2013.4.8
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復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります

[第364回]


●VFORMATを組み込みました

このところ何回かにわたってCP/M互換DOSの基本的な使い方について説明をしてきました。
オリジナルのCP/Mでは外付けのフロッピーディスクドライブを使いましたが、CP/M互換DOSではフロッピーディスクドライブに代わるものとして仮想フロッピーディスクドライブを使います。
仮想フロッピーディスクドライブはCP/M互換DOSを置いたフォルダの中にVFORMAT.EXEを使って作成します。
[第362回]ではVFORMATを実行してA〜Dの4台の仮想フロッピーディスクドライブを作成しました。

しかし、後になりましてから読み返しておりますと、もう少し簡単にならないものかなあ、という気がしてきました。
CP/M互換DOSの開発に着手した当初は、1ドライブだけでも動かすことができる、という考えでスタートしたのですが、[第362回]でも書きましたように、いまどきのハードディスクは超大容量なのですから、A〜Dの全部をあわせてもたかだか8MB程度のものなら、いっそのこと最初から4ドライブ全部が存在することを前提にしてしまったほうがプログラムもすっきりします。
そこまで考えますと、VFORMATで1ドライブずつ指定して作成する他に4ドライブ全部をまとめて作成する機能を加えたほうが便利というところに行き着きます。
うむむ。
そこまでやるのなら。
いっそのこと、VFORMATなどやめてしまって、最初からその機能をCP/M互換DOSに組み込んでしまったほうが、ずっといいじゃありませんか。

で。そのようにしてしまいました。
わかりやすくするために新しいフォルダを作って、そこでCP/M互換DOSを起動してみました。

新しいフォルダZB3DOS4には、3つのファイルがあります。
CP/M互換DOSを動かすには、最低これだけのファイル(プログラム)が必要です。
いまは作成作業中ですから名前にバージョンナンバーがついています。
ZBDS2B.BINがCP/M互換DOS本体です。
/CPMコマンド実行時にND80ZV(ND80Z3.5)のRAMにロードされます。
ZB3DOS1P.EXEはWindows側で実行する処理プログラムです。
Windows側でこのプログラムを実行することによって、ND80ZV(ND80Z3.5)上でZB3BASICやCP/M互換DOSを実行させることができるようになります。
ZCCP.BINはCCP(コンソールコマンドプロセッサ)です。
アプリケーションによっては、CCPの置かれた領域まで占有してしまうものもありますから、ウォームブート時に再ロードするためにここに置いてあります。
オリジナルのCP/Mではシステム本体はシステムディスクに書き込まれていて、そこからブートしましたが、それをCP/M互換DOSでそのまま踏襲するのは面倒なだけですから、仮想フロッピーディスクドライブからは切り離して、ここに置くことにしてあります。

ところで、今ちょっと調べてみましたら、ウォームブート時にはCCPだけではなくて、BIOS以外の全てを再ロードする、という記述をみつけました。
うむむ。
そんなくらいならいっそのことBIOSも含めて再ロードしたほうが簡単かも…。
ま、それにつきましては、どうするかよく考えてみます。

ZB3DOSシステムを起動しました。

ここはND80ZV(ND80Z3.5)に標準で付属しております、ZB3BASICシステムと同じです。
ND80ZV(ND80Z3.5)側で[(I/O)][8]とキー操作すると、リモートプログラムが動作します。
このときログファイルを保存するためのファルダ(ND80ZLOG)が自動作成されます。

ZB3BASICが起動しました。

そこで/CPM[Enter]と入力すると…。

CP/M互換DOSが起動します。

A〜Dドライブが自動作成されました。
ね。
これなら簡単でしょう。

もしも今までの仮想フロッピーディスクドライブを保存しておいて、新しくフォーマットしたドライブを使いたいという場合には、現在のディスクの名前を変えるだけでほかは何もする必要はありません。

あ。CP/M互換DOSが起動中は名前の変更はできません。
一旦終了してから、ファイル名を変更します。
Bドライブ(B.VFD)をBOLD.VFDに変更しました。
その後でもう一度CP/M互換DOSを起動してみます。

/CPM[Enter]を実行すると、B.VFDが自動作成されました。


ワンボードマイコンでCP/Mを![第364回]
2013.4.8upload

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