2016年の読書日記

書名・作者・出版社 内容・感想など 星いくつ?
隣の怪・蔵の中
 木原浩勝著
 メディアファクトリー
一月二日
 昨年度から読んでいて、あともうちょっとで読み終わりそうなまま年越しして、新年最初の本が怪談になってしまいました。毎年年初めはそれにふさわしいステキな本を読みたいと思っているのになかなか上手くいきません。
 新年は怪談とともに!そんなのはイヤだ!
鬼談
 京極夏彦作
 角川書店
一月三日
 新年の始まりにふさわしい不吉な本を続けて読んでしまいました。いやもう内容の不吉で暗黒なことといったら!しかし「雨月物語」ネタはどんなに内容がアレでも、案外安心して読めるので不思議なものです。これが元ネタの力か?いや古典の力か。
アンの夢の家
 L.M.モンゴメリ作・村岡花子訳
 講談社青い鳥文庫
一月六日
 昨年末から借りていた本をやっと読み終わりました。この本が新年の一冊目になればよかったのに、なぜ怪談とか不気味な話とかを先に読んでしまったのでしょうか。
 アンはとうとうギルバートと結婚して、新婚生活をおくる海辺の小さな家に引っ越してきました。そのご近所の皆さんとの交流がメインですが、アンがもてもて状態だった前の話よりはよほど面白かったような気がします。
新しい十五匹のネズミのフライ・ジョン.H.ワトソンの冒険
 島田荘司作
 新潮社
一月十三日
 ワトソンさんが雑誌社に出したホームズシリーズとは別に、真実のホームズや事件のことを書き留めていた記録、という形で書かれたワトソンさんが主人公の冒険推理小説、ロマンス有り。こうやって説明するとなんだかややこしいですが、ようするに著者によるホームズのパロディ小説のようなものです。
 いつも思うのだけれど、島田荘司さんは女性の書き方がちょっと残念。でもそこはおいといて、面白いお話でした。
さおり&トニーの冒険紀行・オーストラリアで大の字
 小栗左多里・トニー・ラズロ著
 ヴィレッジブックス
一月十四日
 どちらかというとアウトドアの苦手そうな著者が苦手なアウトドア取材に挑む姿はとても気の毒で笑えます。
 私はオーストラリアには特に行きたいとは思わないけれど、コアラってやっぱり抱っこするとかわいいんだ・・・というところが一番印象に残りました。かわいくなんかないと思っていたよ・・・。
私の場合は山でした!
 鈴木みき著
 平凡社
一月十六日
 副題は「女一匹フリーター、じたばた成長物語」、イラストレーター兼マンガ家の著者がいかにフリーター生活を抜け出し、東京を離れ、山の麓で暮らし始めたかという話をコミックエッセイで描いてあります。
 やはり文筆業で生計を立てようと思ったら、嵐のように営業することが大切だとよくわかりました。
ぼくらは怪談巡礼団
 東雅夫・加門七海著
 メディアファクトリー
一月十七日
 怪談雑誌「幽」の面々が日本各地の怪談スポットを取材する本。真面目な取材ではあるのだけれど、霊感ばっちりの加門さんがいるおかげでかなり充実した内容になっている部分があります。
 その取材内容とは別のところでかなり笑える内容、例えば天変地異を起こすクラスの雨男って一体何?
みつえばあちゃんとボク
 岡野雄一著
 西日本新聞社
一月十八日
 「ペコロス」の人のコミックエッセイ、つくづくこの人は年をとっていろんなことを忘れた人に対して優しいなと思います。
詩のなぐさめ
 池澤夏樹著
 岩波書店
一月二十日
 引用していいのは岩波文庫にある詩のみという岩波くくりのエッセイ、お父上の福永武彦さんやご母堂との思い出も盛りだくさん。漢詩和歌短歌俳句自由律に散文、いろんな詩の形がありますが私的に一番好きだと思ったのは「ギリシア・ローマ抒情詩選」に載っている詩でした。今度この本図書館でさがしてみよう・・・いや文庫だしいっそ買うか!
 それはおいといて、お母上の本棚にあった本を今でも覚えていてその思い出を語っておられるところがステキ、やっぱり親の本棚って大事だよね!
もしも、詩があったら
 アーサー・ビナード著
 光文社新書
一月二十一日
 詩について文筆家が書いた本をもう一冊続けて読んでみました。今度は「If もしも」くくりです。
 面白い本ではあったのだけれど、現実世界で自分が怒ったり悲しんだりしていると本の中の言葉は頭の中に全然入ってこないと判明、つまりは感情が高ぶっている時に本を開くものではないということ。
 ちなみになんで私が怒っていたかというと(実はあんまり怒るタイプじゃないんだけど)、年末帰省していた昨年末の三日間のうちに、旦那がローンで五万円も借りて、それを全部パチンコですっていた事実が分かったからです。これが怒らずにいられますか?
戦国武将の死生観
 篠田達明著
 新潮選書
一月二十六日
 地味だけれどかなり面白い本でした、戦国武将や有名な戦国期の女性の死因と死亡時の年齢が列挙してある悪く言えば「よくあるタイプ」の本なのだけれど、なぜか異様に面白い書きっぷりのところがあって、一気に読んでしまいました。
 特に最後の寿命・死因一覧が面白く、ここだけ読んでいてもあきません。
鉢かづき
 青山七恵文・庄野ナホコ絵
 講談社
一月二十七日
 「現代版絵本御伽草子」とのことで、絵本ではあるけれど大人の読み物となっております。
 鉢かづきというお話はそもそも大変にうろ覚えで、なんでお姫様が鉢をかぶるのか、かぶったあとどうなるのかさっぱりきっぱり分からなかったのですがこれでやっと分かりました。思っていたよりも全然ホラー的な展開はなくて、めでたしめでたしで終わっているのがなんとも残念。
嘘つきは姫君のはじまり・初恋と挽歌
 松田志乃ぶ作
 集英社コバルト文庫
一月三十一日
 そろそろこのシリーズを読み切って友人に返さねば、と思って残りを読み始めました。
 そろそろクライマックスです。
嘘つきは姫君のはじまり・千年の恋人
 同
二月二日
 やっと本編を全部読み終えました、コバルトらしく、みんな幸せにハッピーエンドで終わっているのは流石だと思います。
 あと番外編が二冊、読み切るぞ。
嘘つきは姫君のはじまり・夢見るころを過ぎても・貴公子は恋の迷惑
 同
二月四日・五日
 とうとう番外編まで読み終わりました、コバルトを全シリーズ読みきったのは本当に久しぶりです。
 平安時代が舞台のコバルトというと、氷室冴子先生の「ざ・ちぇんじ」とか「ジャパネスク」とかを思い出すのですが、考えてみればすごく面白かったにもかかわらず物語がすごく短かった!ジャパネスクの方は漫画で続いておりますが、その密度はすごかったんだなあと今になって思います。
母がしんどい
 田房永子著
 新人物往来社
二月七日
 かなり困ったお母さんを持ってしまった人のコミックエッセイ、どのくらい困ったお母さんかというと、この本を二度読みする気力がなくなるくらいです。確かにこりゃしんどいわ。著者は逃げて正解、むしろよく逃げられたと思います。
こんなツレでゴメンナサイ。
 望月昭著・細川貂々画
 文藝春秋
二月十日
 「ツレがうつになりまして」のウツになった旦那様の書いた本、軽めのエッセイではあるけれど、自分の奥さんをちゃんと尊敬して素敵に書いているところが漢だ!と思いました。
 これはこの人が帰国子女であるところに理由があるのかしらん、本当に世間の夫は奥さんのいいところを認めようとも褒めようともしないよね。
怪談狩り・四季異聞録
 中山市朗著
 角川書店
二月十一日
 なんだか久しぶりに読んだような気がする怪談実録系、久しぶりなせいかとっても楽しく読めました。
 ポチまでが食い入るように読んでいたよ・・・もう子供向けの怪談の本は卒業かな。
ギリシア神話・トロイアの書
 斉藤洋著・佐竹美保絵
 理論社
二月十二日
 「斉藤洋のギリシア神話3」、つまり三冊目から読んだわけです。一冊目も二冊目も図書館に並んでいたのですがどうしてもトロイアの話が好きなもので。
 子供向けに書かれた本なので正直あまり期待はしていなかったのですが、非常に良い意味で裏切られました。女神アテナの視点から書かれていて、あの分かりにくい「イリアス」の世界がものすごく分かりやすかったです。省略されたエピソードももちろん多かったけれど、大切なところはほとんど押さえてあってしかも読みやすく理解しやすい。人名さえ覚えられたら基本はもう完璧に近いのではないでしょうか。
 この本を読んでから岩波の「イリアス」読むのがお勧めです。
少年の名はジルベール
 竹宮惠子著
 小学館
二月十五日
 竹宮さんの自伝的エッセイ、デビュー当時から「風と木の詩」連載開始までの長い長い道のりのことが中心に書かれています。竹宮先生ほどの偉大な漫画家であっても、自分の書きたいことを書きたいように書けるまでにはいろんな戦いとか葛藤とかがあったことに正直驚きました。そしてあの時代に少年愛を描くことがどれほど難しいことだったかも。だからこそあの作品は長い年月を経ても、少年愛を描いた漫画の金字塔のように輝いているのでしょう。
