標準ＴＴＬだけ（！）でCPUをつくろう！（組立てキットです！）
(ホントは７４ＨＣ、ＣＭＯＳなんだけど…）
やっと（！）MYCPU80の改良型基板製作に着手しました！！
［第８９５回］
●やっと５号機のテストが完了しました
完成品の５号機については、ＭＹＣＰＵ８０Ｂは何日も前に完成していたのですが、ＮＤ８０Ｚ３／ＭＣ８０は作業が遅れていて昨日になってやっと完成しました。
それで昨日と今日と２日かけて動作テストを行ないました。
機能が増えてくると動作確認も手間がかかります。
５号機をご注文いただいたお客様は新マイコン独立化セットをご購入いただいていますので、新マイコン独立化セットと接続しての動作テストも必要です。
たっぷり時間がかかってしまいました。
組立キットについてもお客様によって組み合わせが異なっていますので、それぞれについて間違いなくテストして梱包するのはなかなか手間がかかります。
結局のところ、本日はやっと５号機の梱包が終っただけで、組立キットについては明日以降の作業になってしまいました。
もっとも今日までのところで、組立キットについても梱包の直前の状態まで作業が進みましたので、明日はもう少しなんとか形になるところまで進めそうです。
そんな作業のなかで、思わぬトラブルが発生してしまいました。
●ＤＩＲ表示がおかしくなってしまいました
組立キットに使うＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭの中には、実装して動作テストを行なうと、いろいろ不具合が発生する場合があります。
中にはただ動作がおかしいというだけではすまなくて、テスト用に使っているＳＤカードが書き換えられてしまう、などというアクシデントがおきてしまったりします。
今回もどうやらテストしたＲＡＭが不良だったらしく、ＳＤカードのアクセスで異常が発生してしまいました。
logfile nd80zlog\04291533.txt open zb3dos3s 2016.4.9 by Chunichidenko ND80Z3に接続しました 0001 0000 - z 1000 00C3 - *** nd80z3 basic **** ndwr2h.bin loaded,from E23F to E535 >dir 04291132.LOG > |
ＤＩＲコマンドを入力したところ、ログファイルが１個だけ表示されました。
ＤＩＲコマンドでログファイルが表示されるなどありえません。
ログファイルの表示コマンドはＤＩＲＬです。
しかも表示されたのはたった１つだけです。
ほかのファイル名は消えてしまったのか？？？
この忙しいときに、全くもって面倒な事態です。
忙しいときではありますが、このままではこの先テストに支障をきたします。
まずは何がおきているのかを確認して、それから修復を試みることにいたしました。
ＳＤカードの修復作業については「ＣＲＴ／ＶＧＡＩＦ＋～ＳＤＣＡＲＴＩＦボードの製作」［第１５６回］あたりに書きました。
それでそこでの手順に従って、まずはＳＤカードのセクタ№０を読んでみましたら。
なんと。
とんでもないことになっていました。
>/ld sctrd.bin,8000 loading SCTRD.BIN ...0017(23)bytes loaded,from 8000 to 8016 >jp 8000 >dm 8200,83ff 8200 30 34 32 39 31 31 33 32-4C 4F 47 20 FF FF FF FF 04291132LOG .... 8210 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 01 00 00 00 00 ................ 8220 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8230 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8240 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8250 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8260 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8270 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8280 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8290 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 82A0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 82B0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 82C0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 82D0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 82E0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 82F0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8300 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8310 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8320 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8330 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8340 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8350 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8360 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8370 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8380 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8390 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 83A0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 83B0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 83C0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 83D0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 83E0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 83F0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ > |
これはひどい。
なんてことをしてくれたのだ。
ＳＤカードの基本情報が見事に消されてしまいました。
一瞬ちょっとあせったのでありますが。
備忘録代わりにということで、こうやってせっせと記事を書いておりますと、それが思わぬことで役に立ったりします。
［第１５７回］でもセクタ№０を読み出していて、その内容を表示しています。
幸いなことに今回アクシデントのためにセクタ№０がクリアされてしまったＳＤカードは、［第１５７回］で使ったＳＤカードと同じものでした。
それならば。
そのときのダンプリストを見ながら、内容を復元すれば、よいはず。
ちょいと神に祈る気持ちであります。
まずはバッファを００でクリアしておいて。
>/ld sctwr.bin,8100 loading SCTWR.BIN ...0017(23)bytes loaded,from 8100 to 8116 >/ld filld.bin,8400 loading FILLD.BIN ...0013(19)bytes loaded,from 8400 to 8412 >jp 8400 >dm 8200,82ff 8200 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8210 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8220 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8230 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8240 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8250 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8260 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8270 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8280 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 8290 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 82A0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 82B0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 82C0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 82D0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 82E0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ 82F0 00 00 00 00 00 00 00 00-00 00 00 00 00 00 00 00 ................ > |
それから［第１５７回］を見ながら復元作業を行ないました。
やはり記録は大切なものであります。
>cm 83b0 83B0 00-20 83B1 00-15 83B2 00-11 83B3 00-25 83B4 00-6b 83B5 00- 83B6 00- 83B7 00- 83B8 00- 83B9 00- 83BA 00- 83BB 00- 83BC 00- 83BD 00- 83BE 00- 83BF 00-02 83C0 00-0e 83C1 00-00 83C2 00-06 83C3 00-14 83C4 00-d4 83C5 00-b4 83C6 00-8b 83C7 00-00 83C8 00-00 83C9 00-00 83CA 00-75 83CB 00-57 83CC 00-3a 83CD 00- 83CE 00- 83CF 00- 83D0 00- >cm 83fe 83FE 00-55 83FF 00-aa 8400 16- >jp 8100 > |
祈る気持ちでＤＩＲコマンドを入力しました。
>dir Z . LOG . SZBDOS2G.BIN SZBDS2C .BIN SZCCP1F .BIN SZCOPY1A.BIN SZINIT1D.BIN SQRTEST .TXT TEST1 .TXT COLORT5 .TXT COLORT6 .TXT SMBDOS2F.BIN SMBDS2G .BIN SMCCP1C .BIN SMCOPY1A.BIN SMINIT1B.BIN SQRTEST3.TXT TEST2 .TXT CGTEST2 .TXT CGTEST3 .TXT CGTEST4 .TXT TABTEST .TXT TABTEST2.TXT CGTEST5 .TXT COLORT7 .TXT CGTEST6 .TXT > |
おお。
神様。仏様。大明神様。
まことにありがたいことに、かたじけないことに、みごとに復活なさいました。
ＴＴＬでＣＰＵをつくろう！［第８９５回］
２０１８．４．２９ｕｐｌｏａｄ
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