2017.11.13
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る

標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
やっと(!)MYCPU80の改良型基板製作に着手しました!!





[第824回]

●やっとMYCPU80の改良型基板製作に着手しました!

MYCPU80につきましては久方ぶり、ほとんど2年ぶりの更新になります。

まだ「新マイコン独立化セット」の準備作業の真っ最中なのですが。
それにほかにも急いで仕上げなければならない仕事が何件も重なってしまって、それはそれで有り難いことなのですが、なかなかに大変な状況です。
しかし今回のテーマにつきましても、実はもう夏の頃から作業にかかっておりまして、それがこのところの「新マイコン独立化セット」の作業のためにずっと中断したままになっておりました。
こちらにつきましてももういい加減に作業を再開しませんと、ずるずるとこのままいってしまいそうですので、とにかく「新マイコン独立化セット」のほうが一区切りついた今しかないと、そう心に決めて取り掛かることにいたしました。
勿論「新マイコン独立化セット」の説明書作業も並行して進めていきますので、ご注文いただきました皆様方には今しばらくのご猶予ご辛抱をお願いいたします。

さてそれで当テーマについてですが。
MYCPU80組立キットを発売開始しましたのは2009年9月でしたから、早いものでもう8年余りが過ぎてしまいました。
その間当初予想もしなかった多くの皆様にご購入いただきました。
ご購入いただきました皆様には厚く厚く感謝御礼申し上げます。
ご購入いただいた皆様はご存知のことなのですが、当組立キットのプリント基板には初期的な配線ミスやその後にまずいところがみつかったための配線の修正箇所などが沢山あります(修正箇所は十数か所あります)。
中にはスルーホール抜けなどお客様に修正していただくのが難しい箇所なども含まれているため、ご注文いただく度に毎回プリント基板に手作業で追加修正作業をしてから出荷してきました。
そのうち修正済みのプリント基板を作らなくては、と思いつつなんと8年も経ってしまいました。
なにしろ超巨大基板ですから、そう簡単に作り直すわけにはいかなかったのです。
しかしながら、8年も経ったということは私も8年も歳をとってしまったということで、さすがにこの先何年同じ修正作業を続けるのか、それを考えるといささか気が滅入ってしまいました。

そこで、まだ気力の残っておりますうちに、一大決心をして、MYCPU80プリント基板の作り直しを決意したのでありました。
いえ。まあ、それほど大げさに言うことでもありません。
実のところ十数か所あった修正箇所をそのままプリント基板の配線パターンとして直しただけで、それほど大した作業ではありませぬ。
その作業はこの夏の間に完了いたしました。

ただ修正するだけなら、その新しい版でプリント基板を発注すればそれでよいのですけれど。
どうせ作り直すならば。
修正箇所以外に以前からなんとかしたいと思っていたことがありました。
それもこの際やってしまおうと。
毎度毎度の悪魔の誘惑でありました。

MYCPU80組立キットのあとでND80ZV組立キットを作りました。
それはその後に機能追加をしてND80Z3.5組立キットになりました。
その後にND8080組立キットも作りました。
MYCPU80以外のボードはUSB接続には当社オリジナルのUSB通信プログラムを書き込んだPIC18F14K50を搭載しています。
しかしMYCPU80はUSBプログラムを作成する以前の製品だったため、USB接続にはPICではなくてFTDI社のFT232RLを使っています。
これがなんとかしたいもののひとつで、普通のDIPICではなくて昨今はやりの面実装タイプなのですよねえ。
これはちょっと手馴れた方でないと簡単にハンダ付けするというわけにはいきません。
仕方がありませんから、FT232RLのみを実装した小さい基板を作って、その部分については完成品、テスト済みでずっと供給を続けてきました。
さらにFT232RLを動かすためにはドライバが必要です。
それもやっかいなことのひとつです。
PIC18F14K50に書き込み済みのUSB通信プログラムはマウス、キーボードなどと同じHIDデバイス用ですから標準のドライバでよいので、あらためてドライバをインストールする必要がありません。
なにしろWindowsもころころ変わっていきますので、標準ドライバだけで動くというのは大きな強みです。
ですのでこの機会にFT232RLはやめてしまって、他の組立キットと同じようにPIC18F14K50に変更してしまいたい、とそのように考えました。

それともうひとつ。
ND80Z3.5もND8080もZB3DOS(CP/M互換DOS)用に本体ボード上にそのための増設RAMエリアを(オプションで)設けています。
ND80ZVにはそのための配線がしてありませんでしたから、あとから増設メモリ基板キットを作りました。
MYCPU80もそのための増設メモリ基板キットを外付けできるように用意しました。
せっかくプリント基板を作り直すのでしたら、この際それも本体ボード上にのせてしまいたい、と考えました。

ああ。
それならば。
TK80回路の5×5キーもスペースがないため小型のタクトスイッチを使っているのですが、これもなんとかキーシールが入る程度の透明アクリルキャップ付きのキーに変更してしまいたい、とまあそのようにあれこれ思いついてしまったのでありますが、そういうことになりますとプリント基板の左側部分、TK80回路部分のおよそ半分ほどの回路とレイアウトがすっかり変わってしまいます。

[17.11.14追記]
直したいところは他にもまだまだありました。
MYCPU80組立キットには小型スピーカーが含まれていて、これはMYCPU80本体基板にリード線を直付けするようになっています。
ここはND80Z3.5(ND80ZV)、ND8080と同じように3.5φジャックとプラグで接続したいと思います。

それからそれから、当初MYCPU80ではRS232C回路も搭載するつもりでしたが、結局基板スペースが不足してしまったために、最終的には割愛することになってしまいました。
今更232Cでもあるまい、と考えたことも割愛することになった理由のひとつでした。
事実、パラレルポート(プリンタポート)と同様RS232CポートもないWindowsパソコンが主流になってきていました。
ところがその後に、USB−RS232C変換ケーブルなるものが安価に供給されるようになり、それを使うことで以前のようにRS232CでWindowsパソコンとの間でデータの送受信を行なうことができるという想定外の展開によってRS232Cは生き延びることになりました。
それでということもあって、ND80ZVもND80Z3.5もND8080もRS232Cインターフェースを標準搭載しています。
それならば。
この際、MYCPU80でもRS232C回路をぜひとも復活させようではありませぬか。
どんどん機能追加の構想が膨らんでまいります。
[追記ここまで]

いや。
これは大変なことだわ。
考えなければよかった。
でももう考えてしまいましたから、後の祭りであります。
それで、今年の夏も思い切り長くて暑い夏になってしまいましたし、気が付いたら秋ももうほとんど終って立冬も過ぎてしまったのでありました。

時間がなくなってしまいました。
次回に続きます。

TTLでCPUをつくろう![第824回]

2017.11.13upload
2017.11.14追記

前へ
次へ
ホームページトップへ戻る