標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第267回]

●あと少しだけ、前回の補足説明です

あともう少しだけ、前々回、前回の補足説明をいたします。
当社のZBKボードを使って、テストプログラムを実行させているところの画面をお見せして、その動作の説明をしました。
パラレルポート(プリンタポート)を使ってDOSVパソコンとBASICボードを接続して、DOSプロンプト(DOS窓)で制御します。
テストプログラムを実行するのにJPコマンドや、ブレークポイントを設定するためにBPコマンドを使います、という説明をしました。

なんだかそれらのコマンドはDOSの上で動作しているようなイメージがあります。
そうすると、どうやったら、DOSのコマンドでZ80を遠隔操作するのだろう?などという疑問をもたれる方もいらっしゃるかもしれません。

MSDOSにはDEBUGというマシン語ツールがあります。
DEBUG.EXEです。
その昔の古き良き時代のマシン語ツールです。
機会がありましたらぜひ一度使ってみてください。
DOSプロンプトで、DEBUG[Enter]と入力すると起動します、って全然予備知識がなかったら、使えませんよね。

お話がそれてしまいました。
前回説明しましたのは、そういうDOS上で動くツールのことではありません。
ひょっとすると、誤解されてしまうかもしれませんから、今回の補足説明です。

こういうイメージになります。

前回説明した、JPコマンドとかBPコマンドとかといった機能はすべて図の右側のZBKボード上にあるのです。
Windows上のDOSプログラムは簡単に言えば、ただの通信プログラムなのです。
キーボードから入力された「文字列」をそのままZBKボードに送信したり、ZBKボードから送られてくる「文字列」をディスプレイ画面に表示したりするだけ程度の機能しかありません。
DOSプログラム自身で判断することとしては、LOADコマンドやSAVEコマンドを検出してファイルをLOADしたり、SAVEしたりすることぐらいです(これはZBKボードだけではできません。DOSプログラムの機能です)。

そういうことですから、JPとかBPとか、あるいはそのほかのコマンドや命令は、全てZBKボードに文字情報として送られたあとで、ZBKボード上のプログラムによって解釈されて、必要なプログラムが実行されるのです。

まあ、そういうことですので、そんなにあれもこれもと、欲張った機能をつめこまなければ、「つくるCPU」ボードだって図の右側に置くこともできないことではありません。
もっとも、現在でも、「つくるCPU」ボードにはPICがのっていて、送受信の機能はあるのですけれど、ただそれはほんとに基本的なものですから、そのままで、この図のZBKボードのような動作をさせることにはムリがあります。
けっこう通信ソフトというのは大変なのです。
ですから、今すぐに、というのはちょっとムリなのですけれど、でもせっかくここまで作ってきたのですから、いずれはそのような機能拡張もしてみたいものだと思っています。

以上、補足説明でした。

●図面のチェック作業は完了しました

残っていた、TK80の部分のチェックも完了しました。
プリント基板配線図の修正作業も完了しました。
今は、シルク図の修正と追加作業中です。
なにしろ部品点数が思いっきり多いものですから、ネームや記号を入れる作業もハンパではありません。
でも、もうあと少しで完了すると思います。
2009.7.3upload

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