私は、松山維新の会の一員として一般質問を致しますので市長はじめ理事者の明快なる答弁をお願いします。昨年、三月議会での私の質問がタイムリーだったのでしょうか、28年度当初予算に移住定住促進事業と子規・漱石・極堂生誕150年記念事業が計上されております。自分の行った質問が予算に反映されることは、議員にとっても大変喜ばしいことであります。心から御礼を申し上げ、まず、最初の質問「自転車新文化」について質問致します。
まず、松山市役所にサイクリング部が結成されたことに対しましてお祝いを申し上げ、ご同慶の至りに存じます。
愛媛県サイクリング協会の会長を仰せつかっていますのでよく趣味は「サイクリングですか?」と聞かれるのですが、趣味は「自転車です」と答えます。自転車にも乗りますが、メンテナンスするのも好きだからです。
昨年11月15日は愛媛県サイクリングの日でありました。県下20市町でそれぞれのイベントが展開され、松山市においては、サイクルロゲイニングが行われました。
私は、この日、伊予鉄のサイクルトレインを利用し、市駅から山西駅まで行き、そこから自走で三津浜焼のお店で野志市長・西泉副市長御一行様に合流させていただきました。
おいしい三津浜焼きを食し恵美須神社、三津の渡し、梅津寺の秋山好古像、そして加点の多い白石の鼻まで行き、そこからノンストップで堀之内まで帰って参りました。
この日の走行距離は、33km愛媛県の「笑顔でつなぐ、世界一周チャレンジリレー」に申告して帰路につきました。先の議会で大亀議員が野志市長に感想を聞いていますので私は西泉副市長にサイクルロゲイニングに参加した感想をお聞きしたいと存じます。
野志市長には、道路の状態について質問を致したいと思います。
私の自転車はフロントにショックアブゾーバーがあるハンドルが一文字のクロスバイク、野志市長の自転車はスポーツ志向の強いドロップハンドルのロードバイクで走られましたが、22ミリの極細、高気圧のタイヤでの乗り心地はいかがでしたでしょうか?
道路が整備されてスムーズに走れる場所や路肩で輪立ちがあったり、グレーチングがあったりして走行にも気をつけられた場所があったのではないかと思いますが、道路状態に関するご所見をお伺い致します。
サイクルロゲイニングについての予算が計上されていますが、今年はどのような内容になるのか、お伺い致します。
また平成28年の愛媛県サイクリングの日のイベントは、この他にどのような事を考えておられるのか、お尋ね致します。
関連して自転車ネットワーク計画についてお尋ね致します。
平成25年10月から始まったこの事業の概要について、また28年度の整備は、路面表示と仄聞しますが、どのようなものでどの路線をどこからどこまで整備するのかお伺い致します。
通行区分帯の整備も必要ですが、道路の側溝のグレーチングにタイヤを捕られて自転車が転倒するケースがよくあるとお聞きしますが、この対策はどのようにしているのか、その進捗状況はどうなのか、お尋ね致します。
先月まで愛媛県が進める「サイクリストおもてなし人材育成事業」に携わっておりました。
この事業は県内5ヶ所でサイクリストのニーズに応えることができる人材を養成することを目的にサイクルオアシス・宿泊業者・運送業・ガソリンスタンド等の従業員を対象に開催されました。サイクリストの求めるニーズとは、品物の1個売り、洋式トイレ、宅配サービス、バイクラック、空気入れなどの工具です。
そこで立ち寄るコンビニや道の駅等のサイクルオアシスの整備が必要かと思われます。現在、登録されている松山市内のサイクルオアシスは21件しかありません。本市に訪れるサイクリストのおもてなしにサイクルオアシスの整備は不可欠だと思いますが、どのような方針で取り組まれるのか、お伺い致します。
「ぷらのり、えひめ」という情報発信サイトがありますが、ここのインフォメーションにある「サイクリングパラダイスえひめ中予編」を是非ご覧になって下さい。
サイクリングを通じて松山市の魅力、道後温泉や松山城、三津の渡し、興居島など名所を巡る空撮映像が約3分間にまとめられており、サイクリストならずとも何度見てもすばらしい作品であります。
健康、生きがい、友情を与えてくれるサイクリングは、交流人口拡大や経済活性化にもつながり、愛媛県のリーダーシップのもと、しまなみ海道を皮切りに進んできた「自転車新文化」サイクリングによる地域振興は、いよいよここ松山でも展開されようとしています。
愛媛マルゴト自転車道による大小、様々なサイクリング大会が企画され、推奨サイクリングロードの整備などが計画されておりますが、本市は、とりわけサイクリングコース空白地域と言われておりますが、一つには本格的なサイクリングロードの整備が必要であります。
そこで質問の第1点目は、本市の自転車観光に不可欠なサイクリングロードの整備状況とブルーラインの敷設状況についてお伺いします。
もう一つ第2点は、今後、国内外から多くのサイクリストが空路・鉄路・航路で松山を訪れると思いますが、交通主要拠点から自転車に乗り、走行される人が多いと思われます。空港・港・JRから道後間の理想的な動線の道路整備とその課題を現時点でどのようにお考えかお聞かせください。
最後に、自転車施策を推進する専門課の設置についてお伺い致します。愛媛県が進める「自転車新文化」による地域振興は、単に観光やスポーツだけでなく都市整備や保健福祉、そして教育や国際交流など、組織横断的で多岐にわたるため、庁内の意見集約と調整役となる自転車政策専門部課が不可欠ではないかと思います。どのように考えておられるのか?ご所見をお伺い致します。
松山市議会が発行している「選良」という冊子があったのを御存知でしょうか?
