標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第274回]

●パターンがおかしいんだけど…

基板屋さんから電話がありました。
「あの、メチャでかい基板のことなんだけど…」

「え?何かまずいことでも…?」

「いや、あのね、1箇所、変なパターンがあるだよね。フイルムが出来てきたから、念のために、今見てたとこなんだけど…。そこんとこをメール添付で送るから、それでいいかどうか見てくれます?」

う。う。う。
やっぱり、ミスがあったか…。

添付図を確認してみましたら…。
ランドが落ちていました!



やっぱりねぇ。もっとしっかりチェックしなきゃいけなかったんですよね。
しかし、困った。どうしよう…。
基板屋さんに電話しました。

「あれね。やっぱりミスで、ほんとはここにランドが必要だったんですよねぇ。表のラインにもランドが落ちてて、ここにスルー穴が1個必要だったんだけど…。なんとかなりません?」

「えー?もうフィルムつくっちゃったんだよねー。でも、なんとか追加できるかどうか、ちょっとフィルム屋に頼んでみるけど…」

「なんとか、お願いしまっすっ」

●そしたら、また電話です

「あっ、なんとかなりそう?」

「いや、そうじゃなくてねぇ…。またおかしいとこがみつかっちゃったんだよね…。念のため、フイルムを重ねてチェックしてたら、穴が3個所、ないんだよね。また、メール添付で送ったから、見てくれる?」

お。お。お。冗談じゃあないなぁ。今度は3箇所ぉ?
メール添付を開いてみましたら…。
うう。もう言葉も、ありません、です…。



もう、力なく、電話をしました。

「あのね。フイルムもう一度作りなおすと、追加、いくらかかります?」

「そうだよねぇ。シルクとレジストはそのまま使えるから…。んでも、だいたいは、○万円くらいは、ねぇ、かかっちゃうだよねぇ」

「わかった、わかりました。考えさせて…。あとで、電話します…」

まあ、こんなアホなミスのせいで、フイルムの作り直しだなんて…。
そもそもは、今回の試作でメチャメチャ変更になってしまったので、本当はもう一度試作がしたいところだったんですよねぇ。
でも、もういいかげん疲れてしまったので、まっ、これでいいかっ、て感じで本番基板を発注してしまったんです。
ということは、もしここでもう一度フイルムからやり直したとしても、実際に組み上げてみたら、まだ他にミスがみつかる可能性もゼロではありません。

ハラを決めました。

「あの、あれね、今回はこのままやっちゃいましょう。とりあえず4箇所だから、あとでなんとかつなぎます。それでね。穴だけ追加できます?あ。ランドなしになるけど。スルー穴だけ…」

「あ。それなら、穴テープだけ作り直せばいいから、それほどコストはかかんないけど…。それでいきます?」

「それで、いきましょう。今回は。じゃあ、ホールデータだけ直して送りますから、よろしく」

まあ、身から出たサビです。
しっかりチェックしなかったワタシがわるい。
基板が上がってきたら、仕方がありませんから、1枚ずつ、手作業でつなぐことにしましょう。とほほ…。
2009.7.10upload

前へ
次へ
ホームページトップへ戻る