 そして自分の書きたいものを書きたいように書くためにはやっぱり修行が必要なのだと思いました。それにはなんといっても書き続けること、諦めないことが大切だと。さらには辛口でもいいから適切なアドバイスをくれる人がいたらもっといいなと、…ここはちょっと単独行動の同人屋には難しいかも。
ギリシア神話・オリュンポスの書
 斉藤洋著・佐竹美保絵
 理論社
二月十九日
 「斉藤洋のギリシア神話」を一巻から順に読んでみました。最初からアテナの一人称で書かれていて、やっぱり読みやすく、有名なエピソードがたくさん入ってました。
ギリシア神話・ペルセウスの書
 同
二月二十日
 「斉藤洋のギリシア神話2」、一冊まるまるペルセウスの話です。ペルセウスの母はダナエ、父はゼウス。半分神の血を引いていて英雄と言えば最初から英雄なのですが、言動は慎み深く丁寧で律儀、英雄としては比較的珍しいタイプなのではないかと思いました。そういえばペルセウスって最後はどうなるんだっけ、英雄と呼ばれた人物の末路ってたいてい悲惨だよね、と思って読んでいたらそうではなく奥さんのアンドロメダとかわいい子供たちに囲まれて、小国の王として一生幸せに暮らしたそうです、そりゃ珍しいわ。
納棺夫日記
 青木新門著
 文泉閣
二月二十日
 私は観ていませんが映画「おくりびと」の元になった本、遺体を棺桶におさめるお仕事に就かれた人の書いた本です。
 正直あまり面白くなかったわ…。不謹慎かもしれませんが、お仕事本で面白いのはやはり「こんな苦労があったよ」とか「こんな失敗しちゃった」とかの実録部分だと思うので、宮沢賢治の詩とか浄土真宗とかの教えをとうとうととかれても、「…それで?」と言いたくなってしまうのが普通の読み手というものでしょうよ。
 葬儀に関連する仕事はたくさんあるし、精神的にまいってくる仕事だということもわかりますが、もう少し肩の力をぬいてお気楽に生きることも大事なのではないかと思いました。
開運!神社さんぽ
 上大岡トメ+ふくもの隊著
 アース・スター・エンターテイナント
二月二十三日
 神社巡りコミックエッセイ、二巻まであって一巻は「古事記でめぐるご利益満点の旅」二巻は「伊勢神宮・出雲大社をめぐるご利益満点の旅」となっております。
 昨年春に京都の伏見稲荷、夏に伊勢神宮に行ったので、懐かしく読みました。しかしどちらもあまりにも混んでいて人だらけであまり聖地に行ったという印象が持てなくて残念でした。余程の早朝にでも行かないと無理じゃないかしら…。
死者の学園祭
 赤川次郎作
 角川つばさ文庫
二月二十七日
 読んだことがないつもりで読んでいたら、ずいぶん昔に読んでいたということが判明した本。多分大人向けのを読んだのでしょう。
 読んでいる途中にポチから「犯人誰だと思う?」と聞かれて「うーーん、おやじ?」と正解を答え、さらには犯罪の手口を説明出来てしまったところで既読に気がつきました、遅いって。
 ちなみにポチが小学校最後のビブリオバトルに使ったのもこの本、残念ながら勝てませんでした。
石井桃子談話集・子どもに歯ごたえのある本を
 石井桃子著
 河出書房新社
三月二日
 2008年に101歳で亡くなった著者の談話集、いろんな人との対談や、講演で話したことが載っています。まず、同じことを何度も話さなくてはならなかったのは退屈だっただろうなと、どうでもいいことをどうでもよく思いました。
 石井桃子さんといえば、私にとってはなんといっても「くまのプーさん」と「プー横丁」の訳者、そしてピーターラビットシリーズの訳者であるという印象が強いです。どちらも訳した人のことを意識して読んだわけではありませんが、プーに関しては最初に読んだ時に本当にびっくりして、ピーターラビットに関してはそのお話のあまりのクールさと絵とのギャップに、これまた驚いた覚えがあります。
 子どもの本と読書に関してのいろいろなお話は参考になりました。ただ子どもは自分で本を選んでいくので、あんまり親の出る幕はないんですけどね。
しばわんこの四季の庭
 川浦良枝・絵と文
 白泉社
三月四日
 今日の夕方、自転車で家に帰るときに見かけたおじさんと散歩中の柴犬、見事な赤毛にぷりっぷりの白い毛のおしりが大変魅力的でした。追い越すときに顔を見てみたらこれまたかわいいのなんの、鼻も目もまっくろくろでした。
 久しぶりに読んだしばわんこの本、私は庭づくりにはほとんど興味がないけれど、しばわんこはやっぱりかわいいです。
サンタクロースの部屋・子どもと本をめぐって
 松岡享子著
 こぐま社
三月四日
 著者の松岡さんは「くまのパディントン」シリーズとか「しろいうさぎとくろいうさぎ」とかを訳した方です。この本の初版は1978年で、私は出たばかりの新装版を読んだわけなのですが、子どもの本についてこの本に書かれて語られていることは、けして古びてなくて今でも「あるある」ということばかりだと思いました。
 つい最近石井桃子さんの本を読んだばかりなのですが、こっちのほうがより実践的に書かれていたような気がします。子どもに本を読ませるにあたって親がしてはならないこととしなくてはならないこと、そして多くのお母さんたちがやってしまう間違いのこと、よくわかりました、自分はこの時期もう終わっちゃったけど。
 ただ自分がポチと一緒にやってきた本読みは、けして間違っちゃいなかったと思います。そういえば私がポチに買ってあげた絵本って、ロングセラーがほとんどでした。「へんしんトンネル」シリーズと「くまのこジャッキー」シリーズ以外はほとんどそう。絵本でロングセラーにはずれなし、と思っていたのも事実だけれど、私が読みたいと思った絵本ってみんなロングセラーだったのね。
殺人犯との対話
 小野一光著
 文藝春秋
三月九日
 フリーライターの著者が、殺人を犯して服役中の殺人犯もしくは関係者に話を聞いて書いた本。比較的最近ニュースになった有名で残忍な事件の当事者ばかりでした。
 人を殺した人の気持ちは今のところ私には分かりませんが、女性の殺人犯の特徴というと、一お金の管理が出来ない、二男にだらしない、三掃除が出来ないのうちどれか二つに必ず該当しているような気がします。お金目当てで男の人を次々殺していく女性の気持ちは少しだけは分かりますが、自分の子供を殺す女の気持ちだけは絶対に分かりたくありません。
ぼくらの魔女戦記・U黒衣の女王
 宗田理作
 ポプラ社
三月十日
 久しぶりに読んだぼくらシリーズ、前巻の続きです。今まで脇に回ることの多かった日比野くんが大活躍しています。
 全巻は主人公の英治くんサイドの話でしたが、同時進行で日比野くんの方はこうなっていたのね。
マンガがあるじゃないか・わたしをつくったこの一冊
 河出書房新社・編
 河出書房新社
三月十一日
 図書館の児童書の棚にありましたが、大人が読んでも充分に面白かったです。漫画家やライター、学者などいろんな職業の人が一押し漫画について熱く語っている本、「動物のお医者さん」とか「銀の匙」とか私のお気に入りの本も入っています。
 もしも私か一押し漫画について語るのならば、多分「地球へ…」について語ることでしょう。それもおそらく普通の読み方ではなく、いかに行間というかこまとこまのあいだをぬって斜めに読むかを、熱く熱く語ることでしょう…。
独裁者の妻たち
 アンティエ・ヴィントガッセン著・渡辺一男訳
 阪急コミュニケーションズ
三月十二日
 何気なく借りた本でしたが思っていたよりもずっと面白かったです。妻と書いて「おんな」と読む、20世紀の悪名高き独裁者たち、たとえばスターリン、ムッソリーニ、毛沢東などの妻や愛人がどういう出自で夫のために何をして何をしなかったかを書いています。
 中でもルーマニアのチャウシェスク大統領夫人のエリナ・チャウシェスクのことは歴史的な事実としてばっちり覚えていたので、印象に残りました。新聞やテレビで確かに見たな…。
 だいたいの妻たちが、贅沢三昧して身を滅ぼした一方で政治にはかかわらず堅実に家庭を守り続けて夫亡き後も生き抜いた女性も何人か、強いよね。
おそめ・伝説の銀座マダムの数奇にして華麗な半生
 石井妙子著
 洋泉社
三月十八日
 この本も「なんとなく女の一代記っぽいのが読みたいな」と思って適当に借りたのですが、原稿の妨げになるほど面白かったです。古き良き時代の銀座と京都にバーを開き数多くの文人著名人に愛された伝説のマダム「おそめ」の半生について本人と周りの人々への取材によって書かれている本です。
 で、多分私はこの人近くにいたらすごく嫌いだったんじゃないかと思います、ここまで極端ではないけれど時々いるよねこういうタイプ。空気を読むという言葉は嫌いだけれど、全く空気が読めなくて言ってはいけないことを言ってしまって、かといって自分が悪いということに全く気がつかずに被害者づらする女。観音様のような少女のような人形のような美貌だったかもしれないけれど、そんなものババアになればおんなじよ!
