WEBER 45 DCOE9 セッティング

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   セッティングは、同じコース、できれば登りの直線道路で、車があまり走ってなくて、人のいない場所で行いましょう^^こっちは、田舎なので、ちょいと山に入れば車があまりこない、道路が沢山あります。たまにバイクが来るくらいです。
   セッティングは、主にジェット(アイドル、メイン、エアー)とポンプジェット、それからエマルジョンチューブ、アウター&インナーベンチュリーにポンプロッド等、いろいろありますが、最初は・・・・
   最初に赤丸のアイドル(パイロット)ジェットを決定していきます。アイドルジェットは、おおむね、スロットル開度10%まで、エンジン回転数で3000rpmくらいまで燃料を供給するジェットです。通常走行だとほぼ、このアイドルジェットで走っているので、アイドルジェットのセティングが以外と重要です。
  アイドルジェットが曲者なのは、このエアホールです。ジェットの番手は燃料を軽量する穴径(mm)を100倍した数値がジェットの番手になるんだけど、アイドルジェットには、このエアホールがあるので、やっかいです。穴の大きさは、
F9(1.0mm)
F8(1.2mm)
F11(1.25mm)
数字と穴大きさが比例してない^^
僕の手持ちのアイドルジェットで、薄い純にならべると、
60F11,65F11,60F8,65F8,65F9となります。
   最初の数値は、勘と経験とネットの情報・・・・・といってもジープにWEBERなんて情報はないので似たような、エンジンを参考にします。

M/J(メインジェット)#150
A/J(エアージェット)#190
I/J(アイドルジェット)#65F11
P/J(ポンプジェット)#45
E/J(エマルジョンチューブ)F11
I/V(インナーベンチュリー)4.5
O/V(アウターベンチュリー)36
  1)上の設定で走ると、アフターファイヤーがパンパンうるさいので、即I/Jを#65F8に交換!!これで、下でパンパン言わなくなったが、3000rpm付近でのアフターファイヤーが止まらない?

2)I/Jを#65F9(国内で入手できる一番濃いジェット)に交換!でもやはり、3000rpmでパンパン・・・・・・(涙)
   3000rpm付近でのアフターファイヤーの原因はメインに切り替わると同時にオーバーリッチになってるかも?と予想し、インナーベンチュリーを4.5mmから3.5mmに変更することにします。
4.5とか3.5は、穴の長さ(大きさ)です。
ここから、メインジェットで軽量されたガソリンが吸い出されるので、大きい方が沢山、吸い出されます。
   さすがに車載じゃI/Vは交換できないので、キャブを外して交換します。ちなみにWEBER40は、引き抜くだけなので、車載のまま、交換できます。
   ワイヤーロックして、キャブを装着して走行^^、みごと、3000rpmのパンパンもなくなりました。
でも、じゃかん下が重いのでI/Jを#65F8に戻しました。
   メイン系のセッティングです。
僕が、車両試験の仕事をしていた頃は、最初は、燃費試験ばかりしていました。正確に測れる燃料流量計と光学式の速度計等を利用して行いますが、とにかく気温と気圧、湿度で燃費が変化します。燃費だけじゃなくて、最高出力も変化します。なので、セッティングは同じ日、同じコースで行います。登りのコースでアクセル開度を一定にして、比べて行きます。
   メインを固定して、エアーを10番づつ変化させて、走行していきますが、たとえば、メイン155でエアー190で走行、つぎにエアー200で走行したら、また190で走行して確認しています。

昔からの車両実験の方法です^^変えたら、もどる、を繰り返しながら、地味に行います。
サスペンションのセッティングも同じです。
変えたら、もどる、あと一度に2か所は変えない!!
   プラグの焼けを確認、本当はキャブでも空燃比計がほしいんだけど・・・・・

で結局以下のセッティングで落ち着きました。
M/J(メインジェット)#155
A/J(エアージェット)#210
I/J(アイドルジェット)#65F8
P/J(ポンプジェット)#45
E/J(エマルジョンチューブ)F11
I/V(インナーベンチュリー)3.5
O/V(アウターベンチュリー)36
   マニホールドありますので、ジープをツインキャブにする作業も行います。^^
キャブはWEBERよりSOLEXの方が簡単です。