MYCPU80でCP/Mを!
超巨大基板の8080互換HCMOS・CPUでCP/Mを走らせてしまおうという、なんとも狂気なプロジェクトです!
[第111回]
●REN
今回も前々回、前回からの続きです。
RENはファイル名を変更します。
REN ファイル名1.拡張子a ファイル名2.拡張子b[Enter]
と入力するとカレントドライブにあるファイル名1.拡張子aがファイル名2.拡張子bに名前変更されます。
このコマンドではワイルドカード(*)(?)が使えます。
ワイルドカードは[第109回]で説明しました。
RENはカレントドライブのファイルのみ有効です。
ファイル名の前にドライブ名をつけても無視されます。
変更後のファイル名と同じファイル名がすでに存在する場合には、そのファイルに対してはこの命令は実行されません。
RENの実行例です。
SVTST1.TXTとSVTST2.TXTをSVTEST1.TXT、SVTEST2.TXTに名前を変えるつもりで
REN SVT*.* SVTE*.*
と入力したのですが、これはまずかったようです。
この例のように文字数が変わる場合のワイルドカード(*)の使い方は要注意です。
●COPY
COPYはファイルをコピーする機能です。同時にREN(ファイル名変更)機能も含んでいます。
このコマンドではワイルドカード(*)(?)が使えます。
名前変更後のファイル名と同じファイル名がコピー先ドライブにすでに存在する場合には、そのファイルに対してはこの命令は実行されません。
1)COPY ファイル名1.拡張子a ファイル名2.拡張子b
カレントディスク内で ファイル名1.拡張子a で指定したファイルを ファイル名2.拡張子b としてコピーします。
2) COPY ファイル名1.拡張子a x:ファイル名2.拡張子b
カレントディスクの ファイル名1.拡張子a で指定したファイルを 別のディスク(x:はA:〜D:およびZ:)に ファイル名2.拡張子b としてコピーします。
1)、2)でファイル名2と同じファイル名がコピー先ドライブにすでに存在する場合には、そのファイルに対してはこの命令は実行されません。
3) COPY ファイル名1.拡張子a x:
カレントディスクの ファイル名1.拡張子a で指定したファイルを 別のディスク(x:はA:〜D:およびZ:)に 同じ名前でコピーします。
4) COPY x:ファイル名1.拡張子a
別のディスク(x:はA:〜D:およびZ:)にあるファイル名1.拡張子a で指定したファイルを、カレントディスクに同じ名前でコピーします。
3)、4)でファイル名1と同じファイル名がコピー先ドライブにすでに存在する場合には、そのファイルはコピー元のファイルで上書きされます。
COPYコマンドの使用例です。
最後の
COPY C:ABTEST1.TXT
の結果を確認するためにDIRを実行すると、画面がスクロールして上で実行したCOPYコマンドの行が見えなくなってしまいますから、このタイミングで画面コピーしました。
最後のDIR実行後の画面は次のZB3コマンドの実行画面にあります。
●ZB3
このコマンドは今までの説明の中ですでに何回も使ってきました。
CP/M互換モードを終了してZB3BASICに戻ります。
ND80Z3.5(ND80ZV)用のZB3DOS(CP/M互換DOS)操作説明書の説明が古いことに気が付きました。
同説明書のZB3コマンドの説明のところには、下記のように書いてあります。
CP/M互換モードを終了して操作を終わりたいときには、まず
ZB3[Enter]
でCP/M互換モードを終了してZB3BASICに戻ってから、そこで/EXITまたは[Ctrl]+[E]で終了するようにします。
そのようにしないでいきなり[Ctrl]+[C]で強制終了するとND80ZV(ND80Z3.5)がハングアップします。
またログファイルも正しく作成保存されません。
実際に供給を開始した時点で、CP/M互換モードの状態のままでも/EXITの入力で終了できるようにプログラムを直したのですが、説明文を訂正するのを忘れてしまったようです。
なおZB3BASICモードでは/EXITでも[Ctrl]+[E]でもどちらの入力によっても終了できますが、CP/M互換モードは[Ctrl]+[E]では終了できません。
すでにND80Z3.5(ND80ZV)用のZB3DOS(CP/M互換DOS)をご購入いただいた読者様は、お手数ですがそのように同説明書を訂正していただきますようお願いいたします。
CP/M互換モードの状態で/EXITを入力しました。
正常に終了できました。
今度はCP/M互換モードの状態で[Ctrl]+[E]を入力しました。
CP/M互換モードでは[Ctrl]+[E]では終了できませんでした。
ZB3コマンドでZB3BASICモードに戻ってから、[Ctrl]+[E]を入力しました。
ZB3BASICモードでは[Ctrl]+[E]はエコー表示されずにただちに終了処理が行なわれます。
MYCPU80でCP/Mを![第111回]
2015.1.25upload
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