訪問販売の話術

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家の庭にいるときに作業服を着て、胸に大きな身分証明書を付けた人が
一人で歩いてきました。
排水管の保安協会という身分証明書だったので、排水管の点検かと思いました。
排水管の点検なんて、いままで一度も来たことがないので、変だなと思いましたが
漏電やガス漏れの点検で保安協会みないな名称の人が来ることがあるので、
その類かとも思いました。

名前や会社名、目的を話す前に、いきなり家から道路の下水管までの
排水管の清掃が必要です、清掃しないと詰まってたいへんなことになる。
まるで義務があるようなことを言い出しました。
チラシをくれましたが、保安協会とあり株式会社とは書いてありませんでした。
公共的な団体だと思えました。
だから、いきなり「いりません!お帰りください。」とは言えませんでした。

話がいつのかまにか、家の中のお風呂や洗面所・台所の排水管の
清掃も必要だ、つまってたいへんなことになると言い出しました。
公共的な団体が、家の中の配水管まで点検や清掃を言うのは、変だと
思い、名刺をもらいました。
名刺には、株式会社○○○○保安協会と載っていました。

公共団体を装った訪問販売とわかったので、
販売が目的かと聞きました。
ご案内などで来たといいました。
販売に来たとは、言いませんでした。

訪問販売法で販売に来たことを先に告げなければいけないと
言ったら、怒ったようにさっき説明していると言い張りました。
説明がわかりにくかったと言い返してやりました。
これ以上話してもしょうがないので、
「いりません!お帰りください。」と言ったら、すなおに帰りました。

最初に家から道まで配水管の点検・清掃という公共団体がやっていそうな
ことを言って、話のきっかけをつかむのだとわかりました。
インターネットの調べたら、水道局はそのような点検・清掃をやっていないことが
わかりました。
消費者の知識の盲点を突いて、訪問販売をするのだと実感しました。
チラシには、1万以内の値段が載っていました。
気楽に頼んでしまう値段を載せているのだと思います。
あとからチラシをよく読んだら住宅リホームもやると載っていました。
公共団体が住宅リホームをするはずはないので、そのときに落ち着いて、
読んでいれば、おかしいと思ったはずです。
でも、つぎつぎに私に話や質問をして、点検・清掃をしなくてはいけないと
思いこませようとしていました。
まるで、排水管の点検・清掃が義務みたいな言い方でした。
排水管の点検・清掃が任意か強制かと聞いたら、任意だと答えました。

家の中の排水管の点検・清掃をして、排水管が漏っている、家が傷んでいる・
シロアリがいるなど言って、高額なリホームを狙っている業者がいると
インターネットに載っていました。
家に来た業者も可能性が高いと思います。

販売目的を告げずに、いきなり具体的な話を始めて追い込むのが、
悪質な訪問販売の手口だと実感しました。
普段から、訪問販売の手口を勉強することが必要だと実感しました。

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