 私がこの人を嫌いな理由にはもう一つあって、それは金銭感覚の致命的なまでのなさです。金銭感覚のない人って基本的に嫌いなんだよね。
 あるいは全部計算づくのお芝居だったら、それはそれですごいと思うんだけど。
おんなの窓5
 伊藤理沙著
 文藝春秋
三月十八日
 お酒と下ネタ以外は身につまされる話が満載でした・・・。
フランスで大の字
 小栗左多里&トニー・ラズロ著
 ヴィレッジブックス
三月二十二日
 今度はフランス、なんだか著者二人のうち小栗さんがめいっぱい楽しんでいるのがわかるような本でした。
みたい!しりたい!しらべたい!日本の学校の怪談絵図鑑
 監修常光徹・絵山村浩二
 ミネルヴァ書房
三月二十二日
 子供向けの学校の怪談、一巻目は教室でおこる怪談の図鑑です。
 案外怖いかも、と期待して借りたのですが残念ながらやっぱり子供向けでした。
 小学生くらいのお化け好きの子供が一人でひっそり読むにはちょうどいいかもしれません。
銀の船と青い海
 萩尾望都著
 河出書房新社
三月二十三日
 漫画家の萩尾望都先生の書かれた小説とイラスト、小説はやはりご本人の漫画の世界そのものだったと思います。
パリのすみっこ
 鈴木るみこ編
 マガジンハウス
三月二十八日
 新聞一面の一番下に時々広告が載っている「クウネル」という雑誌が元となったパリのおしゃれなムック本、読んでいてもなんの役にも立ちませんが、パリでもどこでもいいからどこかに行きたい・・・。
ぼくの宝物絵本
 穂村弘著
 MOE BOOKS
三月二十八日
 月刊MOEに連載された歌人によるお気に入りの絵本についてのエッセイ、知っている絵本も何冊かはあったけれど、古本屋でもなかなか入手困難なレアな絵本も多かったです。やっぱり人生に疲れていると何を読んでも面白くなくってダメかも。けして嫌いな文章じゃないし書いてあることもよくわかるのだけれど、自分がついていってないかんじです。
フランダースの帽子
 長野まゆみ作
 文藝春秋
三月二十九日
 図書館にあった長野まゆみさんの新刊、短編集でやはり変な話ばかりでした。
 ファンの方には申し訳ありませんが、私の正直な印象として、長野さんの本の中には何十冊に一冊くらいハズレがあるような気がします。もちろん好きな作家さんではあるのだけれど、時々すごくつまらない話がまざっているというか。
 この本は比較的あたりな方、何を読んでもへんてこで面白かったです。
望遠ニッポン見聞録
 ヤマザキマリ著
 幻冬舎
四月四日
 「パピルス」という雑誌に掲載されていたエッセイをまとめた本、著者は有名な漫画家で海外ぐらしの大変に長い人、だからこそこういうちょっと遠いところから日本を見たようなエッセイが書けるんだろうなと思いました、がそれはおいといて、私としてはイタリア人の旦那さんとの日常的なやりとりの国際的違和感とか、そのお母様のパワフルさとかの方に心奪われました。イタリアの母は強い、と聞いてはおりましたが、あれはラスボスだよ・・・。きっと旦那さんはお母様の前ではまだまだ小さなかわいい坊やで、妻の味方なんかしてくれないんだろうな。
 まあ日本においても旦那の母親と妻との間柄というのは大変にビミョーなものではありますが。「あなたのお母さんに言うからね」というのは、妻のけっこうな脅し文句であることだけは確かだと思ってます。
「コドモみたいなオトナ」とのつき合い方
 本間正人・原恵子著
 中経出版
四月八日
 図書館で適当に借りた本、具体的に周りの「コドモオトナ」の顔を思い浮かべて何か参考にならないかなと思いつつ読んでみたのですが、毒にも薬にも参考にもなりませんでした、無難なことしか書いてなかったな。
 ポチも読んでいたのですが、リアルJC(女子中学生)にも思い当たることがあるんだと妙に感心しました、まだ人生十二年なのにもう!
天皇陛下の私生活・1945年の昭和天皇
 米窪明美著
 新潮社
四月十日
 昭和天皇の1945年、終戦の年の一年間の私生活を資料をもとに書き出した本、公の生活、公務とかではなく私生活が中心になっているのが面白いと思いました。学者肌の陛下の毎日は本当に穏やかで、静かな生活を望まれていたことがよくわかります。意外だったのは皇后様、どんな人となりかよく知らなかったのですが朗らかで現実的な人で時には陛下と夫婦喧嘩したりもしたそうです。
 昭和は遠くになりにけり、私は今の天皇陛下と皇后陛下がとっても好きだけれども。
キキに出会った人びと・魔女の宅急便特別編
 角野栄子作
 福音館
四月十一日
 魔女の宅急便シリーズ、この前に六冊もシリーズが出ていてそれを順番に読んできたことにまず驚きました。今回のこの本はいわばスピンオフ、直接キキに関わってなくてもその人にはその人の物語があるわけです。
 私としてはキキの子供二人のその後の話が読みたいです。
ラヴレターズ
 文藝春秋編
四月十四日
 文藝春秋の雑誌に載ったいろんな作家、文筆家その他著名人によるラヴレターを集めた本です。けれども別に人間にあてて書かなくてもいいので、ラヴレターの相手は猫だったり建物だったりいろいろです。
 一番面白かったのは壇蜜さんのラヴレター、かつて付き合っていた男性に向けて書かれたものでしたが、これがもう見事な恨み節で感服しました。ス・テ・キ。一番清らかできれいだったのは最初に載っていた吉本ばななさんのラヴレター、やはりこの人はあなどれないと思いました。
 私がラヴレターを書くとしたら誰にあてて書くかな、かつて家にいたお座敷雑種犬の転太くんかな。
闇の喇叭
 有栖川有栖作
 理論社
四月十五日
 ヤングアダルトむけに書かれた本、しかしなかなか辛口でそこがよかったです。
 三発目の原爆が京都に落とされて、北海道が独立国家になって戦争状態にある架空の日本が舞台、そこでは探偵は法律違反でいてはならない存在になってます。が主人公の父親がかつての名探偵で友人の母親の無実をはらすために・・・という物語。半分は青春小説ですが未来は暗いな…る
k.m.pのハワイぐるぐる・車で一周、ハワイ島オアフ島の旅。
 なかがわみどり・ムラマツエリコ著
 東京書籍 
四月上七日
 今週の図書館では脱力系の本ばかり借りてしまったような気がします、疲れているのかな私。
 今回の旅行先はハワイ、今までと比べると比較的メジャーな観光地のような気もしますが、レンタカーを借りてムラマツさんが運転して周る、というところが大いに違ってます。
 場所にもよるけれどハワイは案外秘境のようでした。
行ってはいけない世界遺産
 花霞和彦著
 CCCメディアハウス
四月十八日
 正真正銘脱力する本、けして面白くないわけではなくむしろとても面白く興味深い、けれども確かに読んでいて気が抜けていく本というのは存在します。著者はバンジージャンプという荒療治の末高所恐怖症を克服して飛行機の旅に出られるようになったという人、そしてはや人生の半分を過ぎていることに気がついて世界遺産めぐりの旅を始めます。そして実体験に基づき「行ってはならない」世界遺産各所をその理由とともに読者に示してくれているのです。なるほど世界遺産にはいろんなところがあるのだなあと深く感心いたしました。
 行ってはならないと書かれたうちで一番行ってみたいのは「ストーンヘンジ」、一番行きたくないのはたくさんありました。そして熱海にとっても行きたくなりました、別に世界遺産じゃないけれどさ。
すごい古代生物・ようこそ、奇跡の「もしも動物園」へ
 川崎悟司著
 キノブックス
四月二十二日
 眠る前にぱらぱらと頁をめくるだけで気が抜けて快い眠りに誘われる本でした。けして面白くないとかそんなことはありません、むしろすっっっっっごく面白かった、けれどこの本もまたすさまじく脱力系だったのです。
 古代から近世(ドードーとかエピオルニス)までの絶滅動物がもし蘇って動物園で飼育されていたらという設定のもとに書かれた本、解説が真面目でわかりやすい分爆笑なしでは読めませんでした。
おめかしの引力
 川上未映子著
 朝日新聞出版
四月二十三日
 著者は作家、でもこの人の本は読んだことがないような気がします。朝日新聞に連載されたコラムをまとめた本なのですが、うちでとってる朝日新聞にはこのコラムは載ってなかったな。まあそんなことはおいといて、大変に面白い本でした。作家さんで公の場に出る機会もパンピーよりは余程多く、しかも写真を見るとかなりのかわいい感じの美人、ズボンをはいたことがなくていかなる時でもスカート、靴はヒールに限りハイブランドの服が大好き、という庶民とは遠くかけ離れた世界の住人ではありますが、書いてあることはかなりみみっちくて思わず納得してしまうようなことも多かったのです。
 特に「モテ服はいらない」というところには共感を覚えました、モテるために着る服なんてのは婚活女子だけで十分だと思うわけよ。
お母さんという女
 益田ミリ著
 光文社
四月二十四日
 この人の本を読むと時々思うのだけれど、つくづく自分の身内、特に両親がすきなんだなあと感心します。いっそうらやましいくらい。
 私ももちろん両親のことは大好きだけれど、恨み節がないかというとけしてそうではなくて、むしろ「なんで?」と思っていることが実はとても多いです。けれど益田ミリさんは、なんだかそういうことがあまりなさそう、親に全面的に肯定されて生きてきた感があって、それがとてもうらやましいです。
怖いこわい京都、教えます
 入江敦彦著
 新潮社
四月二十六日
 図書館で「何かホラーな本はないかなーー」とあっちの本棚をうろうろこっちの本棚をうろうろしていたら見つけた本、あまり期待せずに読んでいたのですが、予想に反してかなり「当たり」な本でした。所在地の住所付き実録系ホラー、いやホラーではなくお寺や神社、京都の風物詩(?)案内なのですがそれらが全て怖いという素晴らしい本でした。
 特に雑木林にうっかり踏み込んでしまったらだんだん朽ちた墓石が地面から筍のように出てきてとうとうそれが水をせきとめて池の底まで墓石で、という光景は私も是非見たかったです。今はもうないそうですが。
オトーさんという男
 益田ミリ著
 光文社
四月二十七日