3期以上の議員ならご存知のことと思います。
この選良、元々は昭和51年3月に創刊された「法令ニュース」が始まりで昭和53年6月から「議員」という名称に替わり、昭和61年6月より「選良」という名称になり、平成21年3月の132号をもちまして、廃刊となりました。
話は元に戻りますが、この選良に平成11年9月号から始まった議員が推薦する「お勧めの一冊」というコーナがありました。
私は、NO.128、2008年の3月号で「純米を極める」という本を紹介しましたが、今もしそのコーナーがあったら間違いなくオーストラリア在住の「松平みな」さんという作家が書いた「穣の一粒」という本をお勧めします。
この本は、高須賀穣の一生とその妻「いち子」について書かれました。
高須賀穣は、元治二年1865年2月13日に松山藩の賄い方、高須賀嘉平の長男として松山市末広町1丁目に生まれました。小学校の先生として務めるのですが、東京へ行き、慶応義塾で学び、世界をみてみたいと退職をします。
時代はまさしく「坂の上の雲」正岡子規・秋山兄弟と同じ時空を過ごしたのかもしれません。そして東京へ行き、慶応義塾を卒業後、アメリカに渡り、インデアナ洲のデポー大学に学び、ペンシルバニア洲のウエストミンスター大学の学位を取得し卒業後、イギリス、ベルギー、ドイツ、スイス、フランス、イタリアを廻り、インド・香港を経て日本に帰国したのであります。
この時代、軍人や政治家が外国に留学することはあっても民間人が留学というのはかなり稀有なことであります。そして穣は明治31年1898年に衆議院議員になり、衆議院を二期務める、その頃、裁判所判事前島道隆の次女「いち子」と結婚します。
議員仲間であった西原清東が、アメリカでの稲作をはじめることに影響を受け、明治38年1905年高須賀穣は妻「いち子」、5歳の長男「昇」、1歳の長女「愛子」を連れ渡豪します。
ここからオーストラリアにて米を作るという途方もない事業・見果てぬ夢を追いかけはじめるのです。
当時、白豪主義のオーストラリアで日本人が暮らしていくだけでも大変なのに、荒れ狂うマレー川に堤防を築くという難事業をたった一人で成し遂げ、米ができるまでの生死をかけた血のにじむような苦労は、筆舌に語るには多すぎで質問の時間も限られているので是非この本を買って読んでいただきたいのです。
スワンヒルにあるマレー川の洪水を防ぐためにつくられた堤防、通称高須賀バンクには記念碑が建てられ、数種類の高須賀米はメルボルン博物館に、その一族に関する記録はスワンヒル開拓博物館に保存されている事だけでも、どれだけ偉大なことを成し遂げたのかお分かり頂けると思います。
平成16年11月にニュージーランド・オーストラリアを視察した際、シドニーで通訳の方から「ジョー・タカスカ」というオーストラリアで初めて稲作を成功させた人がいるが愛媛県出身と聞いているが知らないかと聞かれたが誰も知らなかったのであります。
私自身も数年後、近くの長老さんに末広町には「高須賀穣」という偉人がいたと聞かされ、某テレビ局が制作したビデオ「高須賀穣物語一粒に架けた夢」を貸していただいてその偉業を知り、自分の生まれ、育った町にそんな素晴らしい先人がいたことに気づかされ、シドニーでの「高須賀穣は知りません」といった自分がはずかしく思えて平成24年12月議会で質問をしたきっかけともなりました。
私の質問に対する答弁で、山本教育長は「教育委員会としては、ふるさと松山学を教材として活用することにより、ふるさとや先人に対する子どもたちの興味が高まり、学びが広がっていくことを期待しております。
高須賀 穣氏を初めとして、掲載していない人物や文化についても、今後は教材として活用してまいりたいと考えています。」と答えられております。
その後、「高須賀穣」を教材としてどうのように活用した教育がなされたのか、お尋ねを致します。
取材を進める中、松山市の国際交流課にもお世話になったと松平さんは本の中で書かれております。
今、この本をきっかけにオーストラリアとこの松山で松山日豪協会を立ち上げて、国際交流を深めていきたいという機運が盛り上がりつつあります。
そこで質問ですが、国際交流というものをどのようにして進めて行くべきなのか、また協会を立ち上げるにあたって松山市として援助出来ることがあるとすればどのような事なのか、お示しをいただきたいと思います。
中村知事が県内の3大イベントの紹介を、「南予には南予いやし博、東予には、瀬戸内しまなみ海道プレ国際サイクリング、そして中予にはゆるキャラグランプリが行われます。」とご案内されます。
本年11月5日6日両日に渡ってゆるキャラグランプリは本市松山で行われます。
ゆるキャラグランプリは、2010年滋賀県彦根市で始まり、携帯電話による投票部門と公式ガイド本に付属した投票用紙への記名による投票部門で争われ、携帯では滋賀県の「たぼくん」投票では、彦根市の「ひこにゃん」が制しました。
第2回2011年は埼玉県羽生市で行われ、インターネット投票になり、1位は熊本県の「くまもん」2位は今治市の「バリーさん」第3回2012年は同じく羽生市で行われ、前回覇者のくまもんはアンバサダーに徹し、前回2位のバリーさんが優勝しました。
第4回2013年から二部門になり、ご当地部門は栃木県佐野市の「さのまる」企業・その他の部門は、日本コープの「こーすけ」が制しました。
第5回2014年より開催地を公募で選ぶことになり、セントレアにて行われ、ネット投票で上位100位までが、決戦投票に進み、加点は、ネットの倍で進められ、ご当地は1位群馬県の「ぐんまちゃん」、2位埼玉県深谷市の「ふっかちゃん」3位は愛媛県の「みきゃん」で企業の1位はバーバくんでありました。
第6回は2015年浜松市で行われました。私は、「みきゃん」の応援を2014年の時は1ポッチでしたが、今回は、2つのIDの登録で1日2ポッチをほぼ毎日、みなさんも応援したと思いますが、その甲斐もあって、ご存知のようにネット投票では愛媛県の「みきゃん」が2位の家康くんに7000票の差をつけて1位でした。
しかし、最終的に現地投票で圧倒的に有利な「家康くん」に逆転されてしまったのです。
かなり両陣営がデットヒートを繰り返していた頃、もし負けても来年は松山が開催で有利などと考えていましたが、中村知事はさすがに思慮深いですね。
開催地のゆるキャラが有利であれば、参加するゆるきゃらが少なくなってしまうからと「みきゃん」はおもてなしに徹すると不出場を決めたのであります。
勝敗が決した時、「みきゃん」は来年ノーエントリーだから「みきゃん」のカタキは「よしあき君」が打てばいいとか「ダークみきゃん」という手もあるなんて声もありました。
そこで質問ですが、松山市にも数多くのゆるキャラがありますが、全部出すと票が分散してしまうと思うのですが、どのゆるキャラを出場させるのか、お伺い致します。
ゆるキャラグランプリ2016in愛顔のえひめ制作委員会が開かれたと聞き及んでおりますが、大会概要とスケジュールをご教示下さい。特にどれ位の来場者数を見込んでいるのか、併せてゆるキャラグランプリの地域への波及効果をどう考えているか。お伺い致します。
議員は市民からの意見に耳を傾け、その代弁者であるべきだと思います。
最近、市民からの相談がいくつか寄せられて、勿論、担当課に問い合わせをし、きちんと対応してくれておりますが、その中から特に周知や啓発等が必要と思われる2点について質問致します。
まず、はじめに不法投棄について質問を致します。不法投棄といっても事業系のごみが山林の道端や私有地に捨てられるごみではなくて、地域のごみ集積場所に地域の人ではない他の地域から車で運び込まれるしかも分別がしっかりとできていない家庭から出るごみの不法投棄であります。不法投棄をしたものには5年以下の懲役、1千万円以下の罰金が設けられています。
このごみが廃棄物処理法にある不法投棄にあたるのではないかと思い、お伺いしますと「違反ごみ」になるとのことであります。清掃課の方々もしっかりと対応をして、そういったごみには「ごみ分別啓発シール」を張ったり、ごみ集積場所に啓発看板の設置、またパトロール等を強化してくれますが、なかなかこの種類の不法投棄はなくなりません。
