2018.12.18
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KL5C80A12マイコンボードの製作

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KL5C80A12はZ80互換の高速高性能8ビットマイクロコントローラです。
残念なことに数年前に生産中止になってしまいました。
しかし当社ではKL5C80A12を使った組込みマイコンボードはまだ健在です。
そのKL5C80A12を使ったND80Z3.5上位互換マイコンボードの製作記事です。
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[第55回]



●KL5C80A12版システムROMメモリマップ

相変わらず時間に追われる毎日です。
今年も残り少なくなってしまいました。
例年のごとく今年もこのまま時間に追われて終ってしまいそうです。

さて。
やっと本来のテーマに戻ってきました。
ND80KL/86(KL5C80A12版)システムROMメモリマップです。
これがまためちゃめちゃややこしくて、ノートの取り方が悪いこともあって整理するのに手間取ってしまいました。
やっと整理してマップにしてみたら、なんだ、これだけのことか、ということだったのですけれど。

ND80KL/86(KL5C80A12版)に標準で附属するROMは2個です。
そのうちの1個はND80Z3.5のシステムROMをKL5C80A12用に一部を書き換えたもので、ROM名はN3KROM1H(27C256)です。
もう1個は当社のZBKシリーズのシステムROMをもとにして一部を書き換えたもので、ROM名はNDKROM2E(27C512)です。

こちらがN3KROM1H(27C256)のメモリマップです。


ND80Z3.5の独立化セット対応版(倍精度浮動小数点演算プログラムを外してSDカードIF用のプログラムを入れたもの。[第49回])をもとにして、マシン語モニタ部分(アドレス0000〜)とBASICプログラム(2000〜)をKL5C80A12用に書き換えたものです。
基本的にはND80Z3.5の動作と同じで、その高速版という位置づけです。
標準の仕様から倍精度浮動小数点演算の機能を外して、SDカードIFプログラムとDATE$、TIME$を付加しています。

こちらがNDKROM2E(27C512)のメモリマップです。

ZBKシリーズのシステムROMマップは[第23回]で説明をしています。
そのシステムROMの一部をND80KL/86(KL5C80A12版)用に書き換えたものです。
このROMにはSDカードIFプログラムは組み込んでいません。
DATE$、TIME$が使えます。
倍精度浮動小数点演算も使えます。
特筆すべきはZ80ラインアセンブラと逆アセンブラを組み込んでいることです。
Z80ラインアセンブラ、ライン逆アセンブラについては[第28回]を参照してください。

KL5C80A12マイコンボードの製作[第55回]
2018.12.18upload

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