2016.11.29
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マイコン独立大作戦
SDカードインターフェースの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
独立大作戦の作戦その1はCRTインターフェースボードの製作です。
作戦その2はキーボードインターフェースです。
そして作戦その3は、SDカードインターフェースです。
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[第21回]


●SDHCカード(8GB、FAT32)はハードもシビアでした

今までのテストは2GBのSDカードを使って行ないました。
2GBまでのSDカードは今まで書いてきた方法でREAD、WRITEできます。
しかし2GBを越えるSDカードは今までのプログラムでは読み出すことも、もちろん書き込むこともできません。
SDカードにアクセスする手順、コマンドが2GB以下のSDカードと、それよりも容量の大きいSDカードとでは異なっていて、後者は手順がかなり複雑です。
それから容量が大きいことが関係しているからだと思いますがWindowsで読み書きするためのファイルフォーマットが2GB以下ではFAT16であるのに対して、2GBを越えるSDカードではFAT32になっています。

ところがそれだけではなくて、ハード回路も2GBのSDカードのようには簡単ではありませんでした。
たまたま手元にあって試した8GBのSDHCカードの特性なのかもしれませんが、今までの2GBのSDカードの読み書きテストに使った回路では正常な応答がありませんでした。
今までのテストに使った回路については[第8回]で説明しています。
SDカードの電源には3.3Vを使いますが、手元に3.3Vの電源がなかったので、たまたま昔使っていたS81230が残っていたので、それを使いました。
S81230は3V出力でしかもMax100mAなので電圧電流ともに不足なのですが、試してみたところ今まで書いてきましたように、2GBのSDカードでは問題なく使うことができました。
ところが8GBのSDHCカード用のプログラムを作って試してみたところ、全く応答してくれません。
やはり3.3V電源部分に問題がありそうです。

幸いといいますか、ちょうどよいタイミングで、かねてから注文しておりましたSDカードソケットが届きました。
今まで使っていたSDカードソケットは、ソケットそのものだけだったのですが、今回届いたソケットは3.3Vレギュレータ付きでしかも16ピンのコネクタ付きというなんとも有難いものです。


左下あたりに見えるICが3.3Vレギュレータです。

その部分を拡大しました。

AMS1117と読めます。

インターネットで検索してデータシートをダウンロードしました。

[出典]Advanced Monolithic Systes,Inc. AMS1117 Datasheet

おお。
なんとMax1Aではありませんか。
いやあ、これはすごい。
こんなものがついているなら、文句なしにこれで決まりでしょう。

これで3.3Vについてはクリアできましたが、今までと同様、それだけで使うわけにはいきません。
3.3Vと5Vのレベル変換回路はやっぱり必要です。
今まで使っていた回路を利用して、即席のテスト回路に仕立てました。




ちょうど昨日、今日届いたばかりというような書き方ですけれど、実はもう1ヶ月も前のことになります。
[第5回]のテストは上の写真の回路を使って行なったものです。

SDカードインターフェースの製作[第21回]
2016.11.29upload

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