Page2 祝・地球へ…アニメ化

 長生きはするものです。
 冬の舞踏会も終わった2007年初旬、とても信じられないニュースが友人からもたらされました。「あの地球へ…」が再アニメ化、しかも週に一回ずつ放映されると!もうネット上で正式な発表もあったと。最初は本当に信じられませんでしたが、事実でした。
 なんといいましょうか、地球へ…本をほそぼそと作り続けてきた私にとっては、サマージャンボと年末ジャンボが両方あたったようなありえないラッキー!なのではないでしょうか。これでイヴェントで「今時地球へ…本があるー」と通りすがりのお客様に驚かれたり、「何ーーっ、地球へ本ーーっ」と友人に大爆笑されたりすることもなくなるでしょう…。あああまりにもおめでたい!人生のツキを一気に使ってしまったような気がします。
 さて、せっかくサイトも運営しているので、再アニメ化記念に何かやりたいと思ってます。まずはさくっと「今週の地球へ…」コーナーなんか作ってみました。
 なんのことはない今週の地球へ…を見ての感想コーナーです、けしてまともなことは書かないでしょう、書いてたまるものですか!つっこみは掲示板にどうぞ。しかしネットのマナーは守ってくださいね。

今週の地球へ…

日にち・タイトル 私的心のタイトル・感想など
四月七日
「目覚めの日」
「ソルジャーブルー・デビュー」
 いにしえの魔女っこアニメ「ミンキーモモ・デビュー」のノリだと思っていただけるとありがたいです。
 リアルタイムで見られなかったのでビデオ録画しておいてさっき見たのですが、意外と普通なかんじでした。オープニングも普通ならばエンディングも普通、そりゃあ土曜の夕方にあまりケレン味たっぷりの演出は出来ませんが、これならば安心してみてられそうです。ああっでももう少し怪しいというか、腐女子向けにしてくれてもよかったのに!(無理だ)
 今回の見所は、原作でも映画でも拝めなかった「超能力を使って戦うブルー」の場面があったことでしょう、ジョミーがすっぽんぽんでなければもっとよかったのに!ジョミーがすっぽんのおかげで感動が半分笑いにかわってしまいますがな。
 この人は本当に戦えるのだろうか、本当は逃げ足だけが速くて、姑息な手段で逃げ延びて長の座におさまった(ここしゃれじゃありませんから)のではないかと二十年くらい疑っていたのですが、本当に強かったと分かりました、ああよかった!
四月十四日
「ミュウの船」
「貧乏物語」
 そういうわけでジョミーがとうとうミュウの母船にやってきたわけなのですが(リオ、ごくろうさまーー)意外とこの船、社会資本設備が整っていそうではありませんか!原作だともう大所帯で生活していくのにかつかつってかんじがありありと出ておりましたが、意外と余裕がありそうです。しかし天体の間のあのカーテン、あれは大掃除の時はずして洗うのは大変なのでは?それともフィシスの衣装の一部で自己生産しているのでしょうか。余裕は必要ですが無駄は省いた方がいいのでは?ああでもあのカーテンのおかげで絵にするのはずいぶん楽になりますな。
 今回もジョミーもブルーもお花のように愛らしかったです。二人並ぶとまるでお花畑、聖リリアンの制服でも着た日にはまるっきり別の物語が始まりそうです。とはいえ、話、は大筋では変わっていないのですが細かい部分が原作とまるで違うのには驚きました。リオはあんなに苦労してジョミーを連れてきたのにジジイの命令ひとつであの苦労を繰り返さなくてはいけないとは、大変気の毒です。でもソルジャーのあの威張り具合はいいかんじ、権力者はああでなくては!