 意外や意外、お母さんはともかくお父さんは意外と困ったちゃんでした。短気でわがままですぐ怒り、娘のことが心配でたまらないけれどそれをどう表現したらいいかわからない、そういう案外よくあるタイプのお父さんでした。どちらかというと私の父よりは旦那のお父さん、義父に似てますな。
独裁者の子どもたち・スターリン、毛沢東からムバーラクまで
 ジャン・クリストフ・ブリザール+クロード・ケテル著
 清水珠代訳
 原書房
五月二日
 この前読んだ「独裁者の妻たち」の関連書かと思ったら全く関連はありませんでしたが、内容的には「妻たち」の「子ども」バージョンのような本でした。しかし妻は夫を選ぶことが出来ますが(出来ない場合もあるけれど)、子どもは親を選んで生まれてくることは出来ません。親がこう、と思ったらそういうように育ってしまうので、こりゃまあ大変だと思いました。
 とにかく情報が新しかったのが新鮮でよかったです。あの人とかあの人とか、これからどうなるのかしら。
乙女みやげ
 甲斐みのり著
 小学館
五月四日
 著者が選んだ全国津々浦々乙女的なお土産を集めた本、でもちょっと私の趣味とはずれていました。
Lighthouse すくっと明治の灯台64基1870-1912
 撮影・野口毅
 解説・藤岡洋保
 バナナブックス
五月四日
 いっそこの本は購入したほうがいいのではないだろうかと思いました、2300円もするけど。
 何に使うかというと、もちろんオリジナル漫画の舞台としてです。この本を見ていたら、漫画のセリフ出しが一本出来てしまいました。
もう二度と見ることができない幻の名作レトロ建築
 伊藤隆之著・写真
 株式会社地球丸
五月五日
 本のタイトルが良すぎます、思わず手にとって借りて行ってしまいました。一部例外もありますが、だいたいが大正時代に建てられたモダンな建築物、そして今ではもう残っていない建物の写真集です。残っていない理由にはいろいろあって、老朽化により人が住めなくなったり管理できなくなったりしたものは仕方がないのですが、阪神大震災で神戸のステキな建物がなすすべもなくぶっ壊れたのはなんとも残念でした。
世界で一番美しい宮殿
 中島智章監修
 株式会社エクスナレッジ
五月五日
 資料用に借りた写真集、写真も見やすくていいのですが、観光客が山のように写りこんでいるのがなんとも興ざめ。それさえなければ・・・。
カルト村で生まれました。
 高田かや著
 文藝春秋
五月八日
 子どもは生まれる場所も親も選べませんが、農業協同体的なカルト村で生まれて育ち、大人になりかけてから村を離れて普通の社会で今は幸せに暮らしている著者のコミックエッセイです。いやもういろいろびっくりですが、普通の小学校に通うことができたのが最大の救いであったような気がします。
わたしのウチにはなんにもない・4コマ総集編
 ゆるりまい著
 KADOKAWA
五月九日
 こちらは最新刊から読んでしまいましたが、どうやらこの本に描かれている出来事の前にいろいろな修羅場があったようです。汚い部屋との戦いの末、何もない住空間を選んだ著者の煩悩と欲望の日々、捨て変態とはよく言ったものだと思いました。
 実は私は掃除と片付けが大好き、なので家の中は基本的にキレイな方だと思ってます。普段から片付けているので生活感にあふれたものがちょっとくらいごちゃついていても大丈夫だと思うのでしょうか。ううむ矛盾だ。
ファンタジーのDNA
 荻原規子著
 理論社
五月十二日
 かの高名なファンタジーの書き手が、これまでに自分が読んだファンタジーとファンタジーを書くということについてとうとうと述べた本、もう一度頭から全部読み直したいくらい内容が濃かったように思います。
百聞怪異小品集・百鬼園百物語
 内田百聞著
 東雅夫編
 平凡社
五月十三日
 眼科と内科の待合時間だけでほとんど読めた本、三時間ちょっとかかった計算になります。
 日記風の文章の中にいつの間にかさりげなく混ざってくるとんでもない怪異の小品集。
なんにもない部屋のもの選び
 ゆるりまい著
 メディアファクトリー
五月二十九日
 前に読んだ「わたしのウチにはなんにもない」があまりに高インパクトだったため、何か同じ著者の別の本はないだろうかと思って借りてみた本。よくある「お気に入りのもの紹介」の本ではあるのですが、それまでのその凄まじいモノ歴をちょっとでも知っていると、「それは選ばれしもの」という感慨もひとしおです。なるほど確かにコンセプトあるわーーー。
 今住んでいるお部屋の写真も載っていたのですが、二匹の猫がかわいすぎ・・・なのは置いておいて、見事なまでの何もなさに感動しました。というか、掃除がしやすそうでうらやましいです。
督促OL業務日誌・ちょっとためになるお金の話
 榎本まみ著
 メディアファクトリー
五月二十九日
 こちらはカード会社のコールセンターに配属された新人OLのコミックエッセイという形を借りた、クレジットカードとの付き合い方の説明本。私は明朗現金一括払い主義なので、クレジットカード払いをしたことはほぼありません。ただ旦那が銀色の玉のために私とポチの留守にカードでお金を借りたことがあって、その事実を知った時「銀の玉と妻と子供とどっちをとるのかはっきりさせてもらいましょう」と二度と使わないように優しく注意しておきました。
今度借りたら旦那の実家に電話相談する予定です。怒っているわけではありません、ただカードでお金を借りるような人とは一緒に暮らせないだけですから。
 そういう点においてもこの本は大変に勉強になりました。
アジアで花咲け!ナデシコたち2
 たかぎなおこ著
 NHK取材班
 メディアファクトリー
五月三十日
 ちょっと前に何冊か読んだシリーズの最初の方の本、1は以前読んだような気がします。
 ほかの女流漫画家さんよりも、たかぎなおこさんの描かれた本のほうがいくぶん読みやすい印象。コミックエッセイの人だからかな?
妖怪アパートの幽雅な日常10
 香月日輪作
 講談社
五月三十一日
 ポチが図書館で最初から借りていた本の最終巻、よりにもよって最後から読んでしまいました。物語は順番が大切だと思っているのでいつもはこういう読み方はしないのですが、コミカライズされたものを最初から順番に読んでいるのでこういうことになりました。
 この漫画版がまたイメージぴったり!小説を読んでいると漫画の絵で場面を想像してしまいます。ただ漫画版のほうが展開が遅いので(当たり前ですが)小説の方を一巻から順に読んでいこうかなと思ってます。
しばいぬ・世界一かわいいニッポンの犬
 写真・岩合光昭
 平凡社
五月三十一日
 柴犬は素晴らしい、柴犬は愛らしい、柴犬は頑固でおバカちゃんなところもあるけれどそれがまた可愛い。柴犬を褒め始めたらきりがないほど柴犬のことを愛しています。そんな私にはたまらない写真集です。
 子犬や若犬もかわいいけれど年をとった犬の優しさと賢さは限りがありません、老犬も載っていればいいのに。
 柴犬以外の日本犬の写真も少々載っていて、甲斐犬が昔旦那の家にいたクロちゃんそっくりでした。あの子やっぱり甲斐犬だったんだ・・・。クロちゃんもかわいいわんこで、よくお腹を見せてくれました。
ちょっとそこまでひとり旅だれかと旅
 益田ミリ著
 幻冬舎
六月五日
 とにかく旅、というものは一緒に行く人によって性格が変わってくるものだと思います。あまりよく知り合っていない友人と偶然出かけることになって、「こんなはずじゃなかった」とお互い思うのは気まずいものですから。私の場合、食べることとか食べ歩きが大好きで、そこの名物をとにかく食べないと気がすまないという人とは一緒に行動しないほうがベターです。
 著者は彼氏とか友達とかお母さんとかといろんなところに旅行に出ています、近いところもあれば遠いところもあり。大人になって一緒に旅に出てくれる人がいるということは、とても幸せで楽しいことだと思います。
ヴェルサイユ宮殿に暮らす・優雅で悲惨な宮廷生活
 ウィリアム・リッチー・ニュートン著
 北浦春香訳
 白水社
六月七日
 図書館で適当に借りた本だったのですが、素晴らしく当たりでした。(しかし以前に読んだことがあったかも・・・という疑惑が最後までつきまといましたが過去ログ全部あたるわけにも・・・)ヴェルサイユ宮殿での生活というと、どうしても「ベルサイユのバラ」を連想してしまうのですが、華麗なお貴族様生活とはうらはらの不自由で汚らしくて超不潔でせせこましくて、ベルサイユで暮らすということがどれほど大変だったのかがよくわかりました。
 なんとか公爵とかなんとか伯爵夫人とか、そういう高貴な方々の陳情の書簡が残されているのですが、そのあまりのみみっちさと切実さには本当に笑わせていただきました。絶対住みたくないね、あんなところ。
ファンム・アレース1・戦いの女神
 香月日輪作
 講談社
六月八日
 ポチのお勧め香月日輪さんの本、こちらは異世界ファンタジーです。確かに面白くて一気に読んでしまったけれど、男女の仲は運命だとか魂だとかなんとかでたやすく決まるようなものではないとただれた大人だから思うのでしょうか。十歳の女の子とおっさんの組み合わせってのも好きな人にはたまらないかもしれませんが、おばさんには理解しにくいです。
 でもヤングアダルト向けならば、こんなんでもアリなのでしょうか。これから先の展開自体ではどうなるかわからないけれども、今のところあまりにも簡単すぎるわ、もっとこじれた関係が好きです。
神々の系譜・日本神話の謎
 松前健著
 吉川弘文館
六月九日
 何週間もかかって少しずつ読んでいた本をやっと読み終わりました。原本が出たのは1972年、著者もとうに鬼籍にはいられていますが復刊です。
 大変にメジャーな日本神話のルーツを真面目に考え考えて描かれている本、神話だからはじめからそこにそうしてあったというわけではなく、各地に伝わる伝説を中央政権がまとめて取捨選択して書き記したからこういう神話になったという解説に納得。同じような話がやっぱりアジア各地にあると聞いてなんとなく納得。面白くてわかりやすい本ではありますが、やはりかなり集中して読まないと内容が頭に入ってきませんでした。