依然として地域のお世話する方々が嫌な思いをしながら再分別しており、大変迷惑がかかっている状況です。
事業系のごみの不法投棄等については、監視カメラが抑止力になっていると聞き及んでおります。市民の方からも防犯カメラの設置を求める声があります。
防犯監視カメラも進化して備え付けが簡易なものも登場しておりますが、高価であります。
松山市が購入してそれを貸し出すとかして違法投棄者に対する抑止ができないものか、お尋ねを致します。
平成14年6月・9月議会の私の執拗な質問で制定されたとは、言えなくもないですが 平成15年7月に「松山のまちをみんなで美しくする条例」なるものを施行していただいており、その第16条に、「重点地区内において、第9条の規定に違反したことに対する第11条の規定に基づく市長の命令に違反した者は2万円以下の罰金に処する」と記載しております。
平成7年3月17日に制定された松山市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例の第3条(市民の責務)で 「市民は,廃棄物の排出を抑制し,再生品の使用,不用品の活用等により廃棄物の再生利用を図り,廃棄物を分別して排出し,その生じた廃棄物をなるべく自ら処分すること等により,廃棄物の減量及び適正な処理の確保に関し,市の施策に協力しなければならない」とあります。
また、第8条(ごみ集積場所の利用)では、第13条第1項に規定する一般廃棄物処理計画で定める家庭系一般廃棄物の集積場所(以下「ごみ集積場所」という。)を利用する者は,その利用に当たって,一般廃棄物処理計画に従いごみを分別し,当該ごみが飛散又は流失するおそれがないよう袋等に収納し,かつ,指定された日時に排出する等適切なごみの排出を行わなければならない。
2 ごみ集積場所を利用する者は,当該ごみ集積場所の清潔を保つよう努めなければならない。とあります。
第9条では、ごみ集積場所におかれた廃棄物のうち再生利用の対象となる物として市長が規則での指定するものについては、市及び市から収集又は運搬の委託を受けた者以外の不法収集を禁止し、26条の2では、市長による命令に違反した者は,200,000円以下の罰金に処する。とあります。
これは、資源の持ち去りに対しての罰則でありますが、これと同じように違反ごみ投棄に対して罰則規定を設けてはどうかと思いますが、ご所見をお聞かせ下さい。
これ関連して質問を致しますが、この条例の第22条では、 地方自治法第227条の規定に基づく一般廃棄物の収集,運搬及び処分についての手数料が記載され、(1)一般廃棄物を排出する者により直接搬入された一般廃棄物 処分のみ、ア.30キログラム以下の場合無料 イ.30キログラムを超える場合450円に、30キログラムを超える部分の10キログラムまでごとに150円を加えた額とあります。
クリ−ンセンターによっては、持ち込める廃棄物に違いはありますが、例えば一般家庭で困るのは引越しの際に出る粗大ごみ等の事も勘案すると(収集運搬業者ついては論外ですが)、一般の家庭からでたごみについては、30kg以上についても重さ無制限は、困りますが、一定上限を設けて無料にしてはどうかと思いますが、ご所見をお聞かせ下さい。
次に下水道の「公共ます」についてお尋ねします。
今年初めの「広報まつやま」に、下水道の公共ますのチラシが折り込まれていました。
その内容は、公共ますの無料設置期限が今年の3月末で終わり、4月以降は自己負担になるというものでした。
平成25年度に公共下水道の料金値上げの際の制度変更で、住民の要望に基づく下水道工事の実施や、私道(わたくしみち)での下水道整備を早期化する取組みなどと一緒に、下水道の工事の段階から経営改善につなげる方策の一つとして始められたものだったと思います。
いよいよ期限が迫る中で、市民の一部の方々には不安もあるようです。
先程の不法投棄と同様に私のところにも、いくつかの相談がありましたので、担当課に問い合わせを行い、その内容についてご説明をいたしましたが、市民の皆さんにとっては、これまで無料であったものが有料になるわけですから、依然として厳しい状況にある本市の下水道事業の現状はもちろん、今回の制度変更の経緯などを十分に説明し理解をしていただく必要があると思います。
そこで、まず、今回の制度変更の内容とその趣旨について、改めてお尋ね致します。
また、今回のチラシはカラー刷りで、『無料設置期限迫る!下水道の公共ます』という重要なお知らせが目立つような作りとなっており、下水道の本管と今回有料化される宅地内の公共ますが図示されるなど、大変わかりやすいものになっていました。
これまでにも、民間情報誌等でたびたび目にしてきましたが、今回のチラシには、制度変更の内容と合わせて、休日の受け付けや、市の窓口にお越しいただけない方に対する電話対応などが盛り込まれていました。
最終期限が迫る中で、ユーザーの目線でいろいろな工夫が伺えるものになっていましたが、景気回復が実感できていない現在、家計への負担増は、市民生活に大きな影響を及ぼします。
十分な説明とともに、全ての市民のみなさんへのお知らせを徹底することが重要だと思います。
制度変更を行った平成25年度以降、どのようにお知らせをしてきたのか、また、その結果、どのような効果があったのかをお伺いします。
最後に、負担軽減策についての考えをお尋ねします。
平成26年度末の本市の下水道普及率が約60%と全国平均を大きく下回っている現状で、今回の制度変更が、今後の普及拡大に悪影響を及ぼすことになっては本末転倒です。
先日公表された市の人口ビジョンでも明らかなように、今後、確実な人口減少時代を迎える中で公共下水道普及一辺倒の考えはもっていませんが、コンパクトシティーを目指す本市としては、人口が密集している地域では、しっかりと整備を進め、下水道を心待ちにしている市民の期待に応えていただきたいと思っています。
他都市では、個人の宅地内に設置する公共ますに、はじめから一定の自己負担を求めている自治体も多数あると聞き及んでおります。そうした意味では、本市の対応は大変手厚い制度、故にだからこそ、市民の方々にも受け入れられ、普及拡大が進んだのではないかと思われます。
また、せっかく整備した施設ですから一人でも多くの方に利用していただくための後押しも必要ではないかと思いますが、今回、何らかの理由で申請できなかった方々に対し、少しでも負担を軽減できる方法が考えられないのか、ご所見をお伺いします。
2月10日付の東京新聞に「ふるさと納税額」について掲載された記事を要約すると、ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」のまとめでは、2015年に「ふるさと納税」が一番多かった自治体は、前年度9位4億9982万円の宮崎県都城市で、寄付額が35億2718万円に上ったことが分かった。
寄付額は、2014年にトップだった長崎県平戸市の約13億円の2.8倍だった。
都城市は、特産の宮崎牛や地元の焼酎を中心とした特典が人気を集め、繰り返し寄付をする人が増えているという、担当者は「地元業者の販路拡大にもつながっており、大きな経済効果が出ている」と話す。
2位は静岡県焼津市の34億9280万円、2014年10月から特典を始め、現在はマグロなどを中心に500種類以上をそろえる。担当者は「当初は3億円程度と予想していた。想定以上だ」と話した。
3位は平戸市の26億7716万円、平戸市は海産物の詰め合わせの特典が人気で、発送まで半年以上かかる物もあるという。
前年度5位の山形県天童市が4位25億8418万円、5位長崎県佐世保市24億8965万円、6位長野県伊那市7位島根県浜田市、8位鹿児島県大崎町、9位佐賀県上峰町、10位の岡山県備前市が18億7438万円、前年度3位の北海道上士幌町は約5億1千万増収でも16位、前年度4位宮崎県綾町が5億5700万円の増収でも14位、前年度2位の佐賀県玄海町が約1億の増収で20位、四国勢では前年度31位2億2810万円の高知県奈半利町は18位12億8749万円が特徴です。