四月二十一日
「アタラクシア」
「続・貧乏物語あるいは災難の日」
 今回はリオがすんごく気の毒でした、原作でも最初から最後までなかなかに気の毒ではありますが、ここまで気の毒とは!しかしジジイの命令一つでどんな任務もこなしてしまうとは、なかなかに優秀ではありませんか。私服のビジュアルも普通っぽくていいし、ツーケツで自転車をかっとばすその姿はさわやかで眼鏡も似合う、これは人気が出そうですな。それだけに最後の最後で一体どんな目にあうか…ああっ考えただけでご愁傷様です。
 ところで掲示板の方では「なぜブルーはあんな寝にくそうな格好で寝ているか」というのが話題にあがっていたのですが、なんとなくその理由が分かってまいりました。次回ジョミーを追いかけていく時にパジャマを着ていたのでは着替えに時間がかかって仕方がないからでしょう!あるいは(パンダ模様の)パジャマを着ていたのでは人間側にモニターされた時に失笑を買ってしまうからではないかと…とにかく有事に備えていたわけですな。
 原作と大きく違うところは現時点ですでに山のようにあるのですが、ジョミーのぶち壊したのがミュウの母船ではなくユニヴァーサル側の建物だったところがまた大違いですね。しかし…原作のブルーがジョミーを追い詰めていく部分、私は数少ないブルーの見せ場の一つだったと思うのですが、あのあたりの名セリフが割愛されてしまうのであれば残念です。あの時のブルーははっきり言って怖い!でも素敵なんだけどなーー、次回に期待します。
四月二十八日
「宙からの帰還」
「ハーレイ大活躍」
 ハーレイはきちんとキャプテンのお仕事を果たしていたし、艦隊戦(?)もなかなか見ごたえがありました、ええ…そこのところは大変によかったと思います。
 前に掲示板上で「オフィシャルサイトの画像でブルーの鎖骨が見える」と喜んで書き込んでいたのですが、それどころじゃありませんでした。
 私はストライクゾーンが広いのかあるいはこだわりがないのか、カップリングが逆だろうがどんなに甘甘だろうが原作の内容を完全無視したどやおいだろうが平気で見ることが出来るタイプなのですが、今回だけはちょっとものいいを付けたい気分です。
 ブルーの過去話が出てくるときいて期待していたのですが、はっきりいっていまいちでございました。このくらいの過去ならば誰にでも考え付くではありませんか。まあ、そこはおいといて…本題はここからです。
 原作のブルーの名セリフがことごとくカットされていたこと、ブルーの死が思ったよりもずっと軽く描かれていたことに憤りを感じます。はっきりいってがっかりです。
 そりゃあアニメにはアニメの良さがあります、何と言っても絵はキレイ。しかし何と言っても軽すぎる、ブルーの死って、最後の言葉って、そんなにも軽く省かれてしまうようなものだったのでしょうか。ああ全くもう!
 来週はアニメのオリジナルっぽい話のようですね、いっそこっちに期待するか。
五月五日

「死への跳躍」
「まだ生きてるんかいジジイ!」
 ジジイまた生きておいででした、こうなったらナスカまで長生きしてナスカ行きを大反対した挙句ジョミーに天の岩戸に幽閉されてキースさんが落ちてきたショックで目が覚め、一目でお互い恋におちるくらいの気の狂った設定にしていただきたいものです。カントクがやらないなら私が描いちゃうぞ!おお真面目にな!
 まあそれはおいといて(おいとくかどうか迷うところ、でもこんなの描いたら友人いなくなっちゃうな)またしても突っ込みどころ満載の話でありましたことよ。前回ブルーの死をこんなに簡単に扱って欲しくない、と文句たれておりましたが、生きてりゃいいってものでもありません。タイミングってものがあるでしょうタイミングってものがーーー。ジョミーをソルジャーに育てるための養成期間中というのは分かりますが、実質決定力があるのは結局ブルーなのね。
 今回のメインはシロエさんでしたが、これに関してはもうコメントつける根性は残ってません、でも一言だけ言うと、シロエさん、別にミュウである必要はないと思うんだけど…カントク、いろいろ気が合わないな!
