2006年の読書日記

 2006年の一月に、愛知県自動車市に旦那の仕事の都合で引っ越してきました。この市にはいい図書館があるようなのですが、残念ながら子どもを前に乗せた自転車ではとても行くことが出来ないところにあります、単に遠いのよ。そういうわけでしばらく図書館通いはお休みになりそうですが、それでも今年も読書日記をつけてみましょう。

書名・作者・出版社 内容・感想など
子どもがはじめてであう絵本2
 ブルーナ ぶん・え
 石井桃子 やく
 福音館書店
一月某日
 なぜ二巻なのかというと、一巻が甥のおさがりで実家にあったからである。正月に見つけてポチに読んであげたらこちらのほうがはまってしまった。
 子どもに絵本を読む場合、どうしても声に出してゆっくり読まなくてはならないのだが、そうやって何回読んでも大人が飽きない本がいい絵本の条件なのだと思っている、そういう点でうさこちゃんは最高!かわいくていたのしい。
 「うさこちゃんのたんじょうび」「うさこちゃんとゆうえんち」「うさこちゃんのにゅういん」「うさこちゃんひこうきにのる」の四冊組み。
ちびくろさんぼ
 ヘレン・バンナーマン作 フランク・トビアス絵
 光吉夏弥訳
 瑞雲舎
一月某日
 母に言われた。「あんたは自分の趣味でポチの絵本を買っているでしょ」そのとおりであってそれがなにか悪いのであろうか?伊達に子どもの頃から本ばかり読んでいるわけではないのだが。
 私が子どもの頃、母がこの絵本(これではないけれど同じ話)を買ってくれてお気に入りで何度も何度も読んでいた。一度発禁になったので、もう一度発禁になる前にとっとと買っておいたのだが、久しぶりに読むとやっぱりすごくおもしろい。
ちびくろさんぼ2
 岡部冬彦絵 後は同
二月四日
 一冊目があまりおもしろくてポチにも大うけしたので二冊目を買ってきたのだが、一冊目ほどのキレはなかった。とにかくオリジナルの話がおもしろすぎるのである。このくらいならそばにあった「おおきなかぶ」を選んだほうがよかったかなとも思うが、赤と黄色のきれいな本を揃えたくなるのもまた人情。
 オチが弱いと思うのだが、こうしたらどうだろうか
「わしは、もらった羊の足の半分を悪いさるたちのところへ持っていきました。「そちらも悪よのう…」「いやいや、そなたにはかないませんぞ」はっはっはっは…。さるとわしの笑い声はいつまでも続きました」
この方が絶対おもしろいと思うのだが、子どもの本としてはどうよ。
しろいうさぎとくろいうさぎ
 ガース・ウイリアムズ ぶん・え
 まつおかきょうこ やく
 福音館書店
二月六日
 しばらく前に買っておいたのだがポチが興味を持たず、やっと「読んで」と持ってきたので日の目を見た絵本、うさぎが好きなようだから喜ぶと思ったのだが、本当に子どもって分からない。
 私自身としては、この本は永の憧れであった。子どもの頃は可愛すぎる絵本等はなぜか恥ずかしくて読めず、この年になってやっとそれを克服してゲットすることに成功した。
 絵もかわいいけれど話もらぶらぶで超かわいい、これがうさぎでなかったらそれこそ恥ずかしくて転げまわってしまうことであろう。
ぐりとぐらとすみれちゃん
 なかがわりえことやまわきゆりこ
 福音館書店
二月某日
 2000年に出た「ぐりとぐら」シリーズの最新作、お料理ネタであるのだが、どうしてこのシリーズに出てくる食べ物はこうもおいしそうなのであろうか。この絵本を読んでから、ポチがかぼちゃをちゃんと食べるようになったので非常に助かっている。