都会のトム・ソーヤ2
 はやみねかおる作
 講談社
六月十一日
 ポチお勧めの図書館の本、一巻を読みそこねて二巻から読んでみました。二人の少年が都会で伝説のゲームクリエイターを探して冒険する話、どちらかというと男の子向けのような気がしますが、「学級文庫に一巻を置いておいたら手にとったのは女子ばかりだった」というポチリサーチもあるので、女子でも楽しめるお話には違いないと思います。あまりBLのかおりはしません、あたりまえですが。
わたしのウチにはなんにもない。
 ゆるりまい著
 KADOKAWA
六月十二日
 一巻から読みたいと思っていたコミックエッセイの一巻が図書館にありました。なるほど・・・著者がいかに片付け魔になったかがよくわかりました。しかし、自分で自分をこれだけ劇的に変えられる人もそういないのではないでしょうか、尊敬に値するなあと思いました。
わたしのウチにはなんにもない。3
 同
六月十二日
 残念ながら二巻がなかったのでまた今度。一巻とはずいぶん趣が違って、少なくなったモノをいかにさらに選び抜き、大切に手入れして暮らしていくかということがテーマになっています。これだけものがないと本当に掃除が楽だろうなーーー。
 脳内で自宅のリビングの、旦那と子供のものを消去してみたら、これはびっくり、驚く程ものがなくなりました。私の物ってトーンの棚くらいしか置いてないのでは?次に自分の部屋の消去可能なものを考えてみると・・・まず一番いらないのは嫁入りの時に持ってきた鏡台かな。そもそも家具屋で「鏡台はいらない」と言ったにもかかわらず「嫁入りに鏡台なしなんてありえない」と母に言われてしぶしぶ一番小さかったのを買ったんだよね。やはりこれに向かって化粧したことなどほとんどありませんでした。あとは大量の本と同人誌をカットしてしまって本当にお気に入りの本だけを残したら、すっきりするだろうな。
都会のトム・ソーヤ3
 はやみねかおる作
 講談社
六月十二日
 今回は文化祭の最中に学校に時限爆弾がしかけられて・・・という話。それに男子中学生の淡い勘違いをからめております。キミがもてるようになるのはきっともう少しあとだよ、頑張れ、と言いたくなります。
続・僕の姉ちゃん
 益田ミリ著
 マガジンハウス
六月十三日
 女性雑誌「アンアン」に連載されていたコミックエッセイ、ほぼ弟と姉の家庭内での会話で構成されていて、シンプルな絵なんだけれど内容はなかなかに深いです。
名誉の殺人・母、姉妹、娘を手にかけた男たち
 アイシェ・ヨナル著
 安東建訳
 朝日新聞出版
六月十六日
 家族の女性を「名誉の殺人」で殺して刑務所に収監された男たちへのインタビューから構成されたドキュメンタリーです。場所はトルコ中心、名誉の殺人というとパキスタンとか中東諸国のイメージでしたが、現代のトルコでも多く起こっているということにまず驚きました。トルコという国はほとんど西洋諸国のようなものだと思っていたので。もちろんイスタンブールとか大都会では女性は堂々と生きられますが、地方によってはとんでもない状況だということがよくわかりました。
 殺人の動機がほとんど「世間体」「名誉」というのがいかにも情けない、情けないったらありゃしない。人様に笑っていただけるうちが花ということに多分永遠に気が付かないというか、そういう考え方がないんだろうな・・・。そして人類の半分は女性なのだから、女性ががっつり稼がないことには社会が発展しないということにも気が付かない馬鹿な男ばかり、馬鹿を治すには教育、本当に教育は必要なものなんだと思いました。
戦国ファッション図鑑
 監修・山田順子
 企画・編集・文・植田裕子
 立東舎
六月十八日
 サブタイトルは「イラストで解説する戦国時代スタイリング」、戦国武将の皆様がもう笑っちゃうくらいイケメンに描かれた装束の図鑑です。イラストはもうキラキラですが、解説は真面目で分かりやすくしかも面白いという、参考資料としてはかなりオススメ出来る本です。
日本の制服150年・イラストで見る制服のデザイン
 渡辺直樹・絵
 青幻舎
六月二十一日
 ユニフォームメーカーが企業にプレゼンする時に使用されるイラストを長年書き続けてきた著者による制服の本、絵が端正で素敵で何よりわかりやすい!あまりにもあちこちに溢れていて見慣れている服ではありますが、こうやって見ると萌えますな。
キノの旅
 時雨沢恵一作
 角川電撃文庫
六月二十一日
 ポチの最近のお勧めの本を読んでみました、そして長年の常連の読者様もこの本を勧めてくれていたことを思い出しました。主人公のキノが女の子だと分かってからぐっと面白くなったような気がします。
王子はただいま出稼ぎ中・眠れる従者と精霊の森
 岩城広海作
 角川ビーンズ文庫
六月二十三日
 友人に借りっぱなしになっているビーンズ文庫のこのシリーズ、最初の数冊は以前に読んでいたのだけれど久しぶりにやっと読み始めました。
 何冊か中が抜けているような気がしますがまあいいか。
王子はただいま出稼ぎ中・なりきり姫君と朱炎の翼
 同
六月二十三日
 続きです、今回は女装あり幽霊あり腐女子ありでもりだくさんでしたが、イルの出番はほとんどありませんでした。
王子はただいま出稼ぎ中・見習い商人とガラスの絆
 同
六月二十五日
 話がファンタジーではなく商売と駆け引き中心になって、だんだん面白くなってきたような気がします。何事もお金のため、国の借金を減らすために考えて行動しようとする主人公の姿勢は素晴らしい。ただものすごく不幸やトラブルを呼び込みやすい体質なのではないでしょうか、皆さん。
王子はただいま出稼ぎ中・剣の誓いと墜ちた若君・主従の願いと旅路の証
 同
六月二十八日
 最後の二冊は続いていたのでまとめて書いてしまいます。借金返済ファンタジーも大団円を迎えました。借金も無事返済できて、かつ国に新しい産業もおこってよかったよかった。
 友人に本を借りると、自分では絶対セレクトしないようなタイプの本が読めるところが面白いですな。またそれがそれなりに面白かったりもするんだな。
みんなの少年探偵団2
 有栖川有栖・歌野晶午・大崎梢・坂木司・平山夢明著
 ポプラ社
六月三十日
 図書館の新刊コーナーで見つけた本、一巻もどこかにあるはずなので今度借りてみよう。懐かしの怪人二十面相シリーズの書き下ろしアンソロジーです。とはいっても主役はほとんど小林少年というマニアックさ、さらに告白すると私は子供の頃このシリーズをほとんど読んでません。あまりにもマニアすぎて読めなかったんだよね。
 いろんな作家さんの書いたお話が載ってますが、私としては最後の溶解人間の話とロマノフ王朝の秘宝の話がそれっぽくて面白かったです。
ファンム・アレース3・賢者の教え
 香月日輪作
 講談社
七月一日
 「運命の相手」とか「魂のなんとか」とか、そういう言葉が苦手だとこの本を読むまで気が付きませんでした。物語自体はファンタジーの大道でおもしろいのに、十歳の女の子とおっさんの恋とかそういうところを読むたびにお尻が浮いてしまうのはそういう恋愛が心底苦手だからなのではないかと思ってます。年の差婚の設定がなければもっと面白いのに、実際に結婚しているわけじゃないけどさ。
妖怪アパートの幽雅な日常123
 香月日輪作
 講談社
七月四日
 一日一冊ずつ三巻まで読みました、面白いです妖怪アパートの原作。漫画の方を先に読んでいたのですが、小説の方がやはりテンポがよくて読みやすいです。しかし漫画もイメージがぴったりなんだよね。
 漫画版でも小説でも変わらないのが、妖怪アパートの賄いさんのるり子さんの作る手料理の美味しそうなところ、読んでいてお腹がすくクラス!私も是非食べてみたい・・・。
キノの旅U
 時雨沢恵作
 角川電撃文庫
七月五日
 なんだか最近ヤングアダルトばかり読んでいるような気がしますが、気にしないでおこう・・・。
 キノの旅の二巻、主人公は相変わらず旅を続けています。今回印象的だったのは、火砕流にのまれる国の物語でした。
謝るなら、いつでもおいで
 川名壮志著
 集英社
七月七日
 久しぶりにヤングアダルト以外の本を読みましたら、これがまたすごく当たり(という言い方もなんですが)の本でした。2004年に佐世保で起こった小学六年生女児による同級生殺人事件、報道された当初から「理由がわからない」と思って覚えていたのですが、新聞記者でもあり被害者の一家とも深い関わりのあった著者によるルポルタージュです。
 なんで加害者がそんなことをしたのかが全くわからなかったのですが、なんだかちょっとだけわかったような気がします。
 この本をただのルポではなく、そこから一歩踏み出した「いい本」にしているのは、著者の真摯な姿勢もありますが最後に掲載されているお兄ちゃんの手記(?)だと思います。「謝るならいつでもおいで」なんて、なかなか言える言葉ではありません。
☆☆☆
大江戸美味草紙
 杉浦日向子著
 PHP
七月八日
 1998年に出された本の復刊、著者が亡くなってしばらく経つのに新刊?とか思いました。何かのホラーかと。
 江戸の食べ物に関する川柳と、当時の食べ物の紹介、解説の本。短いのでさくっと読めますが、内容的には相当含蓄うんちくがあって面白かったです。
英国一家、インドで危機一髪
 マイケル・ブース著
 寺西のぶ子訳
 角川書店
七月十二日
 日本滞在の一年半後、英国一家は今度はインドに旅立ちました。てっきり日本版のような食べ物に関する本だろうと思って読み始めたらインド版は全然違っていました。ブース氏はちょうどその頃アルコール依存症になりかけていて家庭的にもなんだか危機、なんとかしなければと思った妻のリスンさんがインド旅行を企画したということでした。目的はヨガと瞑想の道場に旦那さんを放り込むこと、必死の抵抗もかなわずヨガ教室に通い始めるブース氏、それでどうなるのかなと思っていたら、なんとヨガがきいてアルコール依存症から抜け出せて自分の感情をコントロールできるようになってしまいました、めでたしめでたし。
 ルポルタージュ的にはそれって全然おもしろくありませんから!
