2017.1.17
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16ビットマイコンボードの製作

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いつか使ってみるつもりで入手してそのまま置いてあった16ビットCPUのことを思い出しました。
AMD社のAM188です。
その名の通り、CPUコアは80188互換の16ビットCPUです。
そのAM188を使った16ビットマイコンボードの製作記事です。
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[第13回]


●I/O端子の設定(2)

本日も時間がありません。
またほんの少しだけになってしまいます。
今しばらくご辛抱をお願いいたします。

下はAM188EMを上から見た端子図です。

[出典]Advanced Micro Devices,Inc. Am186EM and Am188EM Microcontrollers Data Sheet

この図だけを見るとI/O端子が1本も無いように見えますが、実は上の端子のうちの32本にはI/O端子が重ねて配置してあります。

こちらの端子接続表ではPIO0〜PIO31が併記してあります。


[出典]Advanced Micro Devices,Inc. Am186EM and Am188EM Microcontrollers Data Sheet

図と表が別々になっていると分かりづらいので、PIO端子も併記した図を作成しました。



下の表にはPIOを番号順に並べて、各端子に重ねられている機能端子を併記し、リセット直後のデフォルトの状態がまとめられています。

[出典]Advanced Micro Devices,Inc. Am186EM and Am188EM Microcontrollers User’s Manual

この表を見ますとPIO7〜PIO9の各端子にはアドレスバスのA17〜A19が割り当てられていますが、リセット後はA17〜A19が有効になっています(Normal operationはI/Oでは無くて機能端子として働くという意味です)。
ここで問題なのはPIO16に割り当てられたPCS0です。
PCS0〜PCS6はI/Oセレクト端子です。
全部で6本あります(PCS4は欠番)が、そのうちPCS0のみをI/Oセレクト端子として使う予定です。
ところが上の表で見るとリセット後はinput with pullupと書いてあります。
この端子はリセット後はPIO端子(プルアップ入力)として働くので、そのままではI/Oセレクト端子として使うことができません。
そこでPCS0端子として働くように初期設定が必要になるのです。

次回へ続きます。

16ビットマイコンボードの製作[第13回]
2017.1.17upload

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