エアブラシで綺麗な細吹きをするには?
細吹きのセオリーは、塗料をシャブシャブに薄めて(粘度を下げて)
エアを絞って吹く。というものでした。これはエアブラシの説明書にも
書いてあります。
しかし、これは初心者の方が形だけでも細吹きになるように、という趣旨のもので、
エアを絞っているため塗料が霧状にならず、描く線は粒子の粗い
ブツブツの線で、あまりきれいに塗れないというものでした。
これを防ぐための方法をご紹介します。
(私が考案した方法ではありません^^;)
スケールモデル等では一般的なテクニックです。
いきなり答えを言ってしまうと。
「対象にブラシ先端を極限まで近付け、リターダーシンナー’のみ’で薄めた
濃い目の塗料(粘度が高い=ドロドロ度強め)を、強めのエア圧で強引に吹く」
という方法です。
ブラシ先端が対象に近づけば近づくほど、線は細くなっていきます。
しかし、近づけすぎるとグラデどころか、ペイント弾の着弾痕の様に
塗料がビチャっと付いて大惨事ですね。
これを防ぐ為に、シンナーを少なめに、粘度の高い、濃い目の塗料を吹きます。
ドロドロ度の高い塗料は、高圧で吹かないと塗料がノズルから出てこれません。
その為にエア圧を普段より強くします。(前述のセオリーとは真逆の考え方ですね)
しかし、粘土の高い塗料はあっという間にノズルが詰まってしまいます。
それを防ぐ為に、塗料の乾燥を遅らせるリターダーを入れて、ノズルの詰まりを
防止します。
普通のシンナーを入れる余裕が無いので、リターダーシンナーのみで
塗料を薄めます。
高圧のエアで吹くため、塗料が綺麗な霧状になり
グラデ粒子も細かくなります。
まずはとにかく、試してみてください。
濃度やエア圧など、道具や環境でもだいぶ変わってくるので、
色々試してみるのが重要です。
塗料の種類、濃度や色にもよりますが、ノズル先端を5ミリ位まで
近づける事も可能になります。
2〜3ミリの綺麗なグラデの線も吹けるようになりますよ^^)