オーナーの紹介
(社)日本ソムリエ協会・東海支部監事
(社)日本ソムリエ協会マスター・ソムリエ名誉称号No 39
(社)日本ソムリエ協会公認シニアソムリエ No 163

国際観光専門学校名古屋校講師

鈴鹿国際大學・国際学部・観光学科講師

鳥羽 「御宿 The Earth」ワイン・ディレクター

松 田 浩 一

1946年生まれ (ワインはバッド・ヴィンテージです)

1969年愛知学院大学商学部経営学科卒業

趣味 : 海釣り(主にチヌ、マダカ),モダン・ジャズ鑑賞



マスター・ソムリエ名誉称号授与式の模







        


  


田舎の「おっさんソムリエ」ワインへの想い
私はちっぽけなレストランを営むシェフ兼ソムリエです。私とワインの付き合いは約30年に成ります。
現在のレストラン開業当時、酒販店に勧められるままに、ドイツワイン(ピースポーターミッシェルスベルグ)を販売しはじめ、フルーティーさ心地良い甘さが忘れられなく、ブドウからどうしてこんなにすばらしい飲み物が造られるのかと言う想いと同時に、ヨーロッパ人の美意識は美術、音楽だけにとどまらず飲食にも通ずるものだと深く関心を持つたのです。かつてシュメール人などの古代人が始めてワインらしきものを口にした時もきっと私に似た衝撃を受けたに違いありません。

当時はもっと深くワインを知りたくて、市内の書店や図書館など参考書を求めて廻りましたが、ワインに関する書物は何一つ見つかりませんでした。そこでドイツ、フランス、イタリア、などワイン産出国の大使館へ直接電話を入れ、ワインに関する資料を送って頂き、勉強を始めました。ピントはずれの質問にも気軽にお答え頂いたソペクサ(フランス食品振興会)、ドイツワイン広報センターなどの関係機関には心から感謝している次第です。その後、徐々に参考書を入手できる時代へと移って行きました。

元来、読書嫌いだった私にも、興味深い参考書をむさぼり読み、ワイン知識を少しずつ身に付けて行きました。中でも「ザ・ワイン」の翻訳者で「シャトールミエール」の社長でもある塚本俊彦先生には津市まで、わざわざお越しいただき貴重なお話をお聞かせ願ったのもつい最近のような気がすると同時に今、勉強しようとしている人達は豊富な書物が容易に入手でき幸せだと思う昨今であります。

今後は私のワインに対する取り組み方に、ご賛同頂ける方達と共に私の主催するワイン講座やワイン会でワインをいつまでもフランクに愛して行きたいと思っております。

専門学校や大学などの講師をはじめ、自店でのワイン講座において、よくお話するのは「ワインは酔う為のアルコールではなく、味、香り、色調など人間にだけ与えられた五感をフルに使い一つの芸術を鑑賞し楽しむもの、料理とのマリアージュに関してはゲーム的な要素も兼ね備えたアルコール飲料である」とお話しております。ワインとはこんなに楽しい飲み物であると、まるで新興宗教の布教活動にも似た日々を過ごしてきましたが、今後も変わりはないと思います。


雑記帳何でもかんでも

  

もしかが起こってしまいました。H.21年4月3日午前11時過ぎ彼は永眠いたしました。

16年間、家族の一員としての存在はみなを和ませ、元気付けて来ました。最後の半年、耳はあまり聞こえず、目は白内障でほとんど見えない状態でした。彼の過ごした16年間には、色々な出来事がありましたが、中でも長男の結婚、昨年11月には次男の結婚、寂しくなった我が家は家内とキースと私の生活が続きました。
彼の死を京都に住む長男夫婦、四日市に住む次男夫婦に連絡すると、両夫婦共に駆けつけてくれ、家族だけの通夜を行い私は真宗高田派の念仏を唱えてあげ、翌日は津市の斎場へ全員で見送りに行き最後のお別れとなりました。今、思い出しても涙が出てきます。「キース色々な思い出を本当にありがとう!」


ところで、我が家の名犬「キース」の近況ですが、相変わらず家族を和ませてくれております。最近印象に残る彼の行動を紹介しましょう、先週の日曜日は近所にある志登茂保育園の運動会がありスピーカーからは進行役の保母さんの大きな声が町中に聞こえておりました。キースの朝の散歩の時間になり農道でいつものように放してやりました。天気もいいし山々もはっきり見える運動会日和です、相変わらず保育園からは音楽と保母さんの声が聞こえてきてます。しばらくすると「ヨーイドン」という声が聞こえてきました。キースは農道を全力疾走で約50メートル位、走て止まりこちらを見ています。

 幼犬の頃から農道で私と一緒に走る時はいつも「ヨーイドン」と言って訓練はしてきましたが6年目にして他人の声(スピーカーからの)に反応したのは初めてのことでした。前回のことがあるので、あたりを見回し誰もいないのを確認したのち「キースはこの辺で一番賢い犬やな!」とほめてやると、例のごとく少しテレながら上目使いで私を見つめ歩きだします。本当に私達家族を和ませてくれるキース、彼の存在が占める割合は我が家にとつて計り知れません、いつも思うのですが、もしもキースが死んだら、どれだけ淋しくなることかと・・・
* 11月22日(水) 我が家には「キース」と言う洋雑種犬オス5歳がいる、朝の散歩と夜11時の排尿は私、 昼の散歩と夕方の排尿は家内の当番となっており雑種の身分でありながら室内で飼っている「キース」 自身、自分を犬だと思っていないようだ23歳の次男と同等と考えており、私達の話す事がある程度 理解できる。親ばか?いや犬ばかかも知れないが知能指数はかなり高いと思われる。

彼は誉められるとテレルなにか気恥ずかしそうにする。私が住むあたりは田んぼや小川があり環境的には 良いところである。いつだったか丁度その日は予約が入っており、朝から仕込みで時間の余裕がなく朝の 散歩も早く切り上げようと「今日は忙しいからもう帰ろう」と言うやキースは180度方向転換し早足で 歩きだすではないか、私は思わず大きな声で「キースお前は津市で一番賢い犬やな!」というと例のごとく キースはテレながら恥ずかしそうに時々、上目使いで私の顔を見上げながら歩きます、何度も何度も言い 続けながら田んぼのあぜ道を歩いて行き途中でふと振り返ると2ー3メーター離れた所に農作業を稲の間 でやっていた農家のオバサンがいたのです、恥ずかしくて走って帰りました。


* 当店のお客様の中にワインが好きで食通で、うるさい方が一人おられる。でも彼は妙に人を上手に喜ばせて下さる喜ばされると、こちらもその人を喜ばせたくなる、妙な循環である。先日、私が自分用に十数年、大事に保管してきたシャトー・トロタノワを放出させられてしまった(もちろん代金は頂いたが)でも彼の美味しそうな喜びを見ているとなぜかこちらも嬉しくなってしまう、少しご相伴にあずかったので益々嬉しくなり時間の経つのも忘れてしまう。彼は色々な格言をのたまうのである。その中でなるほどと思うのを披露してみたい

「結婚とは判断力の欠如、離婚とは忍耐力の欠如、再婚とは記憶力の欠如」

いかがですか?思わずうなずかれた方もあるのでは・・・・・


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