変化する夢





<夢募集。みなさまの夢と夢解釈をメールで教えてください。>

前置き


変化は夢に現われるものだと思います。私の夢をご紹介します。
夢と現実とのかかわりをみんなでシェアして研究しましょう。

Update!
夢3


まえに私が、父とのテーマを解決したころ、ある夢を見ました。私が国会にいて野次をとばしている夢です。「ちがうちがう!そうだそうだ!」と野次をとばしながら、結局なんのかんのいって政治に参加しているのです。

こどもにとって親というのは、実在の人物としての○○さんという個人である以上に、自分の中の父なるもの、母なるもののあらわれでもあります。そしてたぶん私にとって、父、国会、中央、権力、パワー、富士山、伝統、歴史、会社の上司などは、すべて似たようなシンボルだったのです。それは自分のなかのスーパーエゴのありようでもありました。父との葛藤は、外側だけではなく、心の中で起きていたことです。心の中のほうがいっそう強く起きていました。そして心の中に存在するものは自分なのです。

私が深く理解したのは、私の心の中にある父なるもの、中央、パワーというものは、ほかならぬ私の一部であるということでした。私は、私自身である父、私自身である権力、中央といったものと切り離されていたのです。わたしたちが直面するほとんどの問題は分離の問題であるというチャックスペザーノ博士のことばがよくわかりました。

そのころ生まれて初めて富士山が夢に立て続けにあらわれました。そしてわたしはセルフヒプノで富士山になりました。こんどは、ほんとうに裾野まで受け入れる富士山になろうと思いました。そのころから、現実の世界で、よい権力者の人に出会うようになってきました。そして父親が○○さんという個人になりました。

夢2


私は小学校の一時期、いじめられたことがあります。ヒプノをしていると思うのですが、ただ時が過ぎるだけでは、ものごとが終りにならないときがあります。私の場合はそのことを少しひきずっていました。「心」というのは、たくさんのチャンネルのあるテレビのようなものです。卒業してそこから離れれば、新しい生活が始まります。新しいキャラクターとしての自分が育ちます。でもそれはテレビのチャンネルをまわすようなものです。チャンネルを戻せば、さっきのままのシーンが続いてたりします。私は大人になって、いつもは元気にしていても、何かの拍子にいじめられたことを思い出したりすると、悲しい気分になりました。そこに変化がおきたのは、大人になってから現われたいじめっ子(みたいな人)との関係が変わったときでした。関係が変わった直後に、小学校のころのいじめっ子が夢に出てきました。<リーダーの子供がひとりでいます。その子は子供で、私は大人なので怖くはありません。ほっぺが赤くて、しもぶくれで、驚くほど子供でした。「私はこんな子が怖かったんだな〜。この子はこんなちいさい頃から親がいなかったんだな〜。・・・」などと夢の中で考えていました。するとその子が私のそばに来て、うつむきながらはにかんだ顔で、「遊ぼ」と言いました。「あ、仲直りしようとしてるな」と気付きました。私は許す気があるけど、そのままだとシャクなので「・・・昔いじめたでしょ」と、ひとこと文句を言いました。その子は、はにかんで、「うん」と言いました。その姿が可愛くて、「ああもういいや。仲直りしよ」と思いました。そしてハグをしようとしたところで>目が覚めました。その夢以来、あるいはその夢を境に、トラウマは消えていったような気がします。チャンネルを戻しても、今はいじめられてるのではなくて、その子と遊んでいるか、あるいはもういなくなっているのだと思います。もちろん現実の記憶を失ったわけじゃないけれど、それは感情を伴わない記録のようなものになったのです。過去という裏番組が変化すると、現在のチャンネルも少し明るくなります。現実とリンクしながら、夢の領域で本質的な変化が起きた例のひとつです。

夢1


昔、私がときどき見ていた夢があります。嫌な夢です。<餓死寸前のペットを発見する夢。ペットはカゴに入ったまま、キョソキョソに痩せています。私はエサをやるのを忘れていたことに気付いて慌てます。>

私が子供の頃に、うちにはいつも鳥が何羽かいて、餓死したことが何度もありました。それも関係しているでしょう。
私自身である「動物」つまり自然な部分が餓死寸前だったという意味もあるでしょう。どちらかだけが原因ということではなくて、私の世界のありようが色々な局面で現われていたのだと思います。

今はそういう夢をまったく見ません。夢の領域でも本質的な変化が起きたのです。そのとき動物関連の夢をたてつづけに3つ見ました。

1・<まるまると太った猫がカゴの中にいる。誰があげてもいいようにエサ袋が置いてあり、「一袋百円」と書いてある。    通行人がエサを買って、食べさせるというシステムになってる。>
   太った動物が夢に出てくるのは、このときが初めてでした。

2・<動物園のようにあちらこちらに色々な動物がいる。柵が低い。私は合間をおそるおそる通り抜ける。>

3・<動物の大移動。象とかキリンとかたくさんの動物たちが平原を大移動している。圧巻。>

そのような夢を見て以来、痩せた動物の夢をまったく見なくなりました。