 それはおいておいて、私が「ぐりとぐら」シリーズに出会ったのは小学校の時、給食の時間の放送で、であった。その時の音読だかテープだかが忘れられず、さりとて絵本を手に取るには年をとりすぎているような気がしてずっと読むこともしなかったのだが、今になって堂々と買って読んでいる、ああ子どもってありがたい。
 しかしこの本に出てくる女の子には実在のモデルがいて、その子が幼くして亡くなってしまっていることを新聞の記事で読んだ。それを考えるとこの本はとても悲しく、ものすごく優しい。
スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし
 レオ・レオニ作
 谷川俊太郎訳
 好学社
三月某日
 小学校の教科書に載っていて、国語の授業で確かこれの紙芝居を作った覚えがある。
 ポチに読ませたい、とある日旦那が買ってきた絵本、まさか作者が「あおくんときいろちゃん」のレオ・レオーニで、訳が谷川俊太郎という大御所の組み合わせとは思わなかったが、訳者近影の谷川氏の写真のお若いことよ…、と本編とは関係のないところでいたく感動した。
 内容はやっぱりスイミー、でも覚えていたのとなんだかずいぶん印象が違う。思っていたよりはずっと静かで美しい絵本。
おおきなかぶ ロシア民話
 A・トルストイ再話
 内田りかこ訳
 佐藤忠良絵
 福音館書店
三月某日
 とうとう買いました「おおきなかぶ」、買った当時は全く見向きもしなかったけれど、苦労のかいあって最近やっと読むようになりました。
 私としてはこの話は大好きなんだけどな、繰り返しはギャグの基本です。
 苦労して抜いたかぶを、その後どうやって食べたかが描いてないのが気にいらないのかしら。
くまのがっこう ジャッキーのおせんたく
 あだちなみ絵
 あいはらひろゆき文
 ブロンズ新社
三月某日
 くまのがっこうシリーズの二冊はおばあちゃんが持ってきてくれた絵本、比較的最近出始めたシリーズである。
 この前某通販雑誌を見ていたら、このシリーズとこらぼれーとした子供服がでていた、確かにかわいかったさ!
 絵も文句なしにかわいいし、内容もいいかんじなのにあまりお気に入りではない様子、子どものツボって全くもってわからない。
くまのがっこう ジャッキーのおたんじょうび
 同
三月某日
 くまのがっこうにはくまの兄弟がいて、十一人目までは男の子、すえっこのたった一人の女の子ジャッキーは一番暴れん坊できかんぼうのやりたいほうだい、というお話のシリーズである。
 大人が読んでかわいいと思うものと、子どもが思うものには若干のずれがあるらしい。私はこのシリーズ好きなんだけどな。
ターシャの家
 ターシャ・テューダー
 リチャード・W・ブラウン写真
 食野雅子訳
 メディアファクトリー
四月二十三日
 久々に自分の本を購入、しかもずっとチャンスを狙っていたターシャ・テューダーの写真集である。
 タイトルどおりターシャの住んでいる家の中とその周辺のこまごましたものの写真集で見ているだけでも美しいのだが、これがものすごく参考資料になりそうなのだ。写真でも見ないと描けないあんなものやこんなものもこれでばっちり!とはいかないけれど、資料なしで描くよりはいいに決まっている。
 同じ理由で「ターシャの庭」も同時購入、こっちは庭中心なんだけど、これもいいんだよな…。
信長の棺
 加藤廣作
 日本経済新聞社
五月七日
 GW帰省をしたときに実家から借りてきた本、私は普段あまり歴史小説って読まないけれど、どうやら本に飢えていたらしく家事育児の合間合間に根性で読んだ。本能寺の変の後、信長の遺体が見つからなかったのを不審に思っていた家臣(記録係件伝記小説家のような仕事をしていた人、おっさん)が紆余曲折後根性で捜し当てる(?)物語。
箱はマのつく水の底!
