標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第448回]

●MYCPU80が完成しました

千葉県八千代市のYS様から、「MYCPU80が完成しました」というメールをいただきました。
YS様。完成おめでとうございます。
お疲れ様でした。

完成したMYCPU80の写真も添付していただきました。


YS様は完成したMYCPU80を使って、まずはTK80のゲームソフトの移植やデジタルサイコロ、デジタル時計、デジタル温度計などから入り、TINY BASICも作ってみたい、と考えてみえるそうです。
YS様、MYCPU80を十分にご活用ください。
今後ともよろしくお願いいたします。
有難うございました。

●逆アセンブルリストの出力

さて、こちらは今回もZ80版TK80ボード(ND80ZH)の機能の説明です。

ND80ZHにプリンタを接続したときに、プリンタにメモリダンプ出力をすることができます、という説明をしました([第444回])。
メモリダンプリストはプログラムやデータをプリントの形で保存することができますから役には立ちますが、16進コードのままでの出力ですから、プログラムのデバッグや解析などには、ちょっと使いづらいことも事実です。

実はND80Zモニタには、プログラムのデバッグやリストの保存に便利な機能として、メモリダンプのほかに、もっと便利な機能が用意されています。
それが逆アセンブラです。
メモリダンプと同じように、ND80ZHにプリンタを接続して使います。

7セグメントLEDのアドレス表示部に、逆アセンブルリストの出力開始アドレスを表示し、データ表示部に、終了アドレスを表示したあと、[*I/O]キーに続いてデータキーの[B]([DA])を押すと、プリンタに指定した範囲の逆アセンブルリストが出力されます。
キーのレイアウトはこちら([第442回])の写真を参照してください。
[DA]はDisAssemble(逆アセンブル)のことです。

下のリストはND80Zモニタの逆アセンブルリスト出力機能を使って、TK80モニタプログラムの一部を逆アセンブルしたものです。


逆アセンブラは強力なプログラムツールです。
指定メモリ範囲のデータを先頭から順に解読して、16進数の命令コードから、アセンブラのニーモニックコードを逆生成します。
かれこれ25年も前に、私が自分で作ったオリジナルソフトです。
1985年に、それまでのND80Zを改良して発売したND80ZSRのモニタプログラムに搭載したのがはじまりです。
この逆アセンブラはZ80用に開発したものですから、逆生成するアセンブラニーモニックはインテルニーモニック(8080ニーモニック)ではなくてZilogニーモニックです。

自画自賛ですけれど、ちょいとすごい、とは思いませんか。
2010.3.4upload

前へ
次へ
ホームページトップへ戻る