超巨大基板の８０８０互換ＨＣＭＯＳ・ＣＰＵでＣＰ／Ｍを走らせてしまおうという、なんとも狂気なプロジェクトです！
［第７８回］
●ＭＹＣＰＵ８０にリモートモニタプログラムを組み込んでいます
また何日か更新できませんでした。
［第７５回］でとりあえずＺＢ３ＤＯＳ（ＣＰ／Ｍ互換ＤＯＳ）が起動するところをお見せしました。
そのあと続けてその作業を進めていくつもりだったのですが、急いでここまで進めてきましたので、あちこちにやり残した作業があって、それが気になりだしました。
今はＺＢ３ＤＯＳのＢＡＳＩＣプログラム部分がだいたい完成したところです。
ここから先、さらにＺＢ３ＤＯＳ（ＣＰ／Ｍ互換ＤＯＳ）の組込み作業を進めていくには、ＢＡＳＩＣプログラム部分をＲＯＭ化しなければなりません。
現在はデバッグのため拡張ＲＡＭ上に置いています。
Ｌｅｇａｃｙ８０８０はフルＲＡＭ構成で標準で５１２ＫＢもありますから、余裕でＺＢ３ＢＡＳＩＣもＲＡＭ上に置けるのですが、ＭＹＣＰＵ８０の場合にはＮＤ８０ＺⅢ（ＮＤ８０Ｚ３．５）と同様に標準でＲＯＭ３２ＫＢ＋ＲＡＭ３２ＫＢのところに、ＲＯＭと同じアドレスにＲＡＭを３２ＫＢ増設するだけの構成になっています。
ＺＢ３ＢＡＳＩＣシステムはアドレス００００～７ＦＦＦに配置しますが、そのアドレスはＣＰ／Ｍではユーザー用トランジェントエリアになります。
同じアドレスにＺＢ３ＢＡＳＩＣプログラムを配置するにはどうしてもＲＯＭにするしかありません。
もっともＣＰ／Ｍさえ起動しなければ、増設ＲＡＭ上にＺＢ３ＢＡＳＩＣを置いても問題はありませんから、せっかくこうやって作業もしていることでもありますから、ＲＡＭバージョンもＲＯＭと一緒に供給してもいいのでは、と思っています。
それはともかくとしまして。
とにかくどこかの時点でＲＯＭ化しなければなりませんから、ＲＯＭ化する前にできることはやっておこう、と考えました。
ＮＤ８０ＺⅢ（ＮＤ８０Ｚ３．５）のＲＯＭにはＺＢ３ＢＡＳＩＣのほかにマシン語モニタコマンドが含まれています。
そのほかにリモートモニタプログラムというのも入っています。
ＵＳＢでパソコンと接続してＮＤ８０ＺⅢ（ＮＤ８０Ｚ３．５）のキーボードとＬＥＤの代わりにパソコンのフルキーボードから入力して、それをディスプレイ画面に表示させるプログラムです。
同様のプログラムはＭＹＣＰＵ８０にもＲＡＭ上で動くユーザープログラムとして付属していますが、ＮＤ８０ＺⅢ（ＮＤ８０Ｚ３．５）の場合にはＲＯＭに組み込まれていてもっと高機能です。
ブレーク機能やメモリダンプ、トレース機能などもあります。
せっかくですから、それもＭＹＣＰＵ８０に組み込んでしまうことを思いつきました。
しかしマシン語ツールとはいえ、これもまたなかなかに複雑なつくりになっておりまして、それでこの数日間またもや苦闘していたのです。
あ。
つい、過去形で書いてしまいましたが、今も苦闘は続いております。
現在進行形であります。
というか、それもやっと少し動き出しただけのところです。
ともあれ、この数日間でやっと、少しは動くところまできましたので、ほんの少しですが現況のご報告です。
４桁＋４桁の数値はＭＹＣＰＵ８０の７セグメントＬＥＤの表示をモニタして表示しています。
［ＲＤ＋］［ＲＤ－］［ＡＤＲＳＳＥＴ］［ＷＲ＋］はＴＫ－８０回路のキーボードから入力する代わりにパソコンのフルキーボードから入力したものです。
［ＲＤ＋］は［＋］キー、［ＲＤ－］は［－］キー、［ＷＲ＋］は［Ｅｎｔｅｒ］キー、［ＡＤＲＳＳＥＴ］は［．］（ピリオド）を使います。
おっと、ちょっと［ＲＤ－］の部分にバグがあるようです。
このリモートモードはＺＢ３ＤＯＳの下層に組み込まれていて、パソコンと接続すると、最初はこのモードで始まります。
［ｚ］を入力するとＺＢ３ＢＡＳＩＣにエントリします。
ここまで、ＭＹＣＰＵ８０で動作しています。
ＮＤ８０ＺⅢ（ＮＤ８０Ｚ３．５）と同機能ですので、ちゃんとログも取れています。