 イギリス人の書く文章はたいてい洒落がきいていて、最後にとんでもないどんでんがえしとか(つまりオチ)があるものですが残念ながらそれもなし。最初の方はおもしろかったのに、真人間の書く文章なんてほんと面白くないです。
妖怪アパートの幽雅な日常・ラスベガス外伝
 香月日輪作
 講談社
七月十三日
 本編三巻までと最終巻しか読んでませんが、ポチの借りた番外編を誘惑に負けて読んでしまいました。世界旅行の途中で主人公ラスベガスで豪遊、ここだけ読むとうらやましすぎですがその前後の旅行でひどい目にあい続けているので、そんなにうらやましくもないかもしれません。
 そのひどい目にあった旅行の様子がもう少し読みたかったですがもう読めないのが残念です。
スクールカースト殺人教室
 堀内公太郎作
 新潮文庫
七月十四日
 ポチがわざわざあまぞんで購入した本、自力では本屋で探せず、かといって書店員さんに題名を言いにくかったそうです、確かにな。
 学園ミステリとしてはちゃんと面白かったのですが、残り三分の二で真犯人、ジョロウグモの理的に言うと「蜘蛛」がわかってしまったのが残念といえば残念かも。最後まで救いもへったくれもなく、ただクラスの居心地だけか実際よくなったところがかえってナイスでした。
妖怪アパートの幽雅な日常567
 香月日輪作
 講談社
七月十七日
 図書館に四巻がなかったので飛ばして借りて一気に読みました。五巻までの話しか漫画では読んでいないので、六巻からは未知の世界。
 六巻の修学旅行のホラー話が面白かったです。しかし主人公ではなく千晶先生が気の毒な出来事が多くて、千晶ちゃん体力ないのに大丈夫かなといつも思います。
キノの旅V
 時雨沢恵一作
 角川電撃文庫
七月二十日
 人はある日突然気づきます、一文字足すと「キノコの旅」または「昨日の旅」になることに、そしてそれは二度と頭から離れることはありません、ありえないでしょう。
 今回一番すごいと思ったのは「同じ顔の国」、いっそ住みたいかもしれません。
ファンム・アレース4・魔宮の戦い
 香月日輪作
 講談社
七月二十一日
 この巻で一番の名台詞は「わしの男じゃあ!!手を出すな!!」だと思います、十歳の大変な美少女で、亡国の姫君が言うには最高のセリフなのではないでしょうか。
 そしてこの巻のびっくりぽんは、以前に出てきたちょい役っぽい刺客二人組が超絶美形かつすさまじい過去もちになって主人公たちの仲間になるところでしょうか、本当にもうびっくり。
妖怪アパートの幽雅な日常89
 香月日輪作
 講談社
七月二十五日
 10巻はこのまえ読んだので、未読なのは4巻のみとなりました。文化祭にやってきた前生徒会長の自慢がすばらしかったです。
鍵の掛かった男
 有栖川有栖作
 幻冬舎
七月三十日
 久しぶりに火村先生が出てくる物語を読んだような気がします、今回アリスが頑張った!入試期間で動けない火村先生に変わって地道に情報を集め、ミスリードもなく火村先生にすべてを受け渡しました。すごいぞアリス、全然ドジっ子じゃないぞアリス。
 今回は火村先生も白いドレスのお姫様のようではなく、居合抜きの達人のような素晴らしい推理を見せてくださいました。
 そして私は犯人の名前が明かされるまで、誰が犯人だかさっぱり分かりませんでした。やはり推理小説はこうでなくては!
キノの旅W
 時雨沢恵一作
 角川電撃文庫
八月一日
 本文ももちろん面白かったけれど一番笑えたのは「あとがさ」でした。「あとがき」ではなく「あとがさ」。
 なるほどこの手があったか!と思いました。一度自分の同人誌でも真似してみたいです。
パリ仕込みお料理ノート
 石井好子著
 文春文庫
八月六日
 元シャンソン歌手によるお料理エッセイ、けれど私にはちょっと贅沢すぎて読んでいて腹がたってきました。
 やはり食べ物エッセイは、読んでいてお腹がすくような本のほうがいいですな。
妖怪アパートの幽雅な日常4
 香月日輪作
 講談社
八月八日
 順番はめちゃくちゃになりましたがなんとかシリーズ全部読み終えました。
 この作者の本の中ではこのシリーズが今のところ一番気に入ってます。
吉野朔実は本が大好き
 吉野朔実著
 本の雑誌社
八月十一日
 今年の四月に急逝した吉野朔実さんの本エッセイ総集編、この本の新聞広告を見るまで亡くなったなんてことを知りませんでした。
 吉野さんの単行本はほとんど持っていますが、吉野さんの描かれた漫画の中で何が好きかというと「終わりの一行」、最後のモノローグがものすごく好きです、特に「ラ・マスケーラ」と「眠りの森」が。
 もう二度と読めなくなるなんてものすごく残念、ご冥福を心からお祈りしますがもっとずっと元気で長生きしてたくさん描いて欲しかったです。
呼び覚まされる霊性の震災学・3.11生と死のはざまで
 東北学院大学 震災の記録プロジェクト 金菱清(ゼミナール)編
 新曜社
八月十一日
 新聞の書評で見て読んでみたいと思った本が図書館にあったので借りて読んでみました。一番最初に載っていたタクシードライバーの方々の体験談が一番印象的だったのですが、何よりもこれをまとめたのが大学のゼミ生であるということがすごいと思いました。
 大学生と指導教授が真摯に真面目にまともに考え、フィールドワークを行い、丁寧に文章にしていった素晴らしい成果だと思います。
 まともな論文を作成するためには指導教授もまたまともでなくてはならない、当たり前のことですがこれが出来ない大学生、そして教授がどれほど多いことか、私の大学時代の論文担当のセンセイは本当にひどかったと思ってます。私もひどかったけどさ。
震災後の不思議な話・三陸の怪談
 宇多川敬介著
 飛鳥新社
八月十七日
 先の本もそうだけれど、震災からしばらく経ってやっとこういう本が出てくるようになったんだなあと思いました。どちらもすごくまっとうな本ではありますが、震災直後ではまず出てこない内容だから。
 こちらの著者はフリーのジャーナリスト、なるほどプロの文章です。話を収集して考えるだけでなく、ちゃんとオチがついています。
ダヤンの絵描き旅・スペイン・ポルトガル
 池田あきこ著
 河出書房新社
八月十九日
 著者はスペイン、ポルトガルに短期留学に行って、そこからあちこち旅行して絵もたくさん描いてきました、という趣向の本。
 スケッチがいっぱい載っていますがどれも流石上手くて素敵です、ちなみに私はスケッチは全然ダメ。
学園キノ2
 時雨沢恵一作
 角川電撃文庫
八月某日
 ちなみに一巻は読みかけて、あまりのなんだかさに読みきることが出来ませんでした、単に忙しかっただけだけれど。
 ここまで自作のパロディを堂々とやった商業誌は見たことがありません、いっそあっぱれ。
水木しげるの異界探訪記
 水木しげる著
 角川書店
八月二十五日
 水木先生が自分のルーツを探して異界探訪をされています、しょっちゅう京極夏彦氏が出てくるのがご愛嬌です。
ママぽよアンとリュウ就職できるかな?
 青沼貴子著
 KADOKAWA
八月二十七日
 ママぽよシリーズのアンとリュウも、就職活動をするお年頃になりました。そして子育てコミックエッセイは、子供が何歳になっても描けるものだと実感しました。二人共とりあえず自立はしていないものの仕事はしているからずいぶん状況はいいのではないでしょうか。
 でもとっとと自立しようよ、二人共さ。
マリー・アントワネット・ファッションで世界を変えた女
 石井美樹子著
 河出書房新社
九月四日
 ものすごくアントワネットびいきの人が書いたんだなーーと思いました。確かにファッションリーダーであり、優しく美しく賢く夫思いの女性であったかもしれませんが、そんな非の打ち所のない女性だったら民衆にあんなに憎まれることもなかったのでは。
 やはりどこか愚かしいところがあったと思います。
学園キノ3
 時雨沢恵一作
 電撃文庫
九月五日
 学園キノシリーズにしては、きれいにまとまった話なのではないでしょうか。
 あんまりまともすぎて、かえってびっくりしました。
ねないこは わたし
 せなけいこ著
 文藝春秋
九月六日
 ポチがまだ小さい頃、せなけいこさんの絵本をたくさん読みました、中でもやっぱり「ねないこだれだ」などのおばけの出てくるお話が私は好きでした、親が好きでどうするというつっこみはおいといて、おばけの話はポチも喜んでいたなと懐かしく思い出します。
 一体どうやって貼り絵を作っているんだろうと思ってましたが、今回謎の一端が解けました。ちゃんと下絵があったんだ!
水木さんと妖怪たち・見えないけれどそこにいる
 水木しげる著
 筑摩書房
九月七日
 水木先生があちこちに書いたエッセイを最近まとめた一冊、すいません水木先生、あなたのおっしゃることはよく分かるし、そうなったらとても素敵だと思うのですが私にはまだまだ何も分かってません、全然修行が足りてません、足元にも及んでません。
 難しいこと言う学者や評論家よりも、人類にとって大切な事を話されていたのではないかと思います。
地元パン手帖
 甲斐みのり著
 グラフイック社
九月十日
 私はパンが大好き、毎朝パンだし夏以外の季節は自動パン焼き機(ホームベーカリーともいう)で自分で焼いています。しかし、スーパーやコンビニで売っている袋に入った多種多様なステキなパン、どれだけでも買って帰りたい、しかしあの袋をひっくり返すと、世にも恐ろしいカロリー表示がされているではありませんか。そう、袋パンのカロリーは意外と高いのです。
 そういうわけで健康のことを考えると好きなだけ食べることは出来ないのですが、そんな小市民的小心者を笑い飛ばすかのような渾身のパン収集、研究の一冊です。もう見ているだけでお財布握りしめて買いに行きたくなります。
 いつか沖縄に行ったら「うずまきパン」を必ず買って帰ろう・・・そしてロバのパン、忍者の里まで来てくれないかな。
学園キノ
 時雨沢恵一作
 角川電撃文庫
九月十一日
 未読だった「学園キノ」シリーズの一巻目をとうとう読んでしまいました。そしていつのまにか「キノの旅」の続きはほったらかして学園キノばかりを選んで読んでいる自分がいます。まあいいか。
 サモエド仮面の変身シーンを丁寧に読んで、彼はこれほどまでの変態だったのか!と認識を新たにしました。この本は真面目なファンは読めないのではないでしょうか?