五月十二日
「ステーション・E-1077」
「ふさふさ」
 今回だけは作画カントクに大感謝しました、なぜならばキースさんの髪の毛がふさふさしていたからです。ありがとう、どうもありがとうーーーーー、こんなにうれしいことは滅多にありません。しかしキースさん性格すごくまっすぐでかわいいよな、こんないい子がどうしてあんなにひねくれてしまうのだろうか…これからの苦労を考えると、気の毒になってきます。
 しかし、下まつげまでばりばりなのには驚きました、しかも眼が薄い青、黒目かと思っていたよ。キースさんの容姿に関しては私的には文句ありません、これならば中年になっても髪がちゃんと残っていそうでいいかんじですな。
 さて…ところでミュウの船の方はどうなっているのでしょうか、そしてジジイはまだ生きておいでなのでしょうか。こうなってくると本当に、ジジイのお亡くなりになる時間と理由がどうなるのか見当もつかなくなってまいりました。
 もう原作とは完全に別物と考えて、あっけらかんと楽しんで見るしかないようですな。
 でもここまで思い切るのに、何話かかったんだ、自分!
五月十九日
「反逆のシロエ」
「ちっちっち」
 原作でも劇場版でもシロエを象徴する(するのか!)このフレーズがなかったことはこのさいおいときます、でも残念。
 話としては、これまでで一番原作に近かったのではないかと思います、なんか納得して見ちゃったよ。全編このくらいならばもう少し平静に見られるのに、最近なんというかびっくり箱を開ける時の様な、お化け屋敷に入る時のようなトキメキとともにテレビの前に陣取っているので…。でもそれはトキメキではなくて、怖いものみたさだよな、と自分でも思います。
 なんといいますか「オープニングで流れる重要な場面は本編ではやらない」という法則が成り立ちつつありますが、キースとシロエの最後の場面はぜひともやっていただきたいものです、お願いよ!
 登場人物に思い入れがあって、生きててくれたらいいなーと思うのは山々ですが、消えるべき場面で消えるのもまた彼らの役割、「もし生きていたら」という過程の話を考えるのは二次創作だけで十分です。シロエもブルーも消えてなんぼじゃ!彼らが消えるからこそ物語が成り立つと思うのですが…。
 そして私がやってるのは二次創作、思い切りやらせていただきます。(私の心には棚があるのよ)
五月二十六日「震える心」 「サム…あんたってヤツは!」
 なんていいヤツなんだ、サム、なんだか原作よりも五割り増しいいヤツに描かれているような気がします、それだけにこれからの展開を考えると…(以下略)でも実際こんな友達が一人でもいたら、すっごくうれしいし、幸せなことですよね。
 今回の放映もほぼ原作どうりだったと思います、むしろ原作よりも人物の心のヒダヒダの部分を細かくやってくれたようで見ごたえがありました。話としては地味な部分ですが、大切なところですもの。
 さて次回、どうなるかなーーー、教育ステーション編もクライマックス、若くてぴちぴちかわいいキースさんが見られるのも来週で最後ですね。
六月二日「届かぬ思い」 「しゃべれどもしゃべれども、届かぬ思い」
 シロエさんがお亡くなりになる例のシーン、原作ではキースもシロエもものすごくセリフが少なくて、その沈黙の深さが魅力だったのですが流石にアニメではそうはいきませんでしたね。しかし、原作、劇場版、アニメ版それぞれ全く別の解釈でそっくり同じ場面が描かれているっていうのは、ここだけしかもうないような気がします。
 シロエがあそこまでピーターパンにこだわっていた理由がやっと分かりました、別にジョミーにこだわっていたわけではなく、自分の子供時代というか、父と母の思い出に通じる唯一のものとして大切にしていたんだな、と最後になってやっと分かったわけです、いやはや私は頭が固いな!
