2013.8.4
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復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります

[第451回]


●V−FDDアクセスLED回路(2)

前回からの続きです。
V−FDDアクセスインジケータLEDは仮想FDD(A〜DドライブとZドライブ)をアクセスしているときに点灯します。
ということはCP/Mモードでの動作に限られます。
V−FDD表示LEDを点灯、消灯させることは簡単で、ZBIOSのセクタREAD、セクタWRITEの開始時に表示ONして終了時に表示OFFすればよいだけです。
しかし前回説明しましたように、PIC18F14K50に対してデータの送信、受信を行なうときに使う74HC174に乗せている現在の仕様では、それほど簡単ではありません。
やってできないことはないでしょうけれど、現在の仕様をそのまま使うということになりますと、PIC18F14K50に対してデータの送信、受信を行なうため、STROB、READYのON/OFFをするたびに、そのアクションがVFDDに対するものか、それ以外のたとえば画面表示、キー入力のためのものなのかを判定して、VFDD表示LEDのON/OFFを同時に行なわなければなりません。
それは考えただけでも気が滅入る厄介なことですし、そのために無駄なオーバヘッドが増大してしまいます。
それを避けるためには、PIC18F14K50のアクセスとは関係なくVFDD表示LEDのON/OFFが行なえるような回路にする必要があります。

しかし。
もともとそのために使えるI/Oがなくなってしまったために、ついうっかりして74HC174の空き端子を利用しようと考えてしまったくらいですから、今になってそんな都合のよいものは残っているはずはありません。
ということになりますと、VFDD表示LEDのために、適当なラッチICを追加するということになってしまいます。
いやあ。
それは面白くありません。
なにしろたった1ビットあればよいだけなのに、そのためにまた苦労して配線をよけてICを追加するなど、とてもやりたくありませんし、みっともない話です。

むむ。
なんとかならないものか。
腕を組んで回路図を眺めておりましたら。
おお。
なんとかなりそうではないか!

まずはVFDD表示LEDの回路です。
[第448回]の(2)フロントパネルLED回路の右上の部分です。

V−FDDにH信号を送るとLEDが点灯します。

そのための新しい工夫です。
まずは必要なものはラッチ出力です。
こんなところに74HC74が1回路空いていました。
[第448回]の(1)フロントパネル回路の右上の部分です。



あと欲しいのは74HC32です。
おお。
有難いことに、1回路余っていました。
[第448回]の(3)フロントパネルスイッチ回路の左下の部分です。


そして最後はI/Oアドレスです。
[第448回]の(8)I/Oアドレス回路の下側の部分です。

74HC139(2)のpin5からの出力(I/OアドレスF4−F7)が未使用ですから、それを使います。

以上を組み合わせて、このようになりました。
回路変更後の新しい回路図です。

(1)フロントパネル回路


(3)フロントパネルスイッチ回路


(8)I/Oアドレス回路

以上の変更によってI/OアドレスF4〜F7のいずれかにD0が1になるデータを出力すれはVFDD表示LEDが点灯し、D0=0になるデータを出力すれば消灯します。

(10)PIC18F14K50回路
74HC174のpin2出力は外しました。


そのように追加配線を行なったあとのフロントパネル基板です。


ワンボードマイコンでCP/Mを![第451回]
2013.8.4upload

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