標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第499回]
●PIC18F14K50
この1週間というもの、またもやとんでもないトラップにはまってしまって、泥沼でもがいておりました。
そのことの顛末は順次お伝えすることにいたします。
まずは前回からの続きのお話です。
やっとのことでHIDの通信プログラムも一応の完成をみましたので、Z80版TK80ボードにPIC18F2550を乗せようとしましたが、基板上に、そのスペースがとれなくて、さて困った、どうしましょう、というお話をいたしました。
そりゃあまあ、やってやれないことはないのでしょうけれど、そうすると、基板パターンの設計を最初からやり直さなくてはなりません。
そこで、かねてより目をつけておりました、PIC18F14K50について、使えるものかどうか、ちょいとあたってみることにいたしました。
PIC18F14K50は20pinです。
pin数はPIC18F2550の28pinよりもぐっと少なくて、PIC18F4550の40pinに比較すれば、なんと半分しかありません。
PIC16F88やPIC16F628が18pinですから、どちらに近いかといえば、そりゃあPIC16F88に毛が生えた程度のもの、という印象なのでありますが…。
それでもPIC18Fと冠しておりますとおり、アセンブラ(機械語)のレベルはしっかり18Fのレベルです。
そしてお目当てのUSB機能内蔵って、本当に信じていいのかなあ。
で、DAtaSheetを読んでみますと。
あ。こちらがPIC18F14K50のDataSheetです。
ちゃんとUSB V2.0 Compliant SIEと書いてあります。
うう。こりゃあ本物だ。
ああ。しかし…。
よくよく読んでおりますと、ふと不吉な予感が…。
クロックがPIC18F2550に比べてちょいとムリをしているのではないか、という懸念を感じます。
まあ。それはそれとしまして、肝心のUSB。
エンドポイントの数はPIC18F2550の半分ですけれど、それはそれでも十分過ぎると思いますから、まあよいとしまして、USBバッファが256バイトしかありません。
これはちょいと少ないのではありませんかあ?
ちなみに、PIC18F2550ではアドレス0400〜07FFの1KBありました。
むむ。アドレスも違っているじゃありませんか。
こういうことはやってほしくないなあ。
こういうことをやってくれると、プログラムのUSBバッファのところを全部書き直さなくちゃいけないじゃありませんかあ。
互換性軽視は某マイクロソ○トの専売特許かと思っていましたら。
マイクロチップよ、お前もか!
PIC18F2550(PIC18F4550も同じ)のUSBバッファメモリにつきましてはこちら([第482回])をご覧ください。
実際不吉な予感が見事に的中いたしまして、このUSBバッファのアドレスの違いのために、なんと丸2日も空費してしまうことになってしまったのでありまする…(泣)。
うう。
ところがところが、PIC18F2550とPIC18F14K50の違いは、そんなもんじゃあなかったのですよお。
互換性などというなまやさしいレベルではありませぬ。
はっきり言って。ひどい!
お口あんぐり。
まあ。MICROCHIPも、ようやってくれるわ。
こちらのトラップには、ものの見事にはまってしまって、しっかり4日間ほども、暗黒、出口無しの泥沼(!)で、もがいてしまいました。
まあ。ほんと。えりゃあ目にあってしまったぎゃあ。
もお。てぇゃぎゃぁにしといてちょお。
2010.5.15upload
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