2018.11.24
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16ビットマイコンボードの製作

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いつか使ってみるつもりで入手してそのまま置いてあった16ビットCPUのことを思い出しました。
AMD社のAM188です。
その名の通り、CPUコアは80188互換の16ビットCPUです。
そのAM188を使った16ビットマイコンボードの製作記事です。
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[第113回]



●システムROMメモリマップ(2)

随分長い間お待たせしてしまいました。
やっとND80KL/86(AM188版)システムROMが出来上がりました。
ND80KL/86(AM188版)キットをご購入いただいた皆様に、来週はじめから郵送を開始いたします。
ここまで手間取ったのは、マイコン独立化セット、新マイコン独立化セット用のシステムROMもあわせて作成してきたためです。
随分苦しい道のりでしたが、それもやっと終って、今はほっと一息ついています。

お届けするシステムROMはご購入いただいたキットによって全部で3通りになります。

1)N86ROM1H(27C512)

こちらは前回もメモリマップをお見せしたROMです。
すでにお届け済みのシステムROMのバグ修正版です。
こちらのROMはマイコン独立化セット、新マイコン独立化セットをご購入いただいていないお客様用のROMになります。
ND80KL/86(AM188版)単独での使用かまたはWindowsパソコンとUSBで接続して使用します。



2)86US1A(27C1001)

こちらはマイコン独立化セット対応版です。
ND80Z3.5の場合、マイコン独立化セット用のシステムROMはUSB接続版と独立版の2個別々のシステムROMに分かれていました。
ND80KL/86(AM188版)も前回の記事を書いた時点では、独立化セット用は同じように2個に分けてお届けするつもりでした。
1つはUSB接続版で、それは上で説明した1)のROMになります。
もうひとつは独立版で、これも前回説明しました下のメモリマップのROMです。

しかしよくよく考えてみましたら、2つのROMを目的によって差し換えて使うというのも面倒な話です。
ND80Z3.5では新マイコン独立化セット用のシステムROMはUSB版と独立版を合わせて1個のROM(27C512)にしたうえで、USB、SA0、SA1コマンドによってどちらかを選択するようになっていました。
その方法も考えてみたのですが、それよりもショートピンで選択したほうが簡単ではないかというところに最終的に落ち着きました。
その場合システムプログラムは余計な変更を加えなくても済むため将来のメンテナンスにも有利です。
ということで、マイコン独立化セットをご購入いただいたお客様には、1)の標準版(USB接続版)と上図の独立版をあわせて27C1001でお届けします。
27C1001は128KBのROMですからアドレスは00000〜1FFFFになります。
1)の標準版(USB接続版)は後半の10000〜1FFFFに入っています。
上図の独立版は前半の00000〜0FFFFに入っています。
しかしショートピンによって前半の64KBか後半の64KBかのいずれかを選択しますから、ND80KL/86に実装したときのメモリマップは上のどちらも図の通りのF0000〜FFFFFになります。

3)N86US1A(27C1001)

こちらは新独立化セット対応版です。
こちらも上の2)で書きましたように標準版(USB接続版)と新独立版をあわせて27C1001でお届けします。
新マイコン独立化セットをご購入いただいたお客様にお送りします。
新マイコン独立化セットの場合標準版(USB接続版)は1)で説明したメモリマップと一部が異なっています。
前回の終わりに少し書きましたように、SDカードの制御プログラムが異なっているためです。
こちらが新独立化セット用の標準版(USB接続版)システムプログラムのメモリマップです。


こちらは前回もお見せした新独立化セット対応版システムプログラムのメモリマップです。


本日は時間がありませんので、ここまでといたします。
ショートピンの設定などについては次回に説明いたします。

16ビットマイコンボードの製作[第113回]
2018.11.24upload

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