精神世界の知恵をダウンロードするの術
VOL-12







 「ここから変えよう」

「こういう人生でなければ生きるに値しない」と思っていると、そうならないときに、「自分の人生はまだ始まっていない」と感じます。

いちおう体はここにいても、100%の自分で「今ここ」に関わっているわけではなくて、自分の心の10%くらいは、「過去」の分岐点で悔やんでいたり、ボンヤリ願う「未来」にいたりします。

精神世界では「今ここ」にいることが大切といいます。

「腹をすえて今いるところで頑張ったときに、新しい道が見えた」「諦めて手放したときに変わった」とはよくきく成功体験です。「諦める」とはきこえが悪いけど、現実を否認することをやめることです。あるがままを受け入れて、ここから変えることです。

受け入れていないものに影響力なんてもてません。今をただ否定していても、変えられません。突破口があるとしたら、今ここにコミットしているときの方が見出しやすいのです。

思ったようにいかないから、いつか、完全な人生が始まるまで、今をないがしろにして適当に生きる、という姿勢では突破口は見出せません。

とりあえず、この不完全な人生を、完全に生きることから始めます。

魔法のように変えられなくても、ここに愛を注ぐことはできます。
ここから何かを変えることはできます。

人生や世界について、諦めないでください。

もうすでにわかった気持ちになって絶望してしまうことがあるかもしれません。
でも、わたしたちが知っているのは、人が作った社会や文化の傾向です。科学で理解しつつある自然です。

命も体も心も、生も死も、人工のものではなく自然に由来したもので、ミクロなレベルまで知恵がいきわたっています。

自分の知らなさを信頼し、謙虚になって、心をこめてこのプロセスを歩んでいきましょう。プロセスを信頼して耳をすましながら、進みます。

万物をつくりだした宇宙や命の力は、あらゆるところに偏在しているはずで、戦場や病床にもあるはずです。プロセスに心を開いていければ、どこにいても、偏在する流れにつながれると思います。「今」のもつ可能性の扉は、人間の姿勢によって開かれるものだと思います。

たとえ流れが、期待していたような一発大逆転に導くものでなかったとしても、わたしたちの偏った価値観や固定観念をゆうに超えていく領域へ、こころを開かせられるのかもしれません。

宇宙の流れがわたしたちを連れていくところへ、いきましょう。