トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第353回]
●MYCPU80TR シフトレジスタでマシンクロック回路をつくる
前回はマシンクロック回路の「ヒゲ対策」を考える中でシフトレジスタを使うという案が浮上しました。
これはいける、と思いましたがアイデア倒れということもあります。
実際の回路で試してみるまでは何とも言えません。
いきなりトランジスタ回路で試すというのは手順が飛躍しています。
ここはやはりまずは74HCを使って試してみるべきでありましょう。
手っ取り早く片付けてしまおうと手抜きを考えました。
長らく使っていなかったブレッドボードを引っ張り出してきてテスト回路を組んでみましたが。
ご覧の通りジャンパーワイヤーでスパゲッティ状態になってしまいました。
むむ、こんなんでうまく動作するのかいな。
やっぱり駄目でありました。
誤動作しまくりで使い物になりません。
MHzクロックで動作するフリップフロップ回路をブレッドボードで組むのはどだい無理な話でありました。
諦めてジャノ目基板に手ハンダで組みました。
ちょいと面倒ではありますが、やっぱり簡単な回路の試作は正攻法でいきましょう。
手抜きはいけません。
昔はジャノ目基板にICを20個以上も並べて手ハンダで配線したものでしたが、それはさすがに非効率です。
その規模ならば今は迷わず試作用にプリント基板を作ってしまいます。
それはともかくとして、たかがIC3個の回路ですが。
裏はこんな状態です。
これなど簡単な部類です。
ま。
ボケ防止ということもあります。
この程度のものは労を惜しまずジャノ目基板に手ハンダでやりましょう。
こちらが回路図です。
74HC00を1個と74HC74を2個使っています。
74HC74(D−FF)の最初の1段で入力クロックを分周してT幅のパルスを作ります。
通常のクロック回路ならばそのまま連続してクロックを出力するのですが、この回路では後段のシフトレジスタ回路に1回だけパルスを出力します。
1回だけのパルス出力にするために74HC00のRSフリップフロップで初段に入力するクロック信号をゲートします。
これでいいはずなのですが、さて期待した通りに動作してくれますでしょうか。
次回はジャノ目基板に組んだテスト回路にクロックを入れて出力波形をロジアナで確認してみます。
久し振りのCPLDロジアナです。
トランジスタでCPUをつくろう![第353回]
2021.5.22upload
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