16ビットマイコンボードの製作
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いつか使ってみるつもりで入手してそのまま置いてあった16ビットCPUのことを思い出しました。
AMD社のAM188です。
その名の通り、CPUコアは80188互換の16ビットCPUです。
そのAM188を使った16ビットマイコンボードの製作記事です。
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[第110回]
●新独立化セット用プログラムがほぼ完成です
ND80KL/86(AM188版)の当面の最後のシステムソフトとして新マイコン独立化セット用のシステムプログラムの作成に先日から取り組んでいました。
前回紹介しましたマイコン独立化セット用のシステムプログラムも相当に苦労しましたが、新マイコン独立化セット用のシステムプログラムは独立化セット用に加えてカラー制御とログ機能の追加およびその他の若干の機能追加があるため、さらに時間がかかると覚悟してかかりました。
案の定プログラムを作成した最初はわけの分からぬ暴走状態からはじまりましたが、すこしずつデバッグを進めていくうちにだんだんとまともな表示が行なわれるようになりました。
この週末をつぶして集中的にデバッグをした結果、ほぼ完成というところまでできましたので、さっそく写真を撮りました。
何回も同じような写真を見ていただいています。
DIRコマンドの実行とBASICプログラムのLOAD、LIST表示です。
LOADしたのはカラー表示のテストプログラムです。
テストプログラムを実行しました。
ちょっと青色のベタの部分にモアレがかかってしまいました。
このプログラム(とSDカードへのセーブ)はND80Z3.5に新独立化セットを接続して行なったものですが、ここで表示している画面はND80KL/86(AM188版)に新独立化セットを接続して実行したものです。
少しカメラを引きました。
左下に半分見えているのがND80KL/86(AM188版)で右下はVGA/CRT/COLORインターフェースボードです。
全体の構成がわかるように撮りました。
ND80KL/86(AM188版)は本体ボード上のROMソケットにシステムROMを実装して、ログやカラー表示用のバッファも本体ボード上の512KRAMを利用し、またRTC(リアルタイムクロック)も本体ボードに搭載していますから、新独立化セット用にはROM/RAM/RTCボードは接続しません。
写真中央がVGA/CRT/COLORインターフェースボードでその右側の正方形の基板はSDカード/JISフルキーボードIF基板です。
この写真を見ますと前回紹介しました独立化セット用のカラー表示回路のついていないVGA/CRTIFボードを接続してもモノクロ表示ならできるように思えますが、回路が少し異なっているため、独立化セットのVGA/CRTIFボードを接続した状態で、新独立化セット用のシステムプログラムを実行すると正しい画面表示が行なわれません。
さらにもう少し引いて撮影しました。
新独立化セット用のシステムROMはND80KL/86(AM188版)本体ボードに実装します。
上は複数ボードに分かれた新独立化セットですが、下の写真は全ての回路を1枚にまとめた新独立化セットの基板を接続してのテストです。
写真では新開発セット基板の右端にあるROM、RAM用ICソケットもその下のRTC用8pinICソケットも空になっています。
先ほどと同じカラー表示テストプログラムを実行しました。
こちらはディスプレー画面の写真です。
もっともこれでまだ完成ではなくてまだ作業は残っています。
本当の完成までにはもう少し時間がかかりそうです。
でもなんとか峠は越えたと思います。
16ビットマイコンボードの製作[第110回]
2018.11.12upload
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