ぼくらの魔女戦記V・黒ミサ城脱出
 宗田理作
 ポプラ社
九月十三日
 久しぶりに読んだ「ぼくら」シリーズの続き、黒ミサ城脱出編ですが、久しぶりなのと登場人物が多いのとで頭がこんがらがってきました。
 そしてきみたちはいつの間に「敵だから」とか「雑魚だから」とかそう言う理由で見殺しにできるようになったんだね?これはちょっと良くないんじゃないかな。
ダイエット物語・ただし猫
 新井素子作
 中央公論新社
九月十四日
 久しぶりに新井素子さんの本を読みました、図書館でタイトルに惹かれて適当に借りて、エッセイかなと思っていたら小説(しかもシリーズもの)だったけれど内容的にはほとんど実録に近いのではないでしょうか。猫のダイエットの他に、糖尿病対策の人間のダイエットと大腸ポリープ闘病記が載っていて、ものすごく臨場感にあふれてました。
 しかし主人公の陽子さんは、ちょっと旦那様を甘やかしすぎだと思います。
純喫茶、あの味
 難波里奈著
 イースト・プレス
九月十四日
 最近はカフェの方をよく見かけますが、それでもまだまだ街中で頑張っている昔ながらの喫茶店のステキなメニューの数々が写真入りで載っています、ただ東京と大阪、あるいは京都が多くて名古屋がほとんど載ってないのが残念といえば残念です。
 しかし、自分がいざその喫茶店に行ってそのメニューを頼むかというとそれはまた別問題、どう見てもカロリーありすぎでとても頼めないメニューも多いです。おいしいものって体に悪いよね。
学園キノ4
 時雨沢恵一作
 電撃文庫
九月上五日
 今度は「すぐやる部」バンドに挑戦です。
 サモエド仮面の変身シーンの克明な描写がないと、こんなに変態色が薄れるものなんですね。
学園キノ5
 同
九月十七日
 すぐやる部野球に挑戦、相手は同じ学校の野球部で練習試合ですが無駄に真剣勝負でした、いろんな意味で。
ウミベリ物語・王子様は一人で充分
 榎木洋子作
 集英社コバルト文庫
九月二十一日
 友人から借りていた本がやっと読めました、思えばこの作者の龍の出てくるシリーズは、随分長いあいだのお付き合いで随分読んだような気がします。物語自体はとってもコバルト。
わが子の結婚のために親ができること
 大橋清朗著
 清流出版
九月二十一日
 今こんな本借りて読んで一体何の役にたつのだろう・・・と思いつつも読んでみました。著者は婚活セミナー講師、対象は30から40代の未婚の子供を持つ親御さんです。
 今ならば私の両親は私の婚活のためにすごく努力してくれたのだと分かります、結婚はけして良いことばかりではないし、相手を選び損ねるとひどい目にもあいますが、それなりにいいこともあります。特に家族というものは再生産していかないとなくなってしまうものなのよ。
 でも実際、40代になってからではかなり難しいだろうな・・・。しかし旦那のお兄さんは、40代後半で婚活の末結婚(再婚)したしな、ようするにやる気しだいですな。
ターシャ・テューダーの人形の世界
 食野雅子著
 メディアファクトリー
九月二十一日
 ターシャは人形作家としての顔も持ってました・・・ということで、彼女が作った人形やぬいぐるみ、ドールハウスを紹介した本です。
 そういえば私も、ポチが小さい頃は人形の服をたくさん作ったものでした、作り出すとはまります。
ミス・ポターの夢をあきらめない人生
 伝農浩子著
 徳間書店
九月二十一日
 日曜日に「ピーターラビット展」に行くかもしれないので予習のために読んでおきました。
 しかし絵本の方も読んでおけばよかった・・・。
キノの旅Z
 時雨沢恵一作
 電撃文庫
九月二十二日
 久しぶりにちょっと風邪ひいて近所の医院に行って待ち時間に全部読めました。
 学園キノでない方のキノは久しぶりでなんだか新鮮でした、シズは変態じゃないし陸はちゃんと犬だし復讐を誓ってもいない、何よりキノがセーラー服じゃないわ!
大江戸妖怪かわら版・大江戸散歩
 香月日輪作
 理論社
九月三十日
 シリーズ物の番外編から読んでしまいました、図書館で最初の巻から借りてきたので、最初から読みます。
海のハンター展・恵み豊かな地球の未来
 国立科学博物館監修
 凸版印刷
十月一日
 九月二十五日に「海のハンター展」を見に行ってきて、図録をゆっくりじっくり読んでいました。図録をこんなにがっちり読んだのは初めてではないでしょうか、人生で。おたく的にも、参考になりそうな写真やイラストがいっぱいでときめきました、いつかサメとか古代魚とかばんばん出てくるような漫画がかけたらいいなと思います。
黄金のミイラが眠る谷
 ザヒ・ハワス著・吉村作治監修・馬場匡浩訳
 株式会社アケト
十月二日
 図書館で適当に目に付いたので借りた本、考古学者のザヒ氏がエジプトで墓の発掘をして、ミイラを見つけます。そのお墓は家族墓らしく何代にもわたって埋葬されたミイラがごろごろと。ファラオの墓とかそんなすごいものではありませんが、意外と読みやすく写真も豊富で、出てくたミイラも美しい(ものもある)、何よりも仕事にかける情熱とミイラへの愛が伝わってきます。
大江戸妖怪かわら版・異界から落ち来る者あり・上下
 香月日輪作
 理論社
十月七日
 シリーズ最初から読んでみました、異界に落ちてきた主人公(これがもうぐれぐれに生きてきたひねくれ少年)が異界、大江戸でまっとうに生き直し始める物語です。物語はものすごく生きる気力に満ちているのに、作者は数年後に亡くなってしまうとは・・・。
キノの旅[
 時雨沢恵一作
 電撃文庫
十月八日
 学園キノシリーズの謎の少女、ティーが初登場します。そしていきなり前科一犯、あのシズを刺し殺す(殺しちゃいませんが)とはなんて将来性のある少女なのでしょうか。
本当にあった奇跡のサバイバル60
 発行・日経ナショナル ジオグラフィック社
十月八日
 図書館でヤングアダルト向けの棚に置いてあったのを適当に借りてみたのですが、まさか最後までガチで読めるとは思ってもみませんでした・・・。古今東西の本当にあった事故事件遭難誘拐脱獄その他から生き残った人の列伝です。古くはメアリー・スチュアートから新しいところでは9.11まで。
 一番印象に残ったのは、第二次大戦時にマレー半島で日本軍を相手にたった三人でゲリラ戦を戦い抜き、その合間に趣味のバードウオッチングや母国英国の植物園に送るための種子集めをしていたというチャップマンという人です、さすが英国人、どんな時でもギャグを忘れず。
 そして私的には英国ノーフォーク部隊(そりゃダメだよ一人も生還してないよとか)八甲田山死の彷徨が載っていなかったのは残念です。
密室の戦争・日本人捕虜、よみがえる肉声
 片山厚志著
 NHKスペシャル取材班
 岩波書店
十月十二日
 図書館の新刊の棚にあり、「前にもこういう本読んだなーー」と思って軽く借りてみた本なのですが、大変に面白く興味深い内容でした。第二次大戦末期南方で捕虜になった日本兵がオーストラリアの捕虜収容所で尋問を受けました。その時盗聴されていた音源のレコードが、最近になって大量に表に出てきたのです。
 新しい情報や、歴史をひっくり返すような情報はもうもちろん出てきません、けれどそこに残されていたのは、兵士ひとりひとりが人間として自分が戦争中したことに対して苦悩する姿でした。戦果というものは人の行いの積み重ねであり、国が行うものではありません、つまり国が何かをするわけではなく、戦争によって起こることはすべて個人の行動によって起こります。人がどんなことをしてしまっても、国は責任とってはくれません。金銭、名誉の保証はともかくその心までは絶対に。
 それとは別に戦争で人を殺してきても人は何事もなかったかのように日常に戻れるんだなと思いました。でもそれはもう、前のその人ではないと思うけれど。
☆☆
ときめく貝殻図鑑
 監修・池田等・文・寺本沙也加・写真・大作晃一
 山と渓谷社
十月十四日
 ときめきました。
 私は結構貝殻が好きで、あちこちで購入したりたまーーーに拾ったりもしているのですが、どういう名前かとか生体とかにはほとんど興味がありませんでした。この本を読んだ今もあまりないのですが、上にガラスの蓋のついた木の箱とか、黒い紙を貼った箱にディスプレイして置いておきたくなってしまいました。そうか・・・標本か・・・その手があったか!