本市へのふるさと納税の件数と金額は、平成23年度は354件、968万900円、平成24年度には565件、1,299万3,527円、平成25年度には966件、2,024万5,500円、平成26年度は2688件5359万450円、平成28年1月末までが9243件1億1601万5725円と仄聞致しております。
28年度はどのくらいを見込まれているのか、もしくは期待されているのか、お伺い致します。
ふるさと納税の魅力は何と言っても寄付返礼品では、ないでしょうか。
ふるさと納税2016高還元率ランキングでは、1位宮崎県都城市、「都城産豚・Mの国黒豚4kgセット」1万円の寄付で安く見積もっても100g400円の肉を4kg実に16000円相当還元率は160%、2位宮崎県東諸県郡綾町「A-3綾ぶどう豚食べ尽くしセット」3kgの肉で還元率は120%、3位 長野県 飯山市 「27年産「幻の米」新米15s予約」5kg3,000円として9000円還元率90%になっております。
還元率上位の所は、寄付金額も多い傾向が見られます。
松山市の設定では還元率40%と聞いております。
ふるさと産品の豊富なメニューを取りそろえることも必要と思いますが、28年度はどのくらいの還元を考えておられるのか、またもっと還元率をあげるお考えがないかご教示下さい。
「山形新聞 村山市は補助費では、ふるさと納税寄付返礼品費用として前年度当初の4.6倍近い1億6千万円を盛り込んだ。」「宮崎日日新聞 小林市は財源にはふるさと納税の益金を活用する。25日に開会する3月定例市議会に補助事業費9250万円を含む2016年度当初予算案を提案する」自治体にとってふるさと納税は財源確保の一助となり、本年多くの地方自治体が補助事業費を増額している記事をインタ―ネットで見かけます。
松山市の必要経費合計は、平成23年度294万7953円平成24年度299万8615円平成25年度477万4373円平成26年度1024万1881円平成27年度4198万350円となっております。
28年度に6746万8千円の事業予算を計上致しておりますが、このくらいでいいのか、もっと増額すべきではないのかお伺いたします。
2月2日付の神奈川新聞に興味のある記事が掲載されていました。
横浜市29億円“減収”ふるさと納税 過熱 余波 寄付金制度PR強化へ16年度という記事です。寄付した人に特産品などの返礼品を贈るふるさと納税の利用が全国で過熱する中、「お土産競争」に参戦せず、事業への寄付を募る姿勢を貫くが、その収入額は伸び悩む。
一方、市民がふるさと納税で別の自治体に寄付したことによる住民税控除額は2016年度は約29億円の“減収”となり、2016年度当初予算案に寄付金制度に関して初めて宣伝費70万円を計上、PR強化のほか、寄付しやすいようシステムの環境整備を進める。というものであります。
次にふるさと納税による本市の市民税の減少は、平成25年度が282人分で546万1,000円、平成26年度が341人分で697万円、平成27年度1220人分で3069万2千円と仄聞致しております。
本来の趣旨とは違っているのは、わかっていますが、今後ふるさと納税は、増加の一途ではないかと思います。
仮に松山市のふるさと納税の返礼品が市内の人も受けとれるならば、愛郷心も手伝って市外へ流失するふるさと納税を松山市へ振り向かせることができるのではないかと思います。ご所見をお伺いたします。
最後にふるさと納税の確定申告について質問を致します。
今年も確定申告のシーズンがやって参りました。
3月15日の期日が迫り、個人・自営業の方等が、慌ただしくしているのではないでしょうか。
確定申告の寄付金控除では、地方自治体などに2000円以上の寄付をすると、寄付した金額から2000円を引いた金額が翌年の住民税や所得税から控除され、確定申告後に所得税から還付金があったり、翌年の住民税が減額されたりするのです。
2015年に、税制改正があったとお聞きしますが、それはどんな改正でまた確定申告で注意する点があればご教示下さい。
12月のとある日、家内がお城山に行こうと誘う、スーパーに連れて行ってというのは、ときどきあるが、城山とはめずらしい、家内と城山に登ったのは、議長時代、薪能を観覧しに行った時以来だ、ロープウェイ街も久し振りだが、町並みもお城下の門前に相応くなっていた、ロープウェイ駅舎に付くと「華のおもてなしin松山城」の表示があった、家内の目当ては、華道家「假屋崎省吾の世界」という松山城を優美な着物と生け花で彩るイベントであった、ロープウェイの切符売り場には、マドンナに扮したスタッフの親切丁寧な案内がある、天守閣とロープウェイのセットを勧められたのでそれにした、ロープウェイが510円天守観覧料510円たして1,020円、別々に買っても同じだ、安くなってない、2回買わなくて便利だということだったのか?まあ、それはいい、ロープウェイが来た、ロープウェイの中では乗務員の城山での観光・イベント案内は的確で好感度よし、本丸広場に登ると假屋崎さんのいけた、竹を組み合わせた展示物、そして天守閣の至るところには、絢爛豪華な着物と彩り鮮やかな生け花が所せましと飾られていた、冬の閑散期にこんなにたくさんの人が訪れる城山は、めずらしい、(以上、昨年の12月25日にお城山に登った時の感想を「孤独のグルメ」のナレーション風に申し上げました)
まず、初めの質問ですが、このイベントの12月8日から25日までの間の天守閣入場者数はどのくらいの方が入場されたのか?それは前年の同期間に比べてどうであったのか。入場者の特徴を含めお伺い致します。
「美をつむぎ出す手を持つ人」と評され国内はもとより海外でも目覚ましい活躍をされ、「金スマ」「あさいち」「プレバト才能ランキング」などのテレビにも出演され、大活躍の假屋崎さんであるからして是世話な質問になり恐縮ですが、さぞかし費用が膨らんだのではないかと想像します。
このイベントの総事業費と假屋崎さんへのギャラはどのくらい支払われたか、また、イベントの効果についてお伺いします。
昨年の三月議会でも質問致しましたが、四国の議員として四国八十八ヶ所霊場を世界遺産の登録に賛同する者として一生に一度は四国霊場八十八ヶ所を廻っておくべきではとの観点から一昨年の11月から廻り始めた四国八十八ヶ所巡礼のその後について報告をさせていただきます。
1番札所から10番札所までの事は、去年の3月議会で申し上げましたが、議会終了後3月下旬に徳島県の11番札所藤井寺から高知県26番金剛頂寺まで廻り、5月のゴールデンウィークをフルに活用し、27番札所神峯寺から再開して高知県、愛媛県、香川県と廻り、ついに5月13日に88番札所大窪寺で結願致しました。
徳島県発心の道場、高知県修業の道場、愛媛県菩薩の道場、香川県涅槃の道場と言われ、1番札所霊山寺から10番札所切幡寺までは、札所が連続しているので道路標識もしっかりとしていて初心者でも問題ありません。
12番札所焼山寺への道は、結構な山道で車でも険しく、歩き遍路では、「遍路ころがし」という最初にして最大の難関らしいです。私の車搭載のカーナビが結構古くていい加減なものですから道に迷ってしまい大変な思いもさせられました。
困った時に活躍したのが、スマートホーンであります。地図機能が付いていてへたなカーナビより正確に案内してくれる、しかも音声識別機能が使えるのは大変便利です。香川県では、昼食の時間帯で「近くのうどんや」としゃべると地図上に何件ものうどん屋を表示して尚且つランキングまでわかるという優れものでした。
ここでスマホに関連しての質問ですが、情報通信基盤運用整備に「笑顔の松山フリーwi-Fi」が計上されていますが、その事業の概要と一番気になるのは、そのセキュリティーがしつかりとしているのか、お伺い致します。
四国遍路の回顧録を詳細に作成しておりましたが、時間も長くなるので割愛します。
この世界遺産リスト搭載に反対の人もおられて、理由は寺院の態度が横柄なと言われるのです。
確かに作法に厳しい寺院もありますがそれは修験者として見ているからではないでしょうか、謙虚に接すれば謙虚に横柄に接すれば横柄に、己の反面教師ではないでしょうか?
