パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!
当記事は2010年9月から「TTLでCPUをつくろう!」というタイトルの もとにほとんど毎日連載をしてきたものを再編集したものです。 |
2011.6.17 前へ 次へ 目次へ戻る ホームページトップへ戻る |
☆プロローグ 中日電工代表者である私(菱田)がWindows7に出会い、ながらく休止していたパソコン組立キットを再び企画するに至ったいきさつを書いています。 なぜメーカー品のパソコンではだめなのか。メーカー品のパソコンのどこが問題なのか。 どうして組立キットなのか。 既存のパソコン組立キットのどこが問題なのか。 そういう辺りがテーマになっています。 |
[第34回]
●バックアップの意外な効果
何回かにわたって説明いたしましたように、フリーのバックアップソフトMaxtor Maxblast 5を使って、現在使用しているWindows98やWindowsXPやWindows2000やWindows7といったパソコンのハードディスクを全部バックアップする作業をおこないました。
ところで、そのバックアップ作業を行なった結果、あれえ?という意外なバックアップの効果に気が付いてしまいました。
実はそれぞれのパソコンに実際に組み込んであるハードディスクのほかに、以前は組み込んで使っていたのですが、なにかのアクシデントでWindowsが起動しなくなったために、取り外して何かの予備にということで置いてあるハードディスクが複数台ありました。
手持ちの全てのパソコンのハードディスクのバックアップを取る過程で、そのWindowsが起動しなくなったハードディスクのバックアップも取ってしまいました。
今になって考えてみると、どうしてそんな無駄なことをしたのでしょう?
Windowsが起動しなくなったハードディスクのバックアップをとってみたって仕方がありませんでしょうにねえ。
ところが、その結果意外なことがおきたのです。
たまたまWindowsが起動しなくなってしまったハードディスクの1:1クローンのコピー作業をしていたときのことです。
バックアップコピーにやたら時間がかかります。
インジケータがほとんど停止状態でかなり長い時間が経過したあと、「データの読み出しに失敗しました」とか何とか、そのようなメッセージが表示されました。
そんなことを言われたってどうしようもありませんから、とりあえずそこはスキップするように指示しました。
するとまたしばらくしてから、フリーズ状態になります。
そのