ＣＰ／ＭがＴＫ－８０互換のワンボードマイコンの上で復活します
ＮＤ８０ＺⅢとＭＹＣＰＵ８０の上でＣＰ／Ｍが走ります！
［第４２６回］
●ＥＳＣシーケンスをエミュレート
前回ＷｉｎｄｏｗｓＸＰではＥＳＣシーケンスが使えません、と書きましたところ、長野県のＮ様からメールをいただきました。
ＣＰ／ＭＥｍｕｌａｔｏｒというソフトを動かしてみましたら、ちゃんとエスケープシーケンスが使えました。
だから何か方法があるのではありませんか？
というお尋ねです。
ええ。
きっとそういうお話が出るだろうと思っていました。
あの。
そのＣＰ／ＭＥｍｕｌａｔｏｒはコマンドプロンプトで動いているのではありませんでしょう？
なんたってエミュレータですから何でもエミュレートするように作られているのでしょう。
エスケープシーケンスもエミュレートしているでしょうけれど、だからといって、コマンドプロンプトでエスケープシーケンスを実行しているわけではありませんでしょう。
エミュレートという意味では［第４２３回］のＥＳＣ［２Ｊはエミュレートです。
実際にコマンドプロンプトにＥＳＣ［２Ｊを渡しているわけではありません。
カーソル移動のＥＳＣ＝ＹＸもエミュレートです。
［第４２４回］でＷｉｎｄｏｗｓ９８ＳＥ上で実行したＥＳＣ［ｎｍはエミュレートではありません。
ホンモノのエスケープシーケンスです。
でもそれはＷｉｎｄｏｗｓＸＰでは動きませんでした。
Ｗｉｎｄｏｗｓ９８ＳＥで動いただけで、ＷｉｎｄｏｗｓＸＰでは動作確認しないで、エスケープシーケンスが使えました、なんて画像つきでホームページに書いてしまいました。
実はＷｉｎｄｏｗｓＸＰでは動きませんでした。ごめんなさい。
いや、いや、いや。
それで終わったんではいささか、といいますか、非常に面白くありません。
もう。ほんとに忙しいのですけれど。
ええ。
面白くありませんから、カラー表示のエスケープシーケンスをエミュレートしてしまいました。
あ。
いまどきですと、たいていはＷｉｎ３２ＡＰＩでやってしまいますですね。
しかし。
私はかなり抵抗しておりまして。
どうしても必要な場合以外はＷｉｎ３２ＡＰＩなど使いたくはありません。
できるだけＭｉｃｒｏｓｏｆｔ様の呪縛から逃れてフリーでいたいのですよお。
ですので今回のエスケープシーケンスではＷｉｎ３２ＡＰＩは使っておりません。
何を使ったかといいますと、
ＴＥＸＴＣＯＬＯＲ（）関数とＴＥＸＴＢＡＣＫＧＲＯＵＮＤ（）関数です。
使い方はチョー簡単です。
ＴＥＸＴＣＯＬＯＲ（ＲＥＤ）；
とか
ＴＥＸＴＢＡＣＫＧＲＯＵＮＤ（ＢＬＵＥ）；
だけでいいのです。
ですけれど。
この関数については、日本語のサイトではまず出てきません。
もうみんなかなりＷＩＮ３２ＡＰＩに毒されてしまっておりますようで。
英文のサイトで検索すると一発です。
この違いは何なのでしょう？
このように書きますと。
でもＷＩＮ３２ＡＰＩを使えばもっと細かい色の指定などが自由にできて、そのほうが便利なのではありませんか？
なんてご批判いただいたりしてしまいます。
いえ。それは違うのですよねえ。
もともとカラー制御など考えていませんでしたし、ましてそれをエスケープシーケンスでやるなどということは全く意識の外でした。
ですので今回はとにかくエスケープシーケンスのエミュレートができればそれでよいのでありまして、はなから詳細なカラー制御ができるようにしようなどとは露ほども考えておりませぬ。
ま。
とにかくそのようにしまして、カラー指定のエスケープシーケンスをＺＢ３ＤＯＳ．ＥＸＥに組み込んでしまいました。
動作テストです。
こちらはＺＢ３ＢＡＳＩＣです。
Ｗｉｎｄｏｗｓ７（３２ｂｉｔ）のコマンドプロンプトでの実行です。
ほら。この通り。
もちろん。実際にエスケープシーケンスが機能しているわけではありません。
ＺＢ３ＤＯＳ．ＥＸＥがそれをエミュレートしています。
こちらが上で実行しましたＢＡＳＩＣプログラムです。