参拝者にもいろいろな人がいます、登り優先の道で下りの車がクラクションで威嚇し、登りの車を下がらせる人、午後5時前になると先に納経を済ませ、それから本堂、大師堂へとお参りをしますが、5時過ぎたらお灯明をあげてはいけないというおせっかいな人(上げてはいけない所は閉まって入れません)観光客なら文句も言いませんが、白衣を着ているのだから心の修業して下さいねと言いたかったです。
四国霊場の寺院について言えば、廻って見て気になることが2点ありました。駐車料と道路維持料がかかる所があるということです。
世界中から巡礼者だけではなく観光客が来るとなれば、駐車料と道路維持料がかかるというのは、考えものです。確か私がフランスの世界遺産モンサンミッシェルへレンタカーを借りて行った時も駐車料金はいらなかったと記憶しております。
道路維持料については、私道ということで補修等維持管理が必要とのことで理解はできますが、所在地の自治体が市道、町道に認定して維持管理をすればいいと思います。
駐車料について、門前の民間事業者であればしかたないと思うのですが、寺院が駐車場としている土地の固定資産税を減免できないものか、お尋ねを致します。
世界遺産にするためには、出来ることから始めなければいけないと思います。
他県他市の事は別にして松山市内の関係部分について質問致します。
松山市に所在する寺院は、46番札所浄瑠璃寺から53番札所円明寺となります。
久万高原町の45番札所岩屋寺から松山方面に33号線を下ると三坂から浄瑠璃町へ抜ける道、久谷5号線になりますが、何ヶ所か幅員が狭く、舗装の状態が悪いところが目立ち、一部には未舗装の所もありました。
ほとんどの人がカーナビ頼りで(スマホもありますが)走られていると思います。私の前に京都ナンバーの車が走っていて難儀をしておりました。私のように山道が好きな人は別にして一般の方は、山道、特に細い道は運転に十分、気をつけなければなりません。
ため池も途中にあります。久谷5号線をどのように整備していくのか、お伺いを致します。道路標識はどうでしょうか?順路から外れなければ比較的すんなり行けるのではないかと思いますが、順路からはずれたらどうなのでしょうか?
また今年はうるう年、逆打ちのご利益は3倍ともいわれます。
逆に廻った場合、標識はしっかりと道案内しているのか、お伺いたします。
関連して昨年3月議会では、「四国で統一したデザインのみち案内標識の整備を進めるなど中期目標として掲げる平成28年の世界遺産登録暫定一覧表への登載に向けて取り組んでいるところです。」と答弁されていますが、四国で統一したデザインの道案内標識とは、どのようなものなのかをお尋ね致します。
同じく答弁で「近年は国内外から四国遍路に対する注目が集まっており、誰もが安全・安心に遍路をめぐっていただけるような遍路道の保全や休憩所、案内標識などの整備も必要です。
そこでまずは、歴史的な景観が残る遍路道と札所を組み合わせ、一体的な史跡指定を目指そうと、候補となる札所や遍路道の詳細な調査を進めています。」とお答えいただいております。
お尋ねを致しますが、松山市には、8つの寺院がありますが、どこをどのように調査されたのかお伺いを致します。
先般、愛媛新聞に四国遍路の世界遺産化再提案まで半年と題した記事が掲載されていました。
2006年と2007年度暫定リストに掲載されなかったその課題とは「普遍的価値の証明」と「構成資産の保護」であります。
先程の記事によると愛媛県教育委員会文化財保護課が2010年度から1札所当たり2年間の計画で調査を開始し、11年に1札所の調査報告書を刊行しています。
全長1400キロに及ぶ遍路道のうち、徳島県計約8.6km香川県計約3.1kmの国史跡指定が進んでいるが、愛媛県は「指定には地図などの作成が必要で地元の市町に測量をお願いしている段階」とのことでありますが、松山市はどこをどのように測量しているのか、お尋ねを致します。
宇野議員に、私からは、自転車新文化についてのうち道路状態の感想、及び、「華のおもてなしin松山城」についてお答えします。
まず、私は、昨年開催されたサイクルロゲイニング大会に参加し、風を肌で感じながら走る爽快感や心地良い疲労感を味わいながら、ロードバイクの軽快性や俊敏性を感じることができました。また、大会において様々な地域資源を巡る中、道路の凹凸が伝わりやすいロードバイクの特性を通して、路面状況を感じながら走行しましたが、特に、大きな支障箇所はありませんでした。 今後も、引き続き、国や愛媛県などの道路管理者と連携しながら、サイクリストにとっても安全で安心な道路の維持管理に努めていきたいと考えています。
次に、「華のおもてなしin松山城」についてですが、松山城では、これまでのイベントに加え、夏には「光のおもてなしin松山城」を、そして、冬の集客に繋げるため、華道家の假屋崎省吾さんによる「華のおもてなしin松山城」を開催しました。まず、天守閣入場者数等についてですが、開催した17日間の入場者数は、前年同期間と比較して、約3倍の2万9,539人で約2万人、増加しました。また、ご来場者の特徴は、シニア世代の女性を中心に、グループやご夫婦、親子でお越しいただくほか、華道愛好家や若い世代など、幅広い層の方で賑わい、多くの市民の皆様にも、松山城の魅力と假屋崎さんの世界を同時にお楽しみいただけたものと思います。
次に、イベントの総事業費等についてですが、展示に使用する、生花や木々は、生産者や関係団体に低廉な価格で提供いただき、花瓶は21点の砥部焼を無償でお借りするなど、各方面からのご協力により、市の事業費としては、17日間で、展示作品への照明機器、警備、制作スタッフの人件費や滞在費などに要した約490万円でした。
また、假屋崎さんは、お城でいけたいという夢を持たれており、それが松山城で初めて実現したとして、今回のイベントは無報酬で引き受けていただき、本市は、その功績に対して、感謝状を贈呈しました。
最後に、イベントの効果についてですが、期間中の天守観覧料及びロープウェイ・リフトの収入は約2,390万円で、前年同期間との比較では、約1,400万円の増収となりました。また、関東、関西、広島方面からのツアー商品も造成され、クリスマス、歳末商戦、道後エリアで展開している「道後アート2015」とも連動し、地域経済への波及効果も大きかったと考えています。
さらに、展示作品には、愛媛県開発の「さくらひめ」という花や、様々な品種のみかんの木も使用され、砥部焼の花瓶には、窯元の名称も合わせて表示するなど、周辺地域を含めた、第一次産業や伝統産業にも注目が集まりました。
今後も、知恵と工夫で、松山城の価値と魅力を引き出しながら、城下町・松山のさらなる発展に向け、取り組みます。
その他の質問は、関係理事者からお答えいたしますので、よろしくお願いします。
西泉副市長
宇野議員にサイクルロゲイニングに参加した感想についてお答えします。
この大会は、昨年11月に『坂の上の雲』フィールドミュージアムの回遊性を高め、小説ゆかりの地をはじめとした地域資源に触れていただくことを目的に開催しました。
