2020.1.15
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る

トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


[第193回]



●命令デコード回路

相変わらず時間がありません。
年の初めから多忙な毎日です。

さて今回は命令デコード回路です。
8080の命令は8ビットです。
ビットの組み合わせで8080の全命令を定義しています。
多くの命令はビットの組み合わせに一定のルールがあります。
そのルールにしたがって命令を分類して最終的には特定の命令回路を起動する信号を生成するのが命令デコード回路です。
8080の命令デコード回路はMYCPU80でHCMOSICを使って実現しています。
下はMYCPU80Bの命令デコード回路の回路図です。


この回路をトランジスタに置き換えていきます。
これだけ全部の回路を一度には置き換えられません。
いくつかに分割しながら置き換えていきます。
とりあえず比較的シンプルでまとまっているところから取り掛かることにしました。
まずはIC184とIC197の74HC238をトランジスタに置き換えます。
IC184は”11xxxbbb”という8ビットコードをデコードしてbbbの値にしたがって8本の出力のいずれかをHにします。
IC197はそれとは逆に”xxbbbxxx”という8ビットコードをデコードしてbbbの値にしたがって8本の出力のいずれかをHにします。
bbbは000〜111の範囲の値でxは1または0の値のどちらでもあてはまることを示します。
下がトランジスタ回路です。



特に難しい回路ではないのですが、トランジスタの数を減らそうとして手抜きの回路にしてしまいました。
この回路のまま試作基板を作ってしまったのですが、基板ができあがってきて、実際にトランジスタを実装して動作テストをしていく過程でこの回路では駄目だということに気が付きました。
ざっと見たところ特に問題は無いようですし、実際にテストをしてみてもちゃんとうまく動作しているように思えたのですが。
74HC238はデコード出力はH出力ですがそれをトランジスタに置き換えた回路ではデコード出力はL出力です。
駄目だというのはそういうことではありません。

次回に続きます。

トランジスタでCPUをつくろう![第193回]
2020.1.15upload

前へ
次へ
ホームページトップへ戻る