2013.6.13
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復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります

[第417回]


●(7)タイニーBASIC

順序は相前後してしまいますが、相変わらず時間がありませんので、とりあえず記事としてまとめやすいものからUPいたします。
前回もご紹介いたしました大分県のH様から、昨日もメールをいただきました。
H様は実に熱心にあれこれ試してみえるようで、毎日のように「難題」をメールにていただいております。

今回はインターネットからダウンロードしたCP/M用タイニーBASICを試してみられたところ、入力を受け付けてくれません、というご報告です。
さっそくご紹介いただいたサイトに訪問いたしました。
タイニーBASICというのは、ZB3BASICのもとのもとにもなった、初期のマイコン用BASICです。
TinyBasicとして紹介されたもの(電通大版とかパロアルト版などがあったようです)をもとに、このサイトの作者様がCP/Mエミュレータ上で動くものとして作られたようです。

こちらのサイトです。
「古典電脳物語−80系プログラムの開発」(http://www.amy.hi-ho.ne.jp/officetetsu/sbc/sbc/devel/devel.html)

そのページの中ほどにありますTBCPM.zipをダウンロードして解凍すると、実行プログラムTBCPM.COMが得られます。
これをZフォルダ経由で仮想AドライブにCOPYして実行してみたのですが、なるほどキー入力を受け付けてくれません。
実はH様からこのメールをいただく少し前に長野県のN様からも「WordStarのコマンドでスペースを入力すると暴走してしまいます」というメールをいただいておりまして、ひょっとしたらという心当たりがありましたので、そのあたりを修正しましたら、動作するようになりました。

ZB3DOS(CP/M互換DOS)の上ではMBASIC(BASIC80)も動きますから、今更TinyBasicでもあるまい、と言ってしまえばそれまでなのですが、しかし何であれCP/M互換の実証に役立つものであれば、大歓迎であります。

ところで上記のサイトはそのページだけで他には何の情報もなくトップページへのリンクもありません。
むむ。
いったいどなた様かとちょいと気になってさぐってみましたら、どうやら
 Office Tetsu(http://www.amy.hi-ho.ne.jp/officetetsu/sbc/) 
というサイトの一部であるらしいことがわかりました。
そこで紹介されている「古典電脳物語」(鈴木哲哉著)が上記サイトのタイトルと一致しますし、Ofice Tetsu も哲哉からきていると思われますので、上記サイトの作者様は鈴木哲哉様でありましょう。
鈴木哲哉様。
勝手にTBCPM.COMをダウンロードして有難く使わせていただきました。
有難うございました。

●もうひとつのTinyBASIC

結果的には上記のタイニーBASICは無事動いてくれたわけですが、当初は「むむ。CP/Mエミュレータ用?そりゃあ動かんぞお」ということで、ほかに動きそうな正真正銘のCP/M80版のTinyBAsicを探してみました。

こちらのサイト(http://www.z80.eu/basic.html)からダウンロードできました。
Tiny BASIC was published ...
のhereのところをクリックするとzipファイル(tinybas.zip)がダウンロードできます。
それを解凍して得られるTINYBAS.COMをZフォルダ経由で仮想AドライブにCOPYして実行してみました。

こちらもうまく動いてくれました。
ただ先程のTBCPM.COMに比べるとこちらのほうはやや原始的です。
あ。むしろ昔のTinyBASICに忠実かも。
TBCPM.COMは簡単なラインエディタの機能がついていて、入力ミスに気がついたらBSキーで直すことができますが、TINYBAS.COMにはラインエディタの機能は無いようです(あるかも知れません。詳しく使い方を調べてないのでよくわかりません)。

しかし、こうやってあちこちに埋もれている昔のCP/Mアプリケーションを掘り出して片っ端からインストールして、それがちゃんと動いてしまうというのは、実に楽しいものです。

もっとも、ちゃんと動いてくれないときには、もうさながら梅雨空そのものの気分になって、ため息が出てしまいます。

ワンボードマイコンでCP/Mを![第417回]
2013.6.13upload

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