私は、体を動かすことが好きであり、また、県内でもサイクリングの機運が高まっていることから、市長や有志の方と共に参加させていただきました。
当日は、城山公園から梅津寺、白石の鼻方面までを自転車で回遊しながら松山ならではの地域資源や、食文化を堪能するなど改めて本市の魅力を認識しました。
加えて、健康づくりの視点など、様々な分野との連携が期待できるロゲイニングの魅力や風を切って走るサイクリングの楽しさを実感することができましたので、今年もぜひ参加させていただきたいと考えています。
理財部長
宇野議員に、ふるさと納税、及び四国八十八カ所霊場の世界遺産の登録についてのうち、駐車場用地の固定資産税の減免についてお答えします。
まず、ふるさと納税についてですが、平成28年度の件数金額は約10,000件、1億2,000万円を歳入予算として計上しており、引き続き「ふるさと産品」の拡充や今年度以上に特色あるPRに取り組むことで、予算額を上回る寄付をいただけるよう努めたいと考えています。
次に、平成28年度の還元率についてですが、平成27年度の寄付額に対する比率は、「ふるさと産品」の充実を図った結果、平成26年度を10%上回る約40%となっています。
この比率については、寄付金を有効に活用させていただく観点から、一定の範囲内に止めることが必要であると考えており、平成28年度からは、50%を上限として「ふるさと産品」の拡充に取り組んで参ります。
次に、平成28年度の事業予算についてですが、現時点で見込んでいる寄付の件数及び金額をもとにして、「ふるさと産品」に要する費用5,280万1千円を始め、パンフレット等の印刷費用やお礼状等の郵送料、また、国内最大のふるさと納税ポータルサイトである「ふるさとチョイス」への掲載を始めとした周知・啓発等の費用を合わせて、総額6,746万8千円を計上しており、ふるさと納税制度の趣旨に基づく本市が取り組む方向性に沿った、適切なものであると考えています。
次に、返礼品についてですが、本市では、市外の方に松山の魅力を知っていただき、寄付を通じて松山のファンになっていただくことを目的として、「ふるさと産品」をお送りしています。
一方で、市内・市外を問わず、寄付者に対し、市有施設等の優待クーポンを進呈しており、今後もこの取り組みを継続するとともに寄付の使い道について、市民の方にも共感していただける事業等を提案することで、多くの方の関心を高めていきたいと考えています。
次に、確定申告についてですが、平成27年度税制改正のふるさと納税に関係する主な改正点は、住民税からの特例控除額の上限がそれまでの1割から2割に引き上げられたことと、サラリーマン等が、確定申告を行わなくても寄付金控除を受けられるワンストップ特例制度の創設の2点があります。
このうち、ワンストップ特例制度については、寄付先に特例申請書を提出する必要があり、寄付先の自治体についても5か所以内に限定されています。
なお、5か所を超える場合や、医療費控除等の確定申告をする必要が生じた場合は、特例制度の対象外となるため、寄付金控除についても申告が必要となります。
次に、駐車場用地の固定資産税の減免についてお答えします。
宗教法人が専らその本来の用に供すると認められる境内建物や境内地、参拝者用の無料駐車場などは、地方税法の規定により非課税となっています。
但し、宗教法人の有料駐車場の場合は、民間事業者と同じく収益性があることや駐車料金を徴収するという行為は、いわゆる、宗教行為とは別の性格であることから有料駐車場を減免するということは、難しいものと考えています。 以上です。
総合政策部長兼坂の上の雲まちづくり担当部長
宇野議員に、自転車新文化についてのうち、サイクルロゲイニングの内容と、愛媛サイクリングの日のイベント、及び、専門課の設置について、並びに、四国八十八箇所のうち固定資産税の減免及び久谷5号線の整備を除く部分についてお答えします。
まず、28年度のサイクルロゲイニングの内容については、現在のところ、11月13日の「愛媛サイクリングの日」に合わせて開催する予定ですが、内容等については未定です。
今後、「『坂の上の雲』のまち松山サイクルロゲイニング大会実行委員会」の中で知恵を出し合いながら、市内外から、より多くの皆さんが「『坂の上の雲』のまち松山」の素晴らしさを再認識していただける大会となるよう検討したいと考えています。
次に、「愛媛サイクリングの日」のイベントについてですが、サイクリングは、地域の活性化や健康増進、或いは観光振興など、様々な分野への波及効果がありますので、今後とも、各部局と連携を図りながら、自転車関連のイベントを実施するとともに、28年度は、新たに、自転車の交通安全対策の普及・啓発にも、取り組みたいと考えています。
次に、専門課の設置についてですが、「自転車新文化の推進」は、現在、愛媛県と県内20市町が「チーム愛媛」で進めており、新年度の「県市連携推進プラン」の中で、重点的に取り組むこととしています。
これまでにも、各部局で、必要に応じて県や周辺市町と協議・調整しながら、相互に連携してきましたので、当面は、新たな組織の設置ということではなく、庁内でしっかりと連携を図りながら、取り組んでいきたいと思います。
次に、四国霊場の「松山フリーWi−Fi」についてですが、これは、松山市公衆無線LAN重点整備計画に基づき整備しているもので、無料でインターネットが利用できるとともに、本市の観光情報や災害情報などを発信する5か国語対応のポータルサイトを用意しています。
そして平成27年12月から、多くの観光客が訪れる道後地区をはじめ堀之内公園周辺や松山中央公園などの市内14施設、77カ所でサービスを開始しています。
また、セキュリティ対策についてですが、他人のスマートフォンなどののぞき見を防止する対策に加え、利用時にメールアドレスの登録を必須としています。
さらに、接続する際に表示される画面で注意事項を掲載し、利用者自身にも対応を促すなど様々な対策を講じており、一定のセキュリティは担保されていると考えています。
なお、セキュリティについては、現在、国や県でも議論されていますので、本市としても、その動向を注視したいと考えています。
次に、道路標識についてですが、これまで、道路管理者による道路標識をはじめ、民間団体や地域住民が、案内板や案内標識、石柱を設置してきました。
本市でも、まつやま道しるべマップで、一部の札所を案内していますが、国では順次、国道の道路標識の札所番号にアラビア数字を追加するなど、改善に取り組んでいます。
また、いわゆる「逆打ち」については、昨年、「資産の保護措置部会」でも話題になりました。
現段階では、具体的な対応策は示されていませんが、今後とも、お遍路さんが迷うことなく、安全・安心に巡礼してもらうためにも、関係機関と連携しながら取り組んでいきたいと考えています。
次に、四国で統一したデザインの道案内標識についてですが、これは、世界遺産登録推進協議会が、主に歩き遍路の方を対象に作成したもので、遍路道を示していることが一目で分かるよう、お遍路さんのデザインを取り入れるとともに、次の札所名や距離が記載されています。
