新製品の紹介(プチ連載です)
27C256WRITER組立キット
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たまにはちょいと息抜きで小品も作ってみたいものです。
簡単にチョイチョイと…。
でも、なかなかそうは簡単にはいかなくて、いつものごとく回を重ねてしまうことになるのかも…。
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[第7回]
●BS170
前回からの続きです。
ON抵抗が小さいことに着目してBS170を使ってみたところ、案に相違してドレイン電圧が0Vではなくて0.5Vほど浮き上がってしまいました。
(前回は「電圧降下」と書いてしまいましたが、今回のような使い方では上のように書くべきでした)
私は実に初歩的なところで考え違いをしておりました。
下はBS170のデータシートです。
[出典]Fairchild Semiconductor Corporation BS170 Datasheet
その中のDrain−Source On−Resistanceの項目を見てみます。
VGS=10V,ID=200mAのときにTyp.=1.2ΩでMax.=5Ωとあります。
うしろの方にグラフがありました。
このグラフで VGS=5V、ID=300mAのときを見てみますと、約1.6Ωぐらいになっています。
すると。
中学校で習ったオームの法則です。
E=IRでした。
確かにON抵抗はわずかに1.6Ωです。
しかしそこに300mAを流すとしたら。
E=0.3×1.6=0.48V
なんとドレインソース間には約0.5Vの電圧差が生じてしまうのでありました。
なんでこんな簡単なことに気が付かなかったのか。
やっぱり数百mAも流す回路ではトランジスタなどでは電圧降下を避けることはできませんでした。
ということになりますと。
●結局リレーを使うことに
ま、そういうことです。
スマートでもなんでもない回路になってしまいました。
最終的にこうなりました。
試行錯誤の過程で一度は使ったBS170も残したままですが、リレーのドライブにはポピュラーな2SC1815を使いました。
こちらが回路図です。
リレーなんていかにも時代遅れのような感がありますが、こういう用途ではやっぱりこれに勝るものはありませんでしょう。
使ってみましたら、もう、ばっちり0Vになりました。
27C256WRITER組立キット[第7回]
2016.1.30upload
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