 それにしても、アニメでここまで引用物を使うとは、それが別に悪いとはちっとも思いませんが驚きました。今のアニメってこんなかんじなのかしら?比較対象となりそうな番組を全く見ていないので分からないわ。
六月九日「逃れの星」 「ダン・マイルドはどこだ!、ジルベスターの星から」
 まず、本筋とは全く関係なのですが、ニナの永遠の恋人、ダンはどこにいるんだーーというのが気になります。地球側にでもいて、後々に出てきてらぶらぶになるのかしら、是非出てきていただきたいものです。
 それから竹宮先生の名作「ジルベスターの星から」のあの星がこんなところで出てくるとは、全く予想もしておりませんでした。これはとても美しい話なので、未読の方はぜひどうぞ。しかし…あの話のあの星がナスカとなり、後に地球側に攻撃されてあんなことになるとは、ちょっとせつないですな。
 さて本筋、もうどこからどう突っ込みをいれたらいいのかよく分かりません、モンゴウイカは宇宙で迷子になってたのね、そして爺様は八年間眠りっぱなしと。もう生きながら腐っているのではないでしょうか、ちょっと心配してしまいますな。
 そういうわけで長老の皆様も一応合意の上、ナスカに降り立つことに決まったのですが、爺様が起きていて意見を求められたらなんと答えたか気になるところではあります。私的には反対してほしかったのですが「ジョミーにまかせるよ」とか言ってすぐ寝ちゃったりしたら…ありえますな。
六月十六日
「ナスカの子」
「かわいくない、されどフサフサ」
 トォニィ誕生とともに物語はだんだん悲惨な方向に向かってまいりました。これからは転落の一方なのですが、なにがどこまで落ちるのかいっそ楽しみです。
 どうやらアニメ版では地球には選ばれた人々だけしか住んでいないような気がするのですが…この場合原作にあるような大規模な地下都市ってのはあるのでしょうか、これがあるかないかによって最後の最後の大災害の印象がずいぶん変わるのですけれど…原作版は酷かった…劇場版は救いがありましたよね。
 そしてキースさん、二十代後半くらいですが、すっごくかわいくなくなりましたね。前髪はもっと切って、視界を明るくすることをお勧めします。
 そしていつまで爺様は寝ているのでしょうか、キースが来たら、起きて何か言ってほしいものですな。
六月二十三日
「孤独なるミュウ」
「必要なのはちゃぶ台です」
 ジョミー煮詰まってましたね…。原作では天の岩戸があったのですが、アニメ版ではあるのかしら。この煮え煮えの時にキースさんまで来てしまうのですから、来週は大変なことになりますな。ジョミーはここでいっそちゃぶ台でも返して、ストレスをなんとかしておいた方がいいのではないでしょうか、ってちゃぶ台があるとも思えませんし、ブルーが都合よく起きてきて相談にのってくれるわけでもなし、うーーむ、気の毒。
 ところで今週は、マッカが初登場しました。思ったよりもかわいいキャラデザに仕上がっていて、ちょっとびっくりいたしました。かわいいといえばキースも、原作よりは人間味があってかわいい性格になっているような気もします。
 来週から直接対決かしら、なんとかしてキースとブルーって会ってくれないかなーー、それだけが気がかりですって、そこだけかい!
六月三十日
「星に潜むもの」
「本編よりも」
 予告編でとうとう寝たきりだった爺様がかっと眼を開いたことに衝撃を覚えた腐女子の方々も多いことと思われます、私もあの「かっ」のおかげで本日のアニメの印象がふっとんでしまいました、愛というか萌えってすごいな!
