2013.8.21
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復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります

[第462回]


●AUTO/STEP回路の変更

前回からの続きです。
Y様からのメールには、前回説明をしましたV−FDDアクセスLEDについてのほかに、もうひとつ、AUTO/STEP機能について書かれていました。
AUTO/STEPスイッチを押し下げるたびに1ステップずつプログラムが実行されるのがSTEP機能です。
これはまあよくある機能です。
この動作のためにスイッチは中点に復帰するハネ返り式のものを使います。

Y様はそれに加えて、AUTO/STEPスイッチを押し上げたときには、1秒ごとぐらいの速度でプログラムが自動でステップしながら実行されていくような機能がほしい、と要望されていました。
実はここで私はY様の要望を正しく理解せず、間違った仕様で設計をしてしまいました。
AUTO/STEP回路は下のようになっています。

この回路図は部分です。
全体の回路図は[第448回]にあります。


スイッチを押し下げると、上の回路図では見えませんが下のほうにあるRC回路によって一瞬だけLになってワンショット(74HC123)からパルスが出力されます。
AUTOの場合にはそれを連続して行なえばよいと直感的に考えて図のような回路にしました。
私はそれでよいと思ったのですが。

Y様は、「この回路ではスイッチをずっと押し上げたままにしておかなければいけないので、そうではなくて、一旦スイッチを押し上げたら、それでAUTOモードになってそのあとはスイッチをもとに戻しても連続してステップ動作がずっと続いて行なわれるような機能が必要です」と指摘されました。
「それを止めるにはSTOPスイッチまたはRUNスイッチを押します」

確かに。
当初作成しました仕様計画書には、そのように書いてありました。
これは、ポカでありました。

さて、しかし、これはなかなかにむつかしい問題です。
STEP側の回路はこのまま生かしたいですし、つまりスイッチを押し下げたときは上の回路図のまんまの動作になるのに対して、スイッチを押し上げたときはその押し上げたことを覚えておく、つまりラッチの働きをしつつ、かつ555からの1秒ごとのパルスは74HC123に送らなければなりません。

ラッチ回路が必要なことはわかりますが、この回路のスイッチをそのまま使ってそれを実現しなければならぬとなりますと、はてどうしたものか…。
しばし、沈思黙考してしまったのでありますが。

おお。
ひらめきました。
何とかなるじゃありませんか。
こういう回路を考えました。


思いついてしまえば単純な回路です。
この回路のポイントはスイッチをAUTO側にしたとき、中点側のプルアップ抵抗2.2K(これは本来は入力側の抵抗ですが)によってAUTO側のゲート入力をHにするところにあります。
これによってRSフリップフロップがセットされて555からのパルスが74HC123に伝えられるようになります。

前回お見せした写真に写っていたのは、この部分を蛇の目基板に組んで追加したところだったのでした。


こちらはその蛇の目基板を上から見たところです。
焦点が下の被覆ケーブルに合ってしまってICがぼけてしまいました。


上記の回路変更と前回のV−FDDアクセスLED回路の変更を行なったあとのフロントパネル回路図です。


●ND80ZVユーザー様のホームページです

以前にND80ZVをご購入いただいたM様からメールをいただきました。
「ホームページを開設しましたのでよろしく」とのご挨拶でした。
こちらのページ(http://www.geocities.jp/hiro_g_dayo/index.html)です。
さっそく訪問させていただきました。
M様は私が30年ほど前に「トランジスタ技術」に連載した「つくるパーソナルコンピュータ」の記事を集めるために、苦労して掲載誌を全部集められたそうです。
よく揃ったものだと感心します。
M様はその記事も参考にしてND80ZVをベースに「オリジナルなパーソナルコンピュータ」の自作に挑戦されるとのことです。
M様。
がんばってください!

ワンボードマイコンでCP/Mを![第462回]
2013.8.21upload

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