 喬林知作
 角川ビーンズ文庫
五月某日
 マルマシリーズの十六巻あたり、前の巻の続きでありまた終わっていない。
 こういうライトノベルは一気に読むのは好きなのだが、一冊ずつ出た順に読むとなんだかマヌケである。続きが気になって仕方がないのだが、続きが出る頃には前の話を忘れかけているのだ。
彩雲国物語
 心は藍よりも深く
 光降る碧の大地
 藍より出でて青
 雪乃紗衣作
 角川ビーンズ文庫
五月末から六月頭
 三冊まとめて読んだ彩雲国物語、茶州と影月くんの話がだいたい終わった、大団円である。
 主人公を含めた女の子やおじじ、中年がみんながんばりにがんばっていい政治をしようとする御伽噺なのだが、こういってはなんなのだが「マルマ」に比べてなんてテンポがよくてすきっとおもしろいことよ…。この家はBSが入らないので、アニメが見られないのがちょっと残念である。由羅カイリさん挿絵なので、アニメばえもするだろうしな。
 続きが楽しみなジョブナイルなのだ。
くまのがっこう  
 あだちなみ絵
 あいはらひろゆき文
 ブロンズ新社
六月二十八日
 少し前までポチはこのシリーズの絵本にあまり興味の無い様子だったのだが、最近はとても気にいっているようだ。
 くまのがっこうシリーズの一冊目、原稿の気分転換にポチと本屋にでかけて、あやうく自分の漫画を顎まで買うところだった。
 ついでだったので「ジャッキーのパンやさん」も買っておいた。
ハリーポッターと謎のプリンス上・下
 J.K.ローリング作
 松岡佑子訳
 静山社
七月某日
 原稿がひと段落ついたら読もう!と楽しみにしていたハリーポッター、実家にバーゲン滞在中に三日で読んだ。
 前回もスネイプ先生が主役であったが、今回もそうであった(私的には)、もしかしたらこの物語の主人公は彼なのかもしれないと思っているのは私だけではないはずだ。
 毎回のことだが今回も波乱の物語であった、かの人が亡くなってしまったことだけは本当に残念。
すてきな三にんぐみ
 トミー・アンゲラー作
 いまえよしとも訳
 偕成社
九月某日
 ポチ連れて本屋に行って、まるで買うつもりがなかったのになぜか気にいって買ってしまった本。表紙の絵が素敵すぎる。
 「からすのパン屋さん」とどちらがいいが迷ったが、ポチに聞いたら「こっち」というのでこちらにしておいた。
邪魅の雫
 京極夏彦作
 講談社
十月某日
 「出たら最後何も出来ずにただ猿のように読み続けるであろう」と予測された京極堂の新刊がとうとう出たので、発売日当日に買いに行きそのままサルのように読んでしまった。その間原稿はもちろん手付かずである。
 今回も古本屋店主は自宅で座ったまま登場し、小説家先生は最初からうんちくをたれられている、と思ったら慰められていた。とてもうらやましいぞ、関くん。事件の質が質だったので、いつもよりもなんとなくケレン味がなく地味な感じがするがその分警察の皆様の地道な活躍が光っていたような気がする。もちろん警察では解決できなかったけれど。
 ただ犯人…というか、すべての黒幕の動機があまりにも情けないというか、いっそ悲しい。その結果一番大切なものをなくしてしまった。
くまのがっこう・ジャッキーの運動会
 あだちなみ絵
 あいはらひろゆき文
 ブロンズ新社
十月某日
 どちらかというとポチよりも、私の方が気にいってシリーズを集めているような気がしてきたが、くまのがっこうシリーズの最新刊である。
 あいかわらずかわいい。
マリア様がみてる
 今野緒雪作
 集英社コバルト文庫
十月終わりから十一月頭にかけて
 ポチの七五三で一週間実家に帰っている時に読んだ。「バラエティギフト」「チャオ・ソレッラ!」「特別でないただの一日」「薔薇のミルフィーユ」「未来の白地図」の合計五冊である。この前にも、真中にも何冊か未読のものがあるようだが、借りている身なので贅沢はいえない。
