精神世界の知恵をダウンロードするの術
VOL-8







 「内在者理論」

吉家重夫氏の内在者理論を紹介します。心を仕組みをわかりやすく説明してます。

ひとりの人間のなかにはいろいろな部分がありますよね。シャイだったり、大人っぽかったり、怒るとスゴかったり、無邪気だったり。それを多重人格みたいにいろいろな人(内在者)が住んでいるととらえます。病気の人と違うのは、記憶が連続している点です。

その時々でスポットライトがあたっている内在者が、表面にでてくる性格です。ある内在者にスポットライトがあたっているときは、それ以外の内在者は見えにくくなります。内在者はたくさんいて、心に残る人に会えば、その人っぽい内在者が生まれます。

自分が否定している人(たとえば家族)がいると、その人っぽい内在者の持つ能力(たとえば家族が得意だったこと)は自分の力として発揮しにくくなります。

大きな決定をするときは、一部の内在者だけで強行採決したりせず、さまざまな内在者と意見の調整をしながら決めるほうが、後悔しない選択ができます。少数派の内在者を排除してしまうと、追い出された内在者は無意識下に潜伏し、自分でも思いがけない行動となって噴出したりします。

内在者との関係は、外側の人間関係と似ています。自分の中の困った内在者を扱うやり方と、外側にいる困った人を扱うやり方は同じです。自分とのつきあい方がうまくなると、人とのつきあいは前より楽になります。

より多くの内在者を受容し、みんなで成長できるようになると、いいことがあります。無視された内在者がいなければ、じぶんでじぶんの足を引っぱることがなくなり、ものごとがスムーズにすすみます。意図したとおりに行動できます。自己コントロール力があがります。さまざまな内在者がもっている能力を使えるから、有能になっていきます。

内在者という概念は、ヒプノではサブパーソナリティーとして扱われているものです。

内在者理論の参考図書:『困った心の出口が見える』吉家重夫著 現代書林
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