現在、愛媛県内では未整備の状況ですが、来年度に向けて、具体的な設置場所などについて、県で調整しています。
最後に、札所や遍路道の調査及び測量依頼については、関連がありますので一括してお答えします。
札所や遍路道の調査は、世界遺産登録推進協議会の方針に基づき、愛媛県教育委員会が、文化庁の指導の下、関係市町と連携し、計画的・効率的に、順次、実施することにしています。
現在、宇和島市の41番札所 龍光寺、西予市の43番札所明石寺、四国中央市の65番札所三角寺について、境内地や建造物の図面作成、仏像等の法具、古文書等の調査を実施しています。
また、これらの札所に加え、西条市の60番札所横峰寺で遍路道の地形図を作成するため、測量を行っています。
松山市内の札所や遍路道については、今後、県教育委員会から調査手法や範囲について具体的な指示があり次第、速やかに対応したいと考えています。
環境部長
宇野議員に、ごみ集積場所の違反ごみについてお答えいたします。
まず、監視カメラによる抑止力についてですが、監視カメラ設置は、未分別ごみの減少等の効果が見込まれるものの、市民生活に密着しているごみ集積場所で市民の行動を監視することにもつながりかねませんので、プライバシー等に相当の配慮を行なう必要があると認識しており、対応の是非については、慎重に検討すべきものと考えています。
一方、ごみ集積場所には、未分別ごみや、他地域からの排出など、ルール違反ごみが見られ、管理する地域の方々に負担をおかけしている状況から、本市では、地域からの苦情や通報に際し、排出者が判明した場合には、速やかに調査を行い、直接指導を行なう等の対応を重ねるとともに、日頃から監視パトロールを実施するなど、地域に寄り添った対応を今後も継続してまいりたいと考えています。
次に、違反ごみ投棄者に対する罰則規定についてですが、ごみ集積場所に排出されるルール違反ごみの大半は、分別や排出日の誤りなどによるものであり、指導・啓発による改善が望ましいと考えていることや極めて悪質な状態で排出されている事案には、関係課や警察と連携し厳正な対応を行い、一定の効果が上がっていることから、条例を改正し罰則を科することは、現在のところ、難しいものと判断しております。
こうした状況の中、本市では、ルール違反ごみの抑止には、市民一人ひとりが高い環境意識を持ち、適正な分別を行い、排出していただくことが重要であると考えており、今後も、広報紙や民間情報誌等を効果的に活用するとともに、地域でのごみ分別説明会や環境イベント等、様々な機会を捉え、これまで以上に粘り強く啓発に努めてまいります。
最後に、一般廃棄物の処理手数料についてですが、クリーンセンターでは、市民の利便性等を考慮し、引っ越しや大掃除などでごみが排出される際、市民からの直接搬入を受け付けています。
その際の処理手数料としましては、ごみ集積場所に排出できる1回あたり最大3袋に準じ、30キログラムまでを無料とし、これを超えた場合には、全ての排出量について手数料をいただいています。
この負担のあり方としましては、施設の建設や維持管理、廃棄物の焼却など、ごみ処理には、多額の経費を要するものであることから、その一部について、受益者負担の原則に基づき手数料として定めていますが、一人当たりの年間のごみ排出量が、減少傾向にある状況から、無料枠を拡大することは、難しいと考えます。
しかしながら、本市のごみ処理は、多くの市民のご理解・ご協力なくしては実施することができませんので、今後におきましても市民ニーズの把握に努めるとともに、年間のごみ排出量や処理経費を考慮しながら、市民負担のあり方につきまして、適宜、判断してまいりたいと考えています。
都市整備部長
宇野議員に、自転車新文化についてのうち、サイクルロゲイニングと自転車施策を推進する専門課の設置を除く部分並びに 四国八十八ヵ所霊場の世界遺産の登録についてのうち、久谷5号線の整備について、お答えします。
まず、松山市自転車ネットワーク計画の事業の概要についてですが、自転車の走行環境の向上を目的に、国、県及び市の各道路管理者が、自転車道の整備や、車道の左り端に自転車の走行位置を示す路面表示などを計画的に設置するものです。
また、整備路線としては、松山城を中心とした商業施設や公共施設が集積しているエリアと市内中心部へ自転車の流入が集中する幹線道路など、約44キロメートルを選定し、全体の完成目標を平成32年度としています。
計画路線のうち、市は23.2キロメートルを整備することとなっており、現在までに、平和通りなど5路線、約4.1キロメートルが完了しています。
次に、今後の整備計画についてですが、28年度は、路面表示方式で千舟町古川線の県立中央病院付近と立花橋から天山交差点までの立花通り、及びロープウェイ街から平和通りまでの区間、計3路線、また、自転車道は、中央山越線1路線を実施し、併せて、約2.2キロメートルの整備を予定しています。
次に、グレーチングによる自転車の転倒の対策とその進捗状況についてですが、本市では、グレーチングの危険箇所を把握するため、平成22年度から2箇年で、隙間やたわみなどの総点検を実施しました。
現在、これらの点検結果や日常のパトロール、また、市民の皆様や地元土地改良区などからの情報をもとに、通行上、危険なものから優先して格子目の細いタイプなどに交換、または隙間の解消などを行っています。
今後におきましては、自転車ネットワーク計画に位置付けている路線についても、走行の安全確保に向け劣化状況等を踏まえながら、計画的な交換に取り組んで参りたいと考えています。
次に、サイクルオアシスの整備方針についてですが、平成28年度 県・市町連携推進プランでは、サイクルオアシスの拡充に取り組むことにしています。現在、県が行っている現況調査の結果に基づいて、遠藤のコンビニエンスストアや飲食店などの民間企業等の協力等を検討するなど、県市が連携し、官民協働により、取り組んで行きたいと考えています。
次に、サイクリングロードについてですが、整備状況については、愛媛県が県内市町と推進している「愛媛マルゴト自転車道」のうち、市内には2つのコースがあり、その1つの、しまなみ海道から道後までの約62キロメートルを結ぶルートでは、ブルーラインや案内掲示板を整備しているほか、もう1つの、松前町から本市を通り東温市までの約25キロメートルを結ぶ「重信川自転車道」は、約20キロメートルの自転車歩行者専用道路を整備し、その一部に案内標識や路面標示を整備しています。
次に、交通主要拠点から道後間の道路整備とその課題についてですが、理想的な道路整備は、すべての動線を自転車道でつなぐことですが、それには、道路拡幅が必要となり、用地補償に莫大な費用や時間がかかることが課題となります。
そこで、自転車ネットワーク計画のある松山環状線の内側から道後にかけては、国・県・市の各道路管理者が、路面標示を中心に整備していくこととしています。
また、空港や港から、松山環状線を結ぶ区間については、大部分が県道であることから、ネットワークの連続性や、整備などについて、県に要望し、協議を行いたいと考えています。
