標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第756回]
●Windows7 Service Pack1(SP1)のインストール(前回の追記)
前回はWindows7を新規インストールした直後の中日電工のWindows7パソコン組立キットに、Windows7 Service Pack1をインストールするところをお見せしました。
Windows Updateを使ってMicrosoftのサイトからダウンロードするのですが、かなり大きなサイズのプログラムですから、インターネットの回線速度が遅いと、ダウンロードするのに時間がかかります。
そのダウンロードの目安として、私のところのインターネット接続環境の回線速度を測定した結果もお見せしました。
本日になりまして、前回のところをあらためて読み直してみましたら、はてね?ちょいとした疑問が出てきました。
それはWindows7 Service Pack1のダウンロードサイズと、ダウンロードにかかった時間、それと回線速度との関係です。
まずはダウンロードのサイズなのですが、それは前回お見せした、この画面でわかります。
画面を少し縮小していますので、ちょっと読みにくいですねえ。
それにサイズの後のほうがちょっと切れてしまっています。
この部分をもう一度、見易く表示させてみます。
2つサイズが表示されています。
44.0MB−533.1MB
はて?なんでしょう。
その疑問はちょっと置くといたしまして、こちらの画面を見てみます。
これも前回お見せした画面です。
画面右側に
56.7MB−545.8MB
と表示されています。
実は今回はWindows7 Service Pack1だけではなくて、そのほかにもたまたま「重要な更新プログラム」がありましたので、それらもあわせて同時にダウンロードされました。
ここで表示されているサイズはその3個のプログラムの合計サイズだと思います。
今回の、最初にお見せした画面を見ると3個のプログラムのサイズがわかります。
プログラム名は省いてサイズだけを記しますと、
44.0MB−533.1MB
770KB
11.9MB
です。
これを次のように計算してみました。
44.0+0.77+11.9=56.67
533.1+0.77+11.9=545.77
おお。
上の画面右側に表示されている数値とぴったり合うじゃありませんか。
これはどういうことでしょうか?
その結論については、いましばらく置くことにいたしまして、前回のダウンロードの過程を記録した画像をもう一度よく見てみたいと思います。
すると。
最初のダウンロード開始の画面(8時12分)では、
「3個の更新プログラムをダウンロード中(合計61.9MB 11%完了)」
と表示されています。
あれ?
61.9MB?
56.7MBじゃない?
するとこれは545.8MBのうちの61.9MBをダウンロードしたという意味なのか?
あまり結論を急がないようにして、次も見てみましょう。
8時14分の画面です。
「3個の更新プログラムをダウンロード中(合計61.9MB 31%完了)」
と表示されています。
61.9MBはそのままです。でも11%から31%まで増えています。
どうやらこの61.9MBというのは、545.8MBのうちのダウンロード済みのバイト数、という意味ではなくて、合計56.7MBのはずのものがダウンロードが進む過程でなんらかの理由で表示が修正されたものだと推測されます。
念のために、その次の画像も見てみましょう。
8時19分の画面です。
「3個の更新プログラムをダウンロード中(合計61.9MB 51%完了)」
と表示されています。
61.9MBはそのままです。でも51%まで増えています。
その次の画面です。
8時20分の画面です。
「3個の更新プログラムをダウンロード中(合計64.2MB 92%完了)」
と表示されています。
また少し増えて64.2MBになりました。
でもその次の画面(8時24分)では、ダウンロードは完了して、インストールになっています。
さて、以上のことから、どういうことが考えられるでしょうか?
私はこういうことではないかと考えます。
最初にお見せしたWindows7 Service Pack1のサイズが
44.0MB−533.1MB
と表示されていることについて。
Windows7 Service Pack1はサイズがかなり大きいために、圧縮ファイルにしたものをダウンロードするのでは。
と思います。
44.0MBがダウンロードされる圧縮ファイルのサイズで、それがダウンロード後にハードディスクに展開されたときのサイズが533.1MBなのではないでしょうか。
ほかの2つのファイルのサイズが、770KB、11.9MBとそのままの表記であるのは、こちらはそれほど大きくないので(いや。11.7MBは結構大きいですけれど)圧縮しないで、そのままのサイズでダウンロードするために、ダウンロードのときのサイズと、それをハードディスクに入れたときのサイズが同じ、ということの意味ではないか、と思います。
参考までに。
実は、手元にはWindows Updateを使わないでダウンロードしたWindows Service Pack1もあるのです。
windows6.1−KB976932−X86というのがそれです。
拡張子は見えませんがexeファイルです。
サイズは550718KB(約550.7MB)です。
さきほどの533.1MBと少しだけ値が違ってますけれど、大体同じサイズです。
こんなファイルをどこからダウンロードしたのか、ということにつきましては、次回に説明することにいたします。
あ。
その上にあります、7601.17514.…という長い名前のファイルは、Windows SerVice Pack1のディスクイメージファイルです。
これは大きくて2GBもあります。
ですからCDROMでは間に合いません。
DVDに書く必要があります。
このファイルにつきましても、次回に説明をいたします。
さて延々とそんなことを書いてきましたわけは、ダウンロードサイズとそれにかかった時間と通信速度との関係について考えてみたかったからです。
上に書きましたように、前回Windows Updateでダウンロードしたデータサイズは56.7MB〜64.2MBと考えることができます。
そのサイズのデータをダウンロードするのにかかった時間は、約12分でした。
一方、前回測定したインターネットの回線速度は約50Mbpsでした。
ダウンロードしたデータサイズをアバウトで約60MBとして、これをビットに直すと60×8=480Mb(ビット)になります。
この480Mbを50Mbpsで割りますと、9.6sという答えになります。
全然計算が合いません。
私のところのインターネットの回線速度では、計算上は10秒足らずでダウンロードできてしまうはずのものが、実際には12分もかかってしまっています。
逆にダウンロードしたサイズとそれにかかった時間とから、データの転送速度を計算してみますと、次のようになります。
480Mb/(12×60)=0.7Mbps
おそらくMicrosoftのダウンロードサイトの能力がこの程度である、ということではないかと思います。
[2011.3.22注記]
そういうことではないらしい、ということがわかりました。それについては次回以降に説明をいたします。
[注記ここまで]
前回は、「インターネットの回線速度が遅いとダウンロードに時間がかかる」というようなことを書きましたが、こういう結果からしますと、極端に低速な回線でもない限り、Windows Service Pack1のダウンロードに要する時間はそれほど変わらないのではないか、と思います。
もっとも、ダウンロードしつつ、同時に解凍作業もしているはずですから、その部分ではCPUクロックや、メモリサイズ、ハードディスクの使用状況による影響は相当考えられるのではないか、と思います。
次回もWindows Service Pack1について、もう少し説明を続けます。
2011.3.21upload
2011.3.22注記
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