マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作
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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[総合第105回]
●27C512の使い道
間が2日空いてしまいました。
急いで仕上げなければならない作業が重なってしまったからです。
本日も時間がありませんのでほんの少しだけ走り書きです。
以前から有益な助言をいただいております大分県のH様からメールをいただきました。
H様にはND80ZV、ZB3DOS、マイコン独立化セットなどをご購入いただいております。
このところの27C512についての記事をお読みになって、27C512の活用についてのアイデアをメールしていただきました。
27C512のバンク00とバンク10にそれぞれ独立型システムとUSB接続型のシステムを書いておいて、それをディップスイッチで切り換えたらROMの交換をしなくても両方のシステムを使うことができるように思います。
というメールでした。
実は何回か前の記事で27C512について「今作業中の別のプロジェクトで27C512を使うことを考えています」と書きました。
それがちょうど今回H様からいただいたメールにあったアイデアと同じで、2つの異なるシステムを27C512に書いておいて、それをスイッチで切り換えて使う、というものでした。
ですが私の頭の中ではそうするのは「別のプロジェクト」であって、当独立化システムについても27C512を活用する、というところにまで頭が回っていませんでした。
実際私自身が現在独立化システムのデバッグなどをしていて、ときどきUSB接続に切り換えて使いたいと思うことがあります。
もしそれができれば独立化システムでありながらディップスイッチを切り換えるだけでそのままUSB接続システムにもできるということになりますから、利便性がうんと高まります。
H様からはそのあとのメールで、
ソフトウェアでバンク切換えをすれば、ディップスイッチで切り換えなくてもシステムを切り換えることができるのではありませんか?
との提案もいただきました。
確かにそれはそうなのですが、ソフトでバンクを切り換えるためには一旦は制御をRAMに移さなければなりません。
そのようなコマンドを用意すればよいともいえるのですが、「今はどちらのシステムが走っているのか」ということが見えません。
ディップスイッチなら見て確認することができます。
操作を間違えるとハングアップしてしまったりしますから、ソフトで行なうよりもスイッチで切り換えるほうがわかりやすいと私は考えています。
ま、しかし、そこのところをうまくクリアできれば、ソフトでの切り換えという選択肢もありだと思います。
下は前回も見ていただいたメモリ部分の回路図です。
すでに書きましたようにDS1とDS2のbR、bSがダブッています。
ここは全くの無駄ですので実際に組立キットとしてお渡しするときには、DS1は実装しないでbPをジャンパします。
DS2のbP、bQはOFFにしておきます。
そしてbTをOFF、bUをONにします。
bRとbSでシステムを切り換えます。
独立型システムを27C512の0000〜7FFF(バンク00)に、USB接続型システムを8000〜FFFF(バンク10)に書いておきます。
システムROMのアクセスはつねにバンク00に対して行なわれますからROM/RAM/RTC回路のA15〜A18はすべて0になります。
DS2のbRをON、bSをOFFにしておくと、27C512の0000〜7FFFの独立型システムが有効になります。
もしもDS2のbRをOFF、bSをONにしておくと、A15はつねに1になりますから、バンク00にアクセスしていても実際にはバンク10が選択されて、8000〜FFFFのUSB接続型システムがアクティブになります。
念のため実際に27C512に両方のシステムプログラムを書いて、上記の通りの動作になることを確認しました。
確かにこれは便利ですから、今回のバージョンアップシステムは27C512での供給を検討してみることにいたします。
H様。
とても有意義な提案をお寄せいただき有難うございました。
今後ともご支援をお願いいたします。
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第105回]
2017.10.13upload
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