次に、久谷5号線の整備についてですが、この路線は、勾配が急であり、通過交通を担うような道路整備をするためには、大きな山切りや盛土などが生じ、現在の里道の雰囲気が保てないことに加え、四国八十八ヵ所霊場の世界遺産登録に向けて、遍路道の保護手法などについて明確な方向性も示されていないことから現時点では大規模な改修整備は考えていません。
こうしたことから、車で巡拝される皆様には、「えひめこどもの城」の下を抜けるトンネルが開通し国道33号の砥部町から久谷地区までの2車線の道路が新設されましたので、こちらを利用していただくよう、適切な案内表示などに努めて参りたいと考えています。
下水道部長
宇野議員に、下水道の「公共ます」についてお答えします。
まず、今回の制度変更とその趣旨についてですが、下水道の「公共ます」は、個人の敷地内に設置するため土地の所有者の承諾をいただいて、通常は、下水道の本管工事と同時に市が設置していますが、その時に承諾をいただけない場合でも、制度変更の前は、工事完了後、随時、「後付ます」の申請を受けて、その都度、市が設置工事を行ってきました。
その結果、本管工事での設置率が低下し、下水道への接続に遅れが生じ、また、通常の場合と比べ割高になる「後付ます」の工事費が、経費削減を阻害するようになりました。
そうしたことから、今回の制度変更は、本管工事での「公共ます」の設置率を高めることで経費削減を図り、厳しい状況にある本市の下水道事業の経営改善を目的に取り組んだものです。
その内容は、「公共ます」を本管工事と同時に設置しない場合は、原則、自己負担にするというものですが、本管工事の際には農地であった所が、その後に宅地化するなどの、合理的な理由があると判断される場合には、緩和措置を設けています。
また、制度変更を行った平成25年度よりも前に、本管工事が完了している地区についても、今年度末までの3年間の期限を設け、申請の受付けを行い、順次、市が設置工事をすることにしたものです。
次に、これまでのお知らせの取り組みとその効果についてですが、今回の制度変更にあたっては、市のホームページなどでの案内はもちろん、市内全戸に配布している「広報まつやま」に、この3年間で8回、民間情報紙には、年に4回のペースで変更内容のお知らせを掲載しました。
さらに、工事の説明会や各種団体への協力依頼、地区の町内回覧での周知に加え、期限が間近に迫った今年の1月からは、市のホームページでもトップページの目立つところで案内を行い、土・日・祝日の休日相談を行うとともに、電話を一本いただければ、市が調査を行い、後日連絡するなど、受付方法そのものを簡素化した体制を整えているところです。
その結果、本管工事での「公共ます」の設置率は、83パーセントから98パーセントにまで向上し、申請件数も、以前は400件程度であったものが、今年度は、その2倍の約800件が見込まれるなど、大きな効果が現れています。
最後に、負担の軽減策についてですが、制度の周知を始めた平成25年から現在までの約3年間で、5千件近い問い合わせがあり、申請件数も大幅に増加していることから、周知徹底は十分図られたと考えていますが、自己負担となった場合に設置費用を一度に支払うのは、大きな負担になると思いますので、新たに無利子の貸付制度を創設し、今年の4月から運用を始めたいと考えています。
以上です。
産業経済部長
宇野議員に、高須賀穣についてのうち、国際交流及び松山日豪協会立ち上げについて並びにゆるキャラグランプリについてお答えします。
まず、国際交流についてですが、国際交流は、互いの慣習や文化を理解し合い、信頼関係を築くことであり、人と人との草の根的な交流によって相手を身近に感じることが重要です。
また、交流を進めるには、円滑なコミュニケーションの下、交流を積み重ね、相互理解を深めながら継続していくことが大切だと思います。
次に、松山日豪協会立ち上げについてですが、本市には、立ち上げに対する支援制度はありませんが、広く市民や県民が参加するイベントや事業については、愛媛県国際交流協会が実施する地域国際交流活動助成事業の対象になりますので、ご活用いただきたいと思います。
次に、ゆるキャラグランプリについてお答えします。
まず、どのゆるキャラを出場させるかについてですが、出場へ向けては、松山市役所関係のゆるキャラ8体から1体に絞り、上位のランクへの入賞を目指す考え方、また、より多くのゆるキャラがエントリーし、賑わいやおもてなしを演出する考え方など様々な選択肢があります。
今後、ゆるキャラの出場は、民間企業や団体のエントリーの状況、実行委員会や関係者の意見などを参考に、市の方針を決定していきたいと思います。
次に、大会概要等についてですが、大会は、城山公園芝生広場で行われ、主な内容は、決戦投票結果発表や、ゆるキャラによるショー、運動会のほか、松山ならではの新たな取り組みとして、参加したゆるキャラが俳句を詠み、ランク付けを行うイベントも計画しています。
また、会場内には、多数のブースが設置され、地元のグルメをはじめ、全国各地からの特産品や観光情報が集まり、過去の例からすると、約5万人程度の来場が見込まれます。
今後のスケジュールは、5月9日から7月15日までの、ゆるキャラのエントリー期間、7月22日から10月24日までのインターネット投票期間を経て、大会当日を迎えることになります。
最後に、地域への波及効果についてですが、ゆるキャラグランプリは、国民的行事として定着しつつあり、昨年の浜松大会の実績は、テレビ放映が33番組、新聞掲載が89紙、インターネット上のニュースが360件と報告されており、えひめ大会でも、全国多数のメディアによる露出が期待され、松山の知名度が向上します。
また、関係者、ゆるキャラファンなど、県内外からたくさんの方が松山を訪れ、宿泊や飲食、観光をされますので、地域での消費につながります。
さらには、今回のゆるキャラグランプリは、翌年に開催されるえひめ国体のプレイベントと位置づけられており、いよいよ間近に迫った国体への機運を高めていくうえでも、意義があると考えています。
以上です。
山本教育長
宇野議員に、「高須賀 穣」を教材として活用した実績についてお答えします。
「『ふるさと松山学』語り継ぎたいふるさと松山百話」は、松山の歴史文化や先人の生き方に触れ親しむことで、豊かな心や、将来への希望を育むために作成したものです。
この冊子を作成、配布して以来、掲載されていない松山の偉人、先人に関する情報が、教育委員会に数多く寄せられ、いくつかの学校では、これらの人物を取り上げた学習が行われたと報告を受けています。
このうち「高須賀 穣」については、道徳の時間の題材として取り上げた中学校もあり、国際社会で生きる日本人としての自覚や、世界の発展に貢献する意欲を高める学習として実施されました。
教育委員会では、現在配布している教材の積極的な活用を図るとともに、新たな情報の活用等について、4月からスタートする教育研修センターで研究したいと考えています。
以上です。
最後までご高覧いただきましてありがとうございました。
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