2018.3.9
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マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[総合第154回]



●ERR:54

今は新MYCPU80組立キットの発売に向けてもう少しで準備ができそうなところまで来ているのですが、本日はそちらのほうはちょっとお休みして、久しぶりに新マイコン独立化セットについて書きます。

実は新マイコン独立化セットのご注文をいただいて、その準備をしていたところなのですが。
組立キットを準備するときは、必ずROMやRAMや主要なLSIなどの動作テストをして、ちゃんと動作することを確認してから出荷するようにしています。
それで新マイコン独立化セットの出荷前のテストでRTCの動作を確認しようとしてDATE$に年月日を設定しようとしましたら、ERR:54が表示されてしまいました。

ERR:54はRTC回路の異常かRTCそのものの異常があるときに表示されます。
回路は試作版ですが今まで色々なテストに使っていて正常に動作していましたので、多分回路の問題ではありません。
それではRTC(DS1307)か?ということで、交換して試してみたのですが、どういうわけか今まで使っていてまともに動作していたDS1307でも同じエラーが出てしまいます。

そんなばかな。
ということで回路基板やCPU、RAM、ROMなどを取り替えて繰り返しテストしましたが、一向に解消しません。
どうやらZB3BASICに組み込んだRTCプログラムに今まで気が付かなかった不備があるようです。
困ったことに、プログラムではこういう問題はときどき発生します。

主にソフトで何らかのスイッチを設定して、その値によって動作をコントロールするようなときに、あるプログラムの分岐ではそのスイッチの値を設定していないというバグがあって、しかしたまたまテストの環境ではRAMの状態がそのスイッチがONになってしまう状態になっていてバグが表面化しないでそのままプログラムが世に出てしまうという困った問題です。

今回の問題はまだその原因を突き止めたわけではありませんが、たまたま今まで使っていたND80Z3.5のRAMを別のものに取り替えたことで、上記のトラブルが発生し、そしてその突然の問題を解決するために、これまたたまたま対症療法的な解決策に行き着いてしまいました。
いままでご購入いただいたお客様からはこのような問題についての問い合わせはいただいておりませんが、ひょっとしたらお使いの条件によってはこの問題が発生するかもしれません。
いずれ原因を追求してバグを修正するつもりですが、とりあえずは以下の方法によってクリアできますので、もしこの状態が発生したときにはお試しください。

クリアする方法は簡単で、一度
PRINT DATE$,TIME$
を実行するだけです。

そのあとでDATE$=を実行すると、以後はERR:54は表示されなくなります。

CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第154回]
2018.3.9upload

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