2013.6.29
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復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります

[第429回]


●(13)MS−COBOL

数日前のことですが、大分県のH様から「ZB3DOS(CP/M互換DOS)でCOBOLプログラムが実行できません」というメールをいただきました。
H様はZB3DOS(CP/M互換DOS)のデバッグに熱心にご協力いただき、毎日のように結果をメールで送ってくださっています。
メールにはその状況を示すログも添付してありました。
H様からはお許しをいただいておりますので、以下にそのログの一部をお見せします。

A>dir d:
D: CDADDS   MAC : CDADDS   REL : CDADM3   MAC : CDADM3   REL
D: CDANSI   MAC : CDANSI   REL : CDBEE    MAC : CDBEE    REL
D: CDHZ15   MAC : CDHZ15   REL : CDISB    MAC : CDISB    REL
D: CDPERK   MAC : CDPERK   REL : CDSROC   MAC : CDSROC   REL
D: CDWH19   MAC : CDWH19   REL : CDZEPH   MAC : CDZEPH   REL
D: COBLBX   REL : COBLIB   REL : COBLOC       : COBOL    COM
D: COBOL1   OVR : COBOL2   OVR : COBOL3   OVR : COBOL4   OVR
D: CREF80   COM : CRTDRV   REL : CRTEST   COB : CVISAM   COM
D: DEBUG    REL : L80      COM : LD80     COM : LIB      COM
D: M80      COM : REBUILD  COM : RECOVR   COB : RUNCOB   COM
D: SEQCVT   COM : SQUARO   COB
A>d:
D>cobol squaro,squaro uaro=squaro

Microsoft MS-COBOL                     
Version 4.65  Copyright 1980,1981,1982 (C) Microsoft

 No Errors or Warnings

D>dir squaro.*
D: SQUARO   COB : SQUARO   REL : SQUARO   DBG
D>l80 squaro/n,squaro/e

Link-80  3.44  09-Dec-81  Copyright (c) 1981 Microsoft

Data    4C00    52CC    < 1740>

39820 Bytes Free
[4CEE   52CC       82]

D>dir squaro.*
D: SQUARO   COB : SQUARO   REL : SQUARO   COM : SQUARO   DBG

D>squaro
** COBOL Executor not found

D>zb3
end of ZBDOS

COBOLなんてずっと昔、もう40年近くも前に少し勉強しただけでほとんど忘れてしまいました。
H様の研究熱心には頭が下がります。

しかしMicrosoftはBASICやFORTRANだけではなくてCOBOLまで作っていたのですね。
さすがにすごいですね。
MicrosoftのMS−COBOLは[第168回]でご紹介しましたこちらのサイト(http://www.retroarchive.org/cpm/lang/lang.htm)からダウンロードできます。
F80.ZIPの下、MSCOBOL.ZIPです。
解凍するといっぱいファイルがあります。

ううむ。
正直なところ、どうすればよいのか全くわかりません。
あ。
MS−COBOL(Microsoft COBOL−80)のMANUALはこちら(http://bitsavers.informatik.uni-stuttgart.de/pdf/microsoft/cpm/Microsoft_COBOL-80_1978.pdf)からダウンロードできます。

上のログを見ますと、MSCOBOL.ZIPを解凍したなかにあるサンプルプログラムSQUARO.COBをコンパイル、リンクされているようです。
そこまではうまくいって、SQUARO.COMができあがっています。
ところがそのSQUARO.COMを実行させますと、
** COBOL Executor not found
のメッセージが出て実行できません。
ということのようです。

うむむむ。
正直なところ、これには困りました。
何がどうなっているのかさっぱりわかりません。
ただSQUARO.COMを実行しようとしたところ、そういうメッセージが出されるのですから、SQUARO.COMをデバッグすればどういうことなのかわかるかもしれません。

しかし。
とにかく時間がありません。
実はH様からはMS−COBOLだけではなくて、TURBO PASCALやPL/Iもうまく動きません、というご報告をいただいています。
いずれもクリアするのは相当にホネだと思います。
今それに取りかかってしまいますと、ずっと修正版をお待ちいただいております皆様にもいつになっても修正版をお送りすることができませんし、ずっと止まったままになっておりますE−80試作版の作業にも入れません。

そこでH様には、「申し訳ありませんが、今追及するのにはとてもその時間がありません。いずれ時間ができたら取り組みますので、しばしご猶予願います」とご返事いたしました。

それから2日ほどして、H様からメールが届きました。
「あれからいろいろ解析してみて、ここではないか、というところを発見しました」
メールには解析の過程を記録したログも添付されていました。

いいところなのですけれど。
本日は時間がなくなってしまいました。
この続きは次回にいたします。

ワンボードマイコンでCP/Mを![第429回]
2013.6.29upload

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