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はじめに

 「地球へ…」とは、1977年から80年まで「月刊マンガ少年」に連載された竹宮惠子先生の長編SF漫画です。
 私がこの作品に出会ったのは実は劇場版アニメーション映画が先で、原作が後だったのですが、20年近くたった今でも、この作品に強く引かれつづけています。
 このコーナーでは、「地球へ…」のオフィシャルなことについてはあまり触れていません。どちらかというと、私の趣味や同人的な興味に傾いています。それでもよろしければ、しばしお付き合いくださいませ。

あらすじ

 どこがどう違っているか言い尽くせないほど、原作と劇場版の物語は異なっています。まず原作を読んだ上でレンタルビデオ屋に走って劇場版を観て、さらにその上でこのサイトを見るなり同人誌を読むなりしていただけると、深く納得していただけると思うのですが、かいつまんで大筋のみを説明します。
「遠い未来、地球自身の生命力の回復を目的とした機械による生命の完全管理体制のもと、人類から発生した新人類であるミュウ(ESPを持つ人々)がさまざまな迫害を受け、地球防衛軍と戦いながらも、魂の故郷である地球をめざし、長い旅路の末たどりつく、しかし…」
という筋立てになるのですが、簡単には説明できないほどさまざまな要素を含んだ壮大な物語です。
 しかし、先にも述べたようにこのサイトでは「私の心の内なる地球へ…」がテーマですので、あまり原作には沿っていません。あしからずご了承下さい。

主要人物紹介

 独断と偏見入ってます。

ソルジャー・ブルー
 御年300才のミュウの長、この物語を影で支配する。物語の前半ではかなくなってしまわれたが、その影響力たるや絶大、ほとんど主人公の背後霊と化す。そもそもこの人の願いがミュウを地球へと導き、地球側と全面戦争を起こし、ナスカを壊滅させ、さらには地球を滅ぼした。自身はアタラクシアの地底から一歩も動かなかったのに、この働きたるやすばらしい。
 本名不肖、外見年齢14才、銀髪青い瞳の儚げな美人。
ジョミー・マーキス・シン
 ブルーの次のミュウの長、この物語の主人公にして最大の被害者。アタラクシアで平和な市民生活を送っていたが、潜在的なESP能力をブルーに見つけられて無理矢理長にされてしまったものすごく気の毒な人。それから大変な苦労をしながらもミュウの船団を地球まで導く。まったく同情に値するが、まっすぐで明るい気性が救いとなっている。
 原作では明るい金髪に青い瞳、アニメでは茶色の髪に青い瞳、外見年齢16-17才くらい。
キース・アニアン
 地球側のトップ、軍人であり政治家、ミュウと死闘をくりかえす。その出生の秘密から、体制に疑問を持ちつつもまじめに仕事を続け戦い続ける大変な苦労人であった。ジョミーの宿命のライバルであるが、ブルーとは生きた時代が微妙にずれたため生涯出会うことはなかった。もしもこの二人、キースとブルーが会っていたら、また全く違った歴史が流れたかも…と考えた末出来あがったのが、私の同人的見解である。たんなるおたくの妄想ともいう。
 話は戻るが、最後に滅びゆく地球にとどめをさした当の本人、結局彼は自分の人生を自分で選んで生きぬいた…間に合わなかったけれど。原作では黒髪、黒い瞳、アニメでは茶色の髪に茶色の瞳、断然黒髪の方を押す。人間なので、普通に加齢する。
トォニィ
 原作とアニメでは全く立場が違うが、ここでは原作の方で説明する。ナスカにて自然出産で生まれた一人目の子供、非常に強力なESP能力、戦闘能力を持つ。はっきりいってジョミー命!で、キースとは犬猿の仲、何度か殺そうとして失敗している。いちずでけなげで一生懸命だが、結局むくわれなかった。もし、ブルーと出会っていたらと考えるだけで恐ろしい…(いろんな意味で)
 原作でもアニメでも、オレンジ色の髪と瞳。外見年齢18才くらいでとまる。
フィシス
 アタラクシアにてブルーによって見出された盲目の占い師。実はキースの母親であり、この人のおかげで話がよりいっそうややこしくなった。私はこの人がとても苦手である。どんな人だか知りたい方は、原作を読んでいただきたい。
 原作ではプラチナブロンド、アニメでは黒髪、瞳は閉じられている。外見年齢18才。
 しかし…苦手のあまりここ数年間自分の漫画やイラストにちっとも登場しなかったため、人物紹介に載せるカットすらなかった。他の四人は原稿からの抜粋だが、フィシスだけはきゅうきょ描いたラフスケッチである。ファンの人には申し訳ない。特に佐々木さん、ごめんなさい…

 この他にも主要な登場人物はかなりいるのですが、このくらいにしておきたいと思います。

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