 それは来週のおたのしみ、として、とうとうキースさんがナスカにやってまいりました。しかし…やっぱり原作の方が迫力あるよなーーとしみじみ思います。どうして今の技術で三十分時間かけてやっているアニメーションが数十ページの原作にかなわないのか…竹宮先生ってすごすぎます。
 演出がどうとか、分かりやすくソフトな表現に変えられているから迫力がない、とかそういうことも多少はあるでしょうが、ここはやはり先生の筆力がすごすぎるということで私は納得出来てしまうのですが…どうかなーー。
 カリナがジョミーになんとなーーく不信を抱いてましたね、こういうところは解釈としておもしろいと思います。
七月七日
「ナスカの子」
「ジジイ、起きる」
 散々掲示板の方で阿呆を垂れ流したため、こっちではあっさり書いておきます。
 爺様がジョミーの危機に反応して眼をさまされました、次回からはおそらくキースさんとの直接対決になると思われます。なぜならばジョミーがナスカの方に降りているので、艦では戦える人があの死にぞこないの爺様しかいないからです。人材不足もここにきわまってますな…。
 人材不足はおいといて、あんなに長い間寝たきりですぐ動けるのは生き物としてはどうよ、という疑問もおいといて、キースさんとの直接対決、いいですねーーー。キース・ブルー十年の夢がちょっとだけかないます。
 二人が会った時に生まれる感情が、愛でも憎しみでも私はいっこうに構いません、どっちも似たようなものですから。それよりも二人が会ってしまうという事実、そのことだけが奇跡のようです。
七月十四日
「変動の予兆」
「報告書に「かわいかった」としか書けませんでした。ばーいキース・アニアン」
 ジジイが起きて、起きぬけに暴れていました、いやはやジジイは意外と強かった。もし、あのでこぴんをフィシスがはじかなかったらキースさんの命運はあそこでつきていたでしょうに!体力的には誰よりも劣っているはずなのですが、やはり長年の経験があったからこそキースさんと唯一対等に渡り合えたのでしょうな。あのでこぴんは、「愛のでこぴん」と名づけてしまいましょう。
 冗談はさておき、本当にブルーとキースが出会ってましたね…こんなことが起こっていいのか、何かの冗談じゃないのか、ああっこの幸せが怖い!と思っていたら翌日地球へ…オンリーにいけなくなりました。あんなにちゃんと準備したのに、新刊も出したのに、台風四号の馬鹿ーーーーーっ!こんなことで幸せを帳消しにしたくなかった…くっ。
 話がずれましたが、今回驚いたのはブルーの身長が意外と高かったことです。キースと並んでも遜色ないくらいに見えました。もう少し小さいイメージがあったのですが、大きいんですな…。それからもう一つ、今回か次くらいで今度こそお亡くなりになるかなーと思っていたのですが、ばっちりイキイキつやつやしてますな…。もうこうなったら頑張って地球まで行ってください。
七月二十一日
「紅い瞳蒼い星」
「ジジイ、動く」
 たまには少々まじめなことを書いてみます。今回は全くもってブルーの話でしたね。しかし、ブルーの一言一言はまるで遺言のようでした、ああ、この人ナスカで死ぬんだなーと思いました。
 まじめなのは、ここまでです、果たしてまじめの範疇に入っているのかも謎なのですが私としては大真面目、ここまで生きて頑張ってくれたのなら(十五年寝てたけどな)どうせならもうひと頑張りして(いっそ寝ててもオッケーよ)地球まで行ってくれればいいのに!そしてキースさんに嫌味の一つでも二つでも三つでも言ってやっていただきたいものです。
 私はもともと原作派で、ブルーがアタラクシアでお亡くなりにならないことに「?」と思っていたのですが、それがどうしてナスカになるのかが実はよく分かりません。いやはや、もちろん頭では分かっているんだけど納得できないというか、ナスカとブルーの接点ってものがあまりないものですから。でも、シャングリラやナスカに残っている仲間達を助けたいってのは分かるんです、それはソルジャーとしては当たり前なのでしょうから。
 まあ、そこのところ棚にあげて(あげといていいんかい)、これからのブルーの最後の戦いからは目が離せません。まさか!まさか戦って死ぬなんてことになるとは思いもしなかったので、本当に驚いてます。しかも相手はキースさん、キースとブルーの戦いが見られるなんて、…感無量、号泣。
七月二十八日
「永遠と陽炎と」
「ジジイ暴れる、そして散る」
 なんかこう…爺様予想外の暴れっぷりで驚いています。てっきりナスカ上空あたりでメギドを防ぎ、力尽きてジョミーの腕の中でお亡くなりになると思っていたので、まさか敵の旗艦にまでのりこんで大暴れしたあげくキースさんと直接対決再びになって嬲り殺しにされるとは全く考えてもみませんでした、甘かったぜ、自分。
 キースはどうしてブルーのことがこんなにも憎かったのか…(そりゃミュウ全体が敵なのはもちろんですが現長のジョミーよりも余程目の敵にしてませんか?)フィシスのこともあり、先先週でこぴんされかけた恨みもあったでしょうが、それにしてもキースさんの頭の中はブルーのことでいっぱいのようでした。ああ素敵…つい本音がでてしまいましたが、長年キース・ブルーやっていた身としては「これもあり(愛)なのね」と妙に納得してしまいました。
 ここで納得して喜んでいるオールドファンは私くらいなものだと思いますが…長い間この二人の漫画を描いてきて、実際に憎しみあって殺しあうというパターンは実はほとんど描いてなかったので(眠りの森という本で、ほんの少しだけ触れていますが)、新境地でした。その新境地をオフィシャルでやられたらもう仕方がないですな…ふっ負けたぜ!
