋月から入手しました。


上図は同社のデータシートから一部を拡大複写しました。
右側の基板取付寸法図は基板裏側から見た図です。
信号の接続は次の通りです。

1 DATA
2 −
3 GND
4 +5V
5 CLOCK
6 −

PS/2はクロック同期式シリアル通信ですから、+5VとGNDのほかにはCLOCKとDATAしか接続しません。
ハードウェアはいたって簡単です。

テスト用にジャノ目基板に取り付けました。


裏から見たところです。


●クロックとデータの波形

PS/2キーボードの場合、通常はクロックはキーボードの側から出力されます。
キーを押したときに出されるキーコードデータも当然キーボードの側から出力されますから、キーボードのDINコネクタに+5Vを供給するだけで、何かキーを押せばクロックとそれに同期したキーコードが出力されます。
実はCPUの側からもコマンドやデータをキーボードに与えることもでき、その場合はクロックもデータもキーボードから出力されます。
そのためクロックとデータの信号線はどちら側からでも出力できるように、キーボードの側もCPUの側もオープンコレクタで接続します。
そのためにはデータとクロックのラインはプルアップが必要なのですが、プルアップ抵抗はキーボードの側にも入っているようです。
下は何もつながないで+5Vのみを供給してキーを押したときに出力されるクロックとデータ信号をオシロでモニタしたときの写真です。

キーデータ(キーコード)は11クロックで構成されます。
スタートビット(1)+データ(8)+パリティビット(1)+ストップビット(1)の11ビットです。
上側(CH1)がクロックで下側(CH2)がデータ(キーコード)です。
この写真は今年の3月に撮ったものです。
このときのオシロスコープはずっと昔から愛用していたもの(ソニーテクトロ製)でしたが、とうとう壊れてしまっていまはもうありません。
なんだか懐かしい写真です。
ええ。
実はマイコン独立大作戦は、もう半年以上前に始まっていたのでした。

下はクロックを詳しく確認するために時間軸を拡大したところです。

1クロックは約80μsです。

キーボードインターフェースの製作[第2回]
2016.10.12upload

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