賢女ひきいる魔法の旅は
 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ・アーシュラ・ウィン・ジョーンズ作
 田中薫子訳
 徳間書店
十月十六日
 姉ダイアナの遺稿を妹で作家でもあるアーシュラが完成させた、正真正銘最後のダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品、本当はどういう結末になったんだろう?と思いますが、充分すぎるほど楽しい物語になってました。
 ケルト系の昔話の英雄はたいてい自らにかした「ゲーシュ」で身を滅ぼすものですが、やっぱりその「ゲシュ」が出てきていて、しかもそれが王様が政をさぼるいい口実に使われていたのが目からウロコでした。逆転の発想ね。
あれを食べに、この山に行ってきました・食と酒の山紀行
 鈴木みき著
 平凡社
十月十七日
 山に関するコミックエッセイ、今回は食べ物とお酒の話中心です。正直お酒の話にはついていけないけれど、山小屋の食事については自分が経験したことがほとんどないので、とても面白いです。子供の頃家族旅行で乗鞍の「かたの小屋(漢字がわかりません)」に泊まったことがあったのだけれど、それが最初で最後の山小屋体験でした。道々に素敵な宿がたくさんあるのに、なんであんなとこに泊まるんだろう、と子供心に思ったよ。
 私には登山の良さは分かりません。
大江戸妖怪かわら版・封印の娘
 香月日輪作
 理論社
十月十八日
 シリーズ物の続きです、今回は先祖返りして「人食い」のさがを持つ娘が、封印されているけれども居心地のいい座敷牢で比較的楽しく暮らして居る話・・・だったんだけどな。
大江戸妖怪かわら版・天空の竜宮城
 同
十月十九日
 人助けのお礼に、主人公は天空の竜宮城を訪ねます。
キノの旅\
 時雨沢恵一作
 電撃文庫
十月二十日
 犬である時の陸はあんなにかわいくてもふもふでご主人様に忠実でまともな人格(犬格)なのに、どうして「学園キノ」で犬山わんわん陸太郎になるとどうしようもなくぶっ壊れた気の毒な人になるのか・・・よく分かりません、別にいいんだけどさ。
わたしのウチには、なんにもない。4
 ゆるりまい著
 KADOKAWA
十一月一日
 今回はおばあさんの遺品整理の話が中心、まだやったことはないけれど、きっと大変なんだろうな・・・と思います。
 体力的にも精神的にも、普通の整理整頓とは違うだろうな。
ダーリンは外国人・まるっとベルリン3年目
 小栗左多里・トニー・ラズロ著
 KADOKAWA
十一月二日
 息子さんがもうすっかり大きくなって小学校に通ってます、「バックを失くした話」が最高に大変そうだったけれど、大事なものが入ったカバンをなくすと大変なのはどこも似たりよったりだと思います。子供にも自分の荷物くらいちゃんと持たせたほうがいいんじゃないかな、私はそうしてきたけどな。
キノの旅]
 時雨沢恵一作
 電撃文庫
十一月二日
 キノの旅もとうとう十巻まで読みました、ヤングアダルト向けの文庫でここまで読めたのはこれが初めてなのではないでしょうか。
 「学園キノ」にも出てきたサラとエリアスが出てきます、エリアス化物にはならないのね。
キノの旅X
 同
十一月七日
 ポチが「キノの旅」シリーズを自分の蔵書にすべく収集を始めたので、抜けている巻を読んでみました。
 五巻は確かに読んでなかった、しかし六巻はどうだったかな?今読み始めたんだけど読んだような読んでなかったような。
キノの旅Y
 同
十一月八日
 やっぱり読んでませんでした、でも読み終わったので、これで抜けている巻はなくなりました。
山の霊異記・霧中の幻影
 安曇潤平作
 KADOKAWA
十一月八日
 時々ホラーアンソロジーで読む山岳ホラーがまとめて載っている本、意外と登山とか、山の自然に関する描写が多くてホラー度はそんなに高くないような気もしますが、これもし実際あったらそりゃもうすごく怖いだろうなと思いました。何が起こるか分からないのが山、非日常の恐怖ですな。
大江戸妖怪かわら版・雀、大浪花に行く
 香月日輪作
 理論社
十一月九日
 主人公の雀が取材旅行で大浪花に行く話、雀よりも十年くらい未来から来た人間が一人出てきます、その人は次元の行き来が可能。
美を尽くして天命を待つ
 林真理子著
 マガジンハウス
十一月十一日
 anan連載のエッセイだけあって、内容はダイエットとファッションと食べ物(しかも高級、外食)のことばかり、私とはなんとなーーく距離のあるエッセイではありますがそこは著者の筆力、ぐいぐいと読んでしまいました、正直とっても面白かったわ・・・。
 ハヤシマリコさんという方は、ご自分のダイエットとファッションにものすごく気を使って、お金もかけているということがよーーく分かりました、正直言ってうらやましいです。ただのおばさんは週に二回ヘアサロンに行くことは出来ませんし、エステなんて夢のまた夢、デパートの二階に入っているような高級ブランド服も一生縁がないでしょう。
 だけどだからといってそれが不幸だとはあんまり思わないな・・・。むしろ不幸なのは、ダイエット中なのに毎晩会食で、それが超おいしいお店ばかりでついつい食べ過ぎてしまうことではないでしょうか、これってある意味地獄なのでは?
アーサー王の世界T大魔法師マーリンと王の誕生
 斉藤洋作
 静山社
十一月十二日
 久しぶりに読んだアーサー王の物語、主人公はマーリンです。アーサーの父親のユーサー・ペンドラゴンが、国一番の美女で人妻のイグレインを妻にするために部下の騎士を謀殺するのに手をかして、アーサーが生まれたらすぐに養い親の騎士夫婦のところに連れて行く・・・というところまでです。
 このあたりの話はいろんな本でぶちぶちと読んではきましたが、児童文学だけあって非常に分かりやすく懇切丁寧に書かれています。
ぼろイスのボス
 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作・野口絵美訳
 徳間書店
十一月十二日
 多分前に短編集で読んだ話、カラーの挿絵入りで一冊になっていました。
 ぼろぼろの肘掛け椅子に魔法の薬がたれて、人格(・・・イス格)を持ってしまう物語、またそれが酷い人格で家族の皆さんは大変な目に会うのですが、なんとか上手いこと椅子にもどしてめでたしめでたし。
怪談のテープ起こし
 三津田信三作
 集英社
十一月十五日
 「小説すばる」に掲載された連作怪談を単行本化するにあたって、ちょっと手を加えてみました、みたいな本。作者と編集者が登場して、作者がとあるフリーライターに託されたテープを編集者が起こして、そこでテープ絡みの新しい怪異が起こるのだけれど、ちょっとこりすぎのような気がしないでもありません。
 怪談自体実話系ではないにしてもかなり面白かったので、案外余計なものを付けない方がよかったような気もします、好みにもよるけれど。それから、テープ起こしに関わる怪談は実話系にも結構多くて、目新しいものってわけでもないんだよね。
トロイアの真実
 木村幸弘著
 山川出版社
十一月十七日
 トロイアがちょっと出てくる漫画を描こうと思っていて、資料用に借りてみた本、副題は「アナトリアの発掘現場からシュリーマンの実像を踏査する」です。あまり期待せずに読み始めたら、これがもうすごく面白くて一気に読んでしまいました。
 著者は実際にトルコで遺跡の発掘調査に関わっている考古学者、机上の理論ではなく実践に基づいた理論を展開しています。
 十九世紀にシュリーマンが発掘したトロイアは、世界遺産にも指定されてはいますが今持ってそこが本当にトロイアだという証拠が出ていないということ、後期青銅器時代末、ヒサルルック(トロイア)周辺の遺跡はほぼすべて同時期に強い火災にあって滅びているにもかかわらず、戦いがあった痕跡が発見されないことなど興味深いことばかり、それではイリアスが本当にあったことかどうかもよく分からないではありませんか!
 イリアスは確かに半分は神話だけど、イリアスが西洋人に与えている影響の大きいことよ・・・ほとんど呪いに近いのでは?
児童文学キッチン
 小林深雪文・福田里香料理
 講談社
十一月十七日
 副題は「お菓子と味わう、おいしいブックガイド」、児童文学にちなんだかわいいお菓子の写真とレシピ、そしてブックガイドの本。
 ブックガイドは、かなりライト、初心者向けというか浅く広くであまり面白くなかったです。そして有名児童文学の中に自作を混ぜて、恥ずかしくないかい?
キノの旅11
キノの旅12
 時雨沢恵一作
 電撃文庫
十一月十九日位
 しばらく読書日記を更新する暇もなかったような気がします。
 あいかわらずひどい話が多かったけれど、時々ほのぼのするような話がはいっているのがいいですね、そうでないとすごく救いのないシリーズになってしまうのではないでしょうか。
突然美女のごとく
 林真理子著
 マガジンハウス
十一月二十三日
 この前読んだ「美を尽くして・・・」があまりにおもしろかったので、ちょっと前の本も読んでみました。この頃ハヤシマリコさんは写真集も出て、テレビにもバンバンご出演なさっていたようですが残念ながら何も知らなかったわ・・・アンアン読んでないし、読むような年でもないし。
 もっとずっと若かった高校生の頃、アンアンの妹分の雑誌「オリーブ」が好きで、時々買って読んでました。今ポチが中学生で毎月ファッション雑誌「ニコラ」を買ってあげていて、ついでに私も読んでいるけれど(ちなみにいちばん面白いのは悩み相談のコーナー)ニコラとオリーブってもう全然違うのね。オリーブは使えないファッションのオンパレードだったけど、見ているだけでときめきました。
大江戸妖怪かわら版・魔狼、月に吠える
 香月日輪作
 理論社
十一月二十四日
 このシリーズも著者が生きていたら、どんな展開になってどこまで続いたのかなと思います。
 こんな前を向いた物語を書いていた作家がこんなに早く亡くなるなんて本当に残念です。
玲子さんのおしゃれクロゼット
 西村玲子著
 ポプラ社
十一月二十四日
 イラストがおしゃれでかわいいのでたまーーにちょっと読んでみたくなるのが著者の本、なのだけれどおしゃれさんすぎてついていけません。
 私は普段、日常生活ではかえってまるでおしゃれに見えないように気をつけています。人間関係を円滑にするためのコツの一つです。実際おしゃれしてもセンス悪いな、と思うことも多いんだけどね。
ひとりぐらしも何年め?
 たかぎなおこ著
 KADOKAWA
十一月二十五日
 昨年発行されていた「ひとりぐらし」シリーズの最新作、何年目に入ったか忘れるくらいもうひとりぐらしが長いわけです。
 私はすごくひとりぐらしに向いているタイプだと思うのだけれど、いまだひとりぐらしの経験はありません。もっとずっと年をとったらできるかもしれないけれど。
キノの旅13
 時雨沢恵一作
 電撃文庫
十一月三十日
 インフルエンザの予防接種に行った医院の待ち合いでほぼ全部読めました。
 あいかわらずひどい話のオンパレードでした、面白いけれど。
毎日かあさん12・母娘つんつか編
 西原理恵子作
 毎日新聞出版
十二月十一日
 たしか11巻を読んでいないはず、なかなか図書館の棚にはいってません。
 あんなに素直でかわいい子だったぴよ美ちゃんにやってきた反抗期、まさに自立への第一歩ですね。ポチとたいして年は変わらないはずですが、都会の私立の学校に通っている子と、田舎の公立中に通っている子とは色んな面で違いがきわだつなと思いました。どっちがいいとは思いませんが。
キノの旅15
 時雨沢恵一作
 電撃文庫
十二月十四日
 14巻は図書館に行ったときなかったので未読です。
 前にも出てきた女の子、フォトちゃんの話だけが異様なほどのハッピーエンドでした。エルメスの他にも話すモトラドが存在するのも驚きです、というか、モトラドってみんな話すの?
30日間マクドナルド生活・自分の体で実験してみました。
 マツモトケイジ著
 祥伝社
十二月十九日
 風邪の続きでいった近くの医院で読み終えました、最近これが多いな。
 2004年に公開されたアメリカの映画「スーパーサイズ・ミー」を日本でも実験してみました、的な内容。著者は実際30日間マクドナルド製品を食べ続け、それを克明に記録しています。意外や以外、日本のマクドを30日食べ続けても体調を崩したりはしないと判明しました。いやびっくりよ。
 他にも30日間カップ麺生活とか、30日間避難訓練生活とかいろいろ試されています。やりとげるのがすごいです。


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