トランジスタで８０８０をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです！
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見事にできましたら、もちろんＴＫ−８０モニタを乗せて、それからＢＡＳＩＣ、ＣＰ／Ｍを走らせましょう！
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［第３０７回］
●トランジスタロジック回路組立キットＴＲ２７
ＴＲ２７は［第２４３回］で説明をしています。
組立キットＴＲ２７については［第２４３回］の説明もお読みください。
７４ＬＳ２７のトランジスタ版になります。
バイポーラトランジスタ２ＳＡ１０１５と２ＳＣ１８１５による３ｉｎｐｕｔＮＯＲゲートロジック回路です。
［第２４３回］に１ゲート分の回路図があります。
以下の説明の理解の助けになると思いますから下に再掲します。
組立キットＴＲ２７は７４ＬＳ２７と同様１枚の基板に３ゲート分の回路が載っています。
下がプリント基板（部品面）の写真です。
下はプリント基板（ハンダ面）の写真です。
部品を実装しました。
電源を接続しました。
［第２９５回］と同じように電源は単三乾電池３本を直列につないだ４．５Ｖです。
入力Ａ、Ｂ、Ｃは１０ＫΩでＶｃｃにプルアップしているので入力表示用の青ＬＥＤが全点灯しています。
［第２９６回］で書きましたように入力電圧が中間電位になるため出力ショート電流が流れています。
ＴＲ００は出力ショートに関係する２ＳＡ１０１５が８個あってそのため入力ＯＰＥＮ時には基板全体で１９ｍＡ流れました。
ＴＲ２７も２ＳＡ１０１５は１回路に３個、全部で９個あるのですが電流は５ｍＡ弱しか流れていません。
３個の２ＳＡ１０１５が直列につながっているのが出力ショート電流が少なくなる理由だと思われます。
今回もいままでのテストと同じように回路ごとに入力の組み合わせを変えてテストしました。
ＴＲ２７は入力が３あるので入力の組み合わせは０００〜１１１の８通りになります。
基板上には３入力ＮＯＲ回路は３回路しかありません。
前回のＴＲ１０と同じで全部の組み合わせを一回で試すことはできません。
今回のテストも３回に分けて行なうことにしました。
上の写真はそのうちの１回目のテストです。
一番左は入力Ａ＝ＧＮＤ、Ｂ＝ＧＮＤ、Ｃ＝ＧＮＤにしました。
０００の入力です。
青ＬＥＤは３個とも消灯しています。
３入力ＮＯＲ回路なので全ての入力が０のときだけ出力Ｘが１になります。
そのほかのときは出力Ｘは０になります。
Ｘの状態を示す赤ＬＥＤは点灯しています。
ＴＲ００組立キットと同様ＴＲ２７組立キットにも適当な長さのジャンパーケーブル１０本ほどが附属します（［第２９５回］参照）。
２番目は入力Ａ＝Ｖｃｃ、Ｂ＝ＧＮＤ、Ｃ＝ＧＮＤにしました。
００１の入力です。
青ＬＥＤはＡだけ点灯しています。
出力は０なので赤ＬＥＤは消灯しています。
３番目は入力Ａ＝ＧＮＤ、Ｂ＝Ｖｃｃ、Ｃ＝ＧＮＤにしました。
０１０の入力です。
青ＬＥＤはＢだけ点灯しています。
出力は０なので赤ＬＥＤは消灯しています。
２回目のテストです。
一番左は入力Ａ＝Ｖｃｃ、Ｂ＝Ｖｃｃ、Ｃ＝ＧＮＤにしました。
０１１の入力です。
青ＬＥＤはＡとＢが点灯しています。
出力は０なので赤ＬＥＤは消灯しています。
２番目は入力Ａ＝ＧＮＤ、Ｂ＝ＧＮＤ、Ｃ＝Ｖｃｃにしました。
１００の入力です。
青ＬＥＤはＣだけ点灯しています。
出力は０なので赤ＬＥＤは消灯しています。
３番目は入力Ａ＝Ｖｃｃ、Ｂ＝ＧＮＤ、Ｃ＝Ｖｃｃにしました。
１０１の入力です。
青ＬＥＤはＡとＣが点灯しています。
出力は０なので赤ＬＥＤは消灯しています。
３回目のテストです。
一番左は入力Ａ＝ＧＮＤ、Ｂ＝Ｖｃｃ、Ｃ＝Ｖｃｃにしました。
１１０の入力です。
青ＬＥＤはＢとＣが点灯しています。
出力は０なので赤ＬＥＤは消灯しています。
２番目は入力Ａ＝Ｖｃｃ、Ｂ＝Ｖｃｃ、Ｃ＝Ｖｃｃにしました。
１１１の入力です。
青ＬＥＤは全部点灯しています。
出力は０なので赤ＬＥＤは消灯しています。
最後の３番目は使いませんから２回目のテストのときのままです。
全ての入力をＶｃｃまたはＧＮＤにつないでいるため出力ショートはしていないと思いますが、もともとこの基板では入力オープンの場合でも基板全体の電流はそれほど大きくないので目立つほどの変化は見られません。
トランジスタでＣＰＵをつくろう！［第３０７回］
２０２１．２．２８ｕｐｌｏａｄ
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