 いやーーー、あいかわらずこの世界はいいねーーーー、ついつい夢中になって読んでしまうな!大人になったらどうでもよくなって、何も悩まなくなるところで悩む少女たちのういういしくてかわいいことよ。
ロンドンの天使達
イタリアの天使達
 岩谷薫著
 バロル舎
十一月頭
 ふらりと立ち寄った駅の本屋で偶然見つけた天使の写真集、自分への誕生日祝いがまだだったので、二冊まとめて購入した。
 中身をよく確認せずに買ったのだが、実はお墓にある天使の像がほとんどで、大変いいかんじである。
 はっきりいってイタリアの方が怖い。
しゃばけ
 畠中恵作
 新潮文庫
十二月十九日
 本好きの友人あちこちからプッシュがあったこのシリーズを原稿終了祝いに買って読んでみたのだが、皆様が押すだけあってやっぱりおもしろかった。
 妖怪小説ということでついつい京極堂シリーズと比べたくなるけれど、こちらは舞台は江戸時代だし、主人公はいつも寝込んでるし、で全然違う。妖怪がなちゅらるーーにいるお話なのだ。
 自分で絵にしようとすると、ネックは江戸の風俗か!ちょんまげは描いたことがないからな。
ぬしさまへ
 畠中恵作
 新潮文庫
十二月二十一日
 暮れもおしせまって原稿や荷物の発送が終わり、本を読む暇が出来てきたというのもなんだかなーーと思うが読書は楽しい。
 しゃばけシリーズの短編集、中でも仁吉の思い人がなかなかこう目からうろこであった。なるほどね・・・見直したよ兄や。こうなってくるともう片方の兄やの話も読みたいものである。
彩雲国物語
 紅梅は夜に香る
 緑風は刃のごとく
 雪乃紗衣作
 角川ビーンズ文庫
十二月二十三日
 主人公が謹慎くらって家にいる間の話と復職のために奔走する話。このシリーズを読むたびに、現実のこの国の公務員が主人公のようにきりきり働いたらどんなにいいだろうかと思ってしまう。
 そう、公務員は国民の公僕、国民あってのお役所、国民あっての国会、国民あっての裁判所ーーーなのに一体公務員(お役人とは言わない)は一体何をしているのかしら、全くもう。公務員に採用する前に、絶対一年くらいコンビニかスーパーで修行させた方がいいと思うわ。主人公のようにな!
ルリユールおじさん
 いせひでこ作
 理論社
十二月二十三日
 本屋で偶然見つけてクリスマスプレゼントのかわりに自分に買った本。
 いせひでこさんの本はなんというか、私の泣きのツボをおさえていると思う。この人の本はとてもきれいで、そんなに悲しい内容でなくてもなぜか悲しいような気がする。実際悲しい本も多いのだが。
 ちなみに恐怖のツボは酒井駒子さん、この人の絵本はどんなにかわいくてもどこか怖い。
乙女は龍を導く!
 榎木洋子作
 集英社コバルト文庫
十二月某日
 これも友人から借りている本、シリーズの第一作目らしい。
 コバルト文庫は中学生の時から縁があるのだが、これまたコバルトらしいコバルトであった。主人公の女の子は元気が良くて幼馴染の男の子はかわいくて、いきなりファンタジー世界に飛ばされて飛ばされた先で大立ち回り、そして難問解決ののちに新たなる旅に出る…不本意だけど。と言う話。さくっと読めて元気のいい物語。
三千世界の鴉を殺し
 津守時生作
 新書館ウィングス文庫
十二月二十九日
 これもずっと友人に借りていた本、今年はジョブナイルに始まりジョブナイルに終わってしまった。今のところ五巻まで読んでいるのだが、これはこりない人達によるこりない軍隊のこりないラヴ・アフェアーの物語である。
 とにかく私が今までに読んだ中で一番ぺけぺけぺけぺけ(小説でも書けないお下品な言葉)の多い本であり、なんというか道徳的にすごく問題のある人がほとんどなのだが、時折起こる重大事件はおいといても日常の馬鹿っぷりはなかなかに愛らしい、その愛らしいところがくだらないんだけどおもしろいんだよね。


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