標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第235回]

●「TK80」が動きました!

「割込み」の説明に入らなければいけないのですが、なかなか始められません。
本当は「TK80モニタプログラム」の移植と動作テストは、基板を発注してしまってからゆっくりやろう、と思っていたのですが、なんとなく「虫の知らせ」がありまして、図面の修正作業はひとまず置いて、TK80モニタプログラムの移植作業にかかりました。

なんですかねぇ、人間には、腹の虫とか疳の虫とか、いろんな虫が住み着いておりますようで、なかでもこの虫は予知能力を持っていらっしゃるようで…。

いやあ、基板発注前にやってみてよかった!
とんでもないミスを発見してしまいました。
その話はまたのちほどゆっくりといたします(ほんとにとんでもないことでした)。

本日はまたちょっと時間がありませんので、モニタプログラムの移植についての説明とか、その他いろいろは、また次回以降に説明させていただきます。
今回は、なんと堂々、動いてしまった「TK80」の写真をお目にかけることにいたします。

●キー入力とLED表示の様子です

リセット直後の写真です。


「1」のキーを押しました。

LEDの左4桁はアドレス表示部で、右4桁はデータ表示部です。
キーから入力すると、データ表示部の右端に表示されます。

「2」を押しました。

入力を続けると、順に左にシフトしていきます。

「3」を押しました。


「4」を押しました。


「ADRS SET」(address set)キーを押しました。

「ADRS SET」を押すと、データ表示部にあった4桁の数字が、アドレス表示部に移動し、データ表示部の右2桁に、そのメモリアドレスの内容が表示されます。
この表示にともなって、先にデータ表示部に表示されていた値は、左に2桁シフトします(もとの左2桁は無くなります)。
今はメモリアドレス1234の値(00)が表示されています。

「5」を押しました。


「6」を押しました。


「WRITE INCR」(write increment)を押しました。

「WRITE INCR」を押すと、表示されていたメモリアドレスにデータ表示部の右2桁の値が書き込まれます。
アドレスの表示は+1進んで、データ表示部の右2桁には、その新しいメモリアドレスの値が表示されます。

「7」を押しました。


「8」を押しました。


「WRITE INCR」を押しました。

メモリアドレス1235に78が書き込まれて、アドレス表示部には次のアドレス1236が表示されました。

「READ DECR」(read decrement)を押しました。

「READ DECR」を押すと、メモリアドレスの表示が−1されて表示され、そのメモリアドレスの値がデータ表示部の右2桁に表示されます。さきほど書き込んだ「78」が表示されました。

もう一度「READ DECR」を押しました。

メモリアドレスの表示はさらに−1されて1234になりました。最初に書き込んだ「56」が表示されました。

今度は「READ INCR」(read increment)を押しました。

「READ INCR」を押すと、アドレス表示が+1進み、そのメモリアドレスの値がデータ表示部の右2桁に表示されます。

2009.5.29upload

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