 しかし、原作派としては例のお葬式の場面がないのは本当に残念です、オープニングで美しい亡骸を見ることは出来ますが、あれを物語中でみたかったなと思います。例の艦長がメギドに調査隊を出し、ブルーの遺体を回収してこっそりシャングリラに渡してくれないかなーーと思ってますが、メギドは爆発していたのできっと無理でしょうね。
八月四日
「再開のアルテメシア」
「アルテラ、美人!」
 ナスカの子供たちはだいたいみんな美人で勝気で性格が悪いですが、これはまだおこちゃまなせいなので仕方がないですな…でもアルテラが美人ですごくうれしいです。死亡フラッグが立ちませんように。
 先週までと違って私としてはテンションが一気に下がっていて、のんびりまったりと見ることが出来ました。ああでもメギドのときに成長したトォニィたちがもしいたならば、ブルーがあそこまで無理することもなかったのになーーと思ってしまうのは、ブルー中心に物事を見てしまうブルーファンだから仕方がないのです。ああっでも見たかったなーーー、成長したトォニィとジョミーとブルーのかけあい漫才。
 幼少時ブルーに助けてもらったこともあってトォニィのブルーに対する心象は原作ほど悪くはないと思いますが、世代間のギャップばかりはいかんともしがたいものですから、きっとおもしろいことになったでしょうに、ううむ残念。
 ところで、アルテメシアに到着したシャングリラを一番最初に迎えたのが民間人のスウェナっていうのは、政治的にさすがにまずくないでしょうか。市長、何やってんのよ。
八月十一日
「それぞれの場所」
「意外とあっけなく」
 原作よりもずっと簡単にテラズナンバー5はぶち壊れましたね…ついでに教育ステーションもキースさん直々にぶち壊しに行くとは、天晴!といいますか、なぜこの時期になってようやくキースさんの出生の秘密が暴かれるのか、もう少し早くても別によかったんじゃないかなーー。
 それよりも細かいことが気になるのが腐女子の常、スウェナがシャングリラに招かれていて、「蒼の間」にてジョミー達と話しておりましたが、この部屋のあのベットの布団ってブルーがお亡くなりになった時点で一度撤去されてましたよね?(見間違いならすいません)でも今回はもう布団も枕もおいてあっていかにも普段から使っていそうでした。ってことは、この部屋を今はジョミーが使っているってことでしょうか、それともあの時布団を干していただけで主はいなくても置いてあるのでしょうか、すごく気になります。ああ…我ながらしょうがないことが気になるものですが、ここってポイントですから!
