2010.12.9
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標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)

[第682回]

●Windows7を扱うことになったからには

前回お伝えしましたように、唐突に、といいますか、ひょうたんから駒が出たかのような展開になりまして、Windows7パソコンの組立キットを企画することになってしまいました。
ただいま鋭意準備中です。

しかし。
そうなりますと、やはり、けじめつうものが必要です。
いままで何回かマイクロソフトを批判する文を書きました。
それは、いろいろ気に入らないことがあったからで、そのときそのときの正直な気持ちでした。
あ。
でもWindows7はいいと思いますよ。
結構使い易いと思いますし、機能も充実しています。
ProfessionalやUltimateを使わないでいて言うのも何なのですけれど、Home Premiumで十分だと思います。
レガシーな16ビットアプリケーションが使えないことに不満は残りますが、まあ時代の流れを止めることはできませんでしょう。
私自身はこれからもしばらくはWindows98も使っていくつもりですから、16ビットアプリケーションについてはOSを使い分けることで対処できます。
今回Windows7パソコンを扱うことに決めたのも、実際に自分で使ってみてWindows7は皆様方におすすめできる、と思ったからです。
それはともかく、今まではフリーな立場からマイクロソフトに対して批判することもできたのですけれど、これからは、そういうわけにはいきませんでしょう。
今後は口にチャック。批判などとんでもない。封印でございます。

●OSだけ入手したって仕方がありません

そりゃあそうです。
超零細企業といたしましては、Windows7を果たして正規のルートから仕入れることができましょうか、というところが一番の難題であったのでしたが、これは前回書きましたように、なんと信じられないことにMicrosoftの一次代理店から直に仕入れができてしまいました。
しかしながら難題はOSだけではありません。
CPUだって、正規ルートからの仕入れは果たしてできますでしょうか?
なんたってこちらも天下のIntel様ですものねえ。

ええ。でも私はほんとについているのでありますよ。
あ。「ついている」には「憑いている」の意もあるのですよねえ。
IntelのCPUも正規代理店様から仕入れさせていただきましたよ。

●Celeron dual-core E3400 BOX 2.6GHz

箱の上の窓から見えているのがCeleron CPUです。

BOXというのはCPUとCPUクーラーとがセットになって、この写真のように箱に入っている製品です。
CPUは消費電力(注記)が大きいので(このCeleron E3400の場合65W)、そのまま裸で使うと熱で焼けてしまいます。
普通よく使うハンダゴテが20〜30Wですから、その発熱のすごさが想像できます。
ですから巨大なアルミ製のヒートシンクの上にファンがついたクーラーをつけて使います。
Z80や8086から見ると、もうお化けです。

[注記]厳密に言えば消費電力は発熱量とは違いますが、CPUでは発熱量の目安として消費電力であるWを使います。もったいないと言えば確かにその通りなのですが、なにしろGHzという超高速で動作するために、消費エネルギーのほとんどが熱になってしまいます。

正規品であることを示すIntelロゴのホログラムがBOXに貼ってあります。


箱を開けて中身を取り出しました。

クーラーもCPUもプラスチックのパッケージに入った上で写真のようにダンボールでさらに保護されています。

CPUとクーラーを取り出しました。

CPUの大きさに比べてクーラーの巨大さがわかります。
以前のCPUに比べてCPUのサイズは変わりませんが、クーラーはどんどん巨大になっています。
でも、クーラーとしてはこれでもまだ小さいほうです。
通常の使い方ならば、このクーラーのような標準品でよいのですが、マニアになってくると特殊な使い方をするため、それこそぶったまげてしまうような、超巨大なクーラーを使ったりします。

CPUの裏側です。

以前のCPUは針のような端子がびっしりと並んでいましたが、最近のCPUは端子が針ではなくて、写真のようにフラットになっています。

フラットになっているところがよくわかるように、CPUを立てて写真を撮りました。

以前はCPUをソケットに取り付けるときに無理をして、CPUの端子を折り曲げてしまうようなことがありましたが、この形状ならばその心配はありません。
その代わりにマザーボードについているソケットの端子をいためてしまわないように注意する必要があります。

2010.12.9upload

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