 そもそもあの部屋の中はずっと水がはってあったようなのですが、何で水?年に一回流しそうめん大会でもしていたのでしょうか、それとも曲水の宴、それともやっぱりベタにワニでも飼っていたのか…思いつくネタの全てがギャグってところが我ながら情けないですな。
八月十八日
「決戦前夜」
「情けないな、パルテノン」
 夏の舞踏会前夜、ホテルのテレビで観ました。番組開始五分前からテレビの前に正座していたのを友人に生暖かい目で見られていたような気がします。
 舞踏会のショック(?)ですべての記憶がふきとんだため、どんな話だったのかよく思いだせません、駄目じゃないか、自分。キースさんの暗殺未遂からパルテノンの乗っ取りの話だったような気がするのですが…ほとんど人間側の話でしたよね。
 マッカとセルジュが案外仲良くやっているようなかんじに描かれていたのが意外といえば意外でした。でも考えてみれば、あのセルジュがそんなに性格悪く描かれるはずもないか…マッカはつきあってみればまあ普通の性格だろうし。別にコーヒー入れるだけが能ってわけでもないと思うぞ!サイオンを隠さなくてはならないのは分が悪いですが、普通に事務処理等々は出来る人だとふんでおります。
 それよりもマードックさんがまた出てきましたね、メギドの一件依頼、この人はキースさんと比べてもごくまっとうな人に見えます。ちょっと嫌味っぽいくらいはご愛嬌、でもこの先なにかかましてくれたらどうしよう。
九月一日
「星屑の記憶」
「世界陸上のおかげで一週とびました、しかも時間がずれてて要注意」
 今回は主にミュウの方々、しかもナスカ世代の話でした、ああ…フラッグが立っていた人がやはりお亡くなりになってしまった…。原作ではこの時(?)にはアルテラとタキオンが死亡するのですが、ちょっと違ってタキオンは生き残りましたね。
でもアルテラが死んでしまったのはすごく残念で悲しいです。劇場版ではナスカの子たちは全員生き残ったので、今度はどうかなーーとも思っていたのですが…やはり駄目でしたな…。
 しかし、キースさんはなんというか手段のためには目的を選ばなくなってきましたね、かっわいくなーーーい!民間人を盾にとるとはなんて卑怯でいかにもキースさんらしいですな…。なんというかアニメ版は登場人物の性格というか感情のひだひだに関しては比較的大雑把だと思うので、何で彼がここまでするのかアニメだけ見てる人にはもしかしたら少々わかりにくいのではないかなーーと思ってしまいます。ただの嫌なやつじゃないのよ、彼はもっとかわいいのよーーー。
 それにしても、九月に入ってしまいました。後一月でアニメも終わり、早いものですな。
九月八日
「暮れる命」
「途方に暮れる命」
 最終回に向けて、いよいよ物語は盛り下がってまいりました。盛り上がっているのではなく盛り下がっている印象です、ううむ、なぜだろうか。ジョミーがあまりジョミーらしくないのと、やはりブルーがいないのが原因ではないかと思われます。メギドあたりまでブルーを生かしておいたのならば、ここはやはりキースさんに瀕死のブルーを回収しておいてもらってほにゃらららな展開にした方がよかったのではないかと腐女子的には考えるのですが…絶対盛り上がったと思うんだけどな!まあ今となっては仕方がないですが。
 マッカの話でしたが、原作とは違った視点でいろいろと印象的でした。まずトォニィが「ママもブルーも優しい人だった」と言っていたところ、ここはポイントだと思います。トォニィ、あんたやっぱりブルーのこと悪く思っていないのね!原作では「実際に会ったら必ずトォニィは彼を殺すだろう」と考えてしまうくらい、嫌いっていう印象なのですが、うっわーー、ここんとこ全然違うじゃん!それからマッカを殺した後「ミュウを殺してしまった」と悩んでましたが、これもちょっとびっくりしました。トォニィは思ったよりもずっと繊細に描かれていると思いました。
 マッカは原作よりも穏やかで世渡り上手だと思っていたのですが、やっぱりセルジュとはちゃんと気持ちが通じていたようで、ここのところはよかったなーーと思います。
 そして今回もマードックさんはかっこよかった…なんかこの人気にいっちゃったよ!キースさんはある意味精神的に子供のままのところがあるような気がしますが、この人はばっちり大人だなーーと思います。誰か彼の設定資料回してください。(切実)
 物語はあと何回?来週は東京のホテルでベスと見る予定です。
九月十五日
「地球へ…」
「テラではなく地球と読む」
 地球へ…オンリーイヴェント前日、東京のホテルで見ました。翌日のオンリーイヴェントで魂が抜けたまままだ戻ってきてくれないので、内容がなんだったかいまいち思い出せません。いやはやオンリーはすごかった…。舞踏会とは全く違った雰囲気でした。
 それはおいといて、たしかキースとジョミーの対談が始まって、グランドマザーのところまでエレベーターで下って行ったところで終わりましたよね?イライザが美人だったのでグランドマザーのデザインがどうなるかなーと思っていたのですが、眼だけですか…謎ですな。
 気になるのは「カナリヤ」と呼ばれていた子供たちの存在とレティシアですな…キースとジョミーのことだから何だかんだ言っても子供たちを見捨てるはずないし、レティシアはESPの能力を発揮して一体何をするのか…。ツェーレンの立場がないじゃないか、とかいろいろです。果たして三十分で終わるのかしら、終わらせるんだろーな…。
 地球はどこまでぶち壊れるのでしょうか、そして生き残るのは誰っ!
九月二十二日
「地球の緑の丘」
「コンピューター地球が出てきてないような気がするのですが…」
 私の見間違いで心の目で見れば出ていたのでしょうか、最期に重要なキャスト(?)が丸々出ていないのはなんともいただけないと思います。コンピュータ地球の存在がない分マザーまで薄っぺらになってしまったようで、地球とマザーで一心同体というか、表裏一体だったような印象を受けていたのですが…見事にカットされましたな。
 後、キースさんが大変いじっぱりだったと思います、というか、この人のやっていることって支離滅裂で分けわかんないではありませんか。スウェナに事前にあんな映像を渡しておくくらいならば、ジョミーとも戦わずに最初から地球のために、地球のためだけに手を結べばよかったものを!そうすればどれだけ無駄に命を落とす人が減ったことか!
 ジョミーと戦って決着をつけたかったのは自分の意地、でもそれは指導者のすることではありません。この人は最期まで子供のままだったと思います。
 だいたい長老達とリオが命を落とす必要がどこにあったのよーーーーーーっ!いくら原作でお亡くなりになっているとしても、そこだけ踏襲するなんてあんまりです。でもトォニィが次のソルジャーになったのはちょっと良かったかも、でもツェーレンの立場はやっぱりなかったな。
 そして最期に一人勝ちをしたのがセルジュとマードックさん、この二人はおいしすぎます。セルジュもマードックさんも結構好きなのでうれしいのですが…まさかマードックさんがあそこでメギドに特攻するなんて!この物語の主役は彼ですかい!いえ…ますますグレイヴの株が上がりました。あんたは最期までいい男だったよ!

 とうとう全二十四話の放送が終わりました、出来れば五十話、百話と続いて欲しかったのですが、終わってしまいました。ああ短かった…でもある意味濃かった…。
 最初の頃は原作とのささいな違いに文句を言っていたのですが、中盤からは「これはもう別物」と割り切って、割り切った上で文句を言い続けていたような気がします。アニメにはアニメの良さがあり、原作には原作の譲歩できない良さがある、そこのところを自分の中で折り合いをつけるのが難しくて、こういうひねくれた感想になってしまったと思います。
 それでも、「皆様の心の奥底にはルーツとして眠っているんだけどけして描いてはいただけない作品」だった地球へ…が再び日の目を見て、同人誌等がどんぱかと出るようになったのは、私としては大変にうれしいことでした。本当に長い間ファンをやってきて、地球へ…を描き続けてきてよかったと思います。アニメが終わったことで地球へ…の世界を離れる人は多いと思います、これは残念だけれども、当たり前のことですし仕方がありませんが、皆様の心の中に枯れない泉のように、地球へ…という作品が残るといいなと思います。
 ここまでのお付き合い、どうもありがとうございました。
 でも私は地球へ…を描くことは当分やめませんので、末永くお付き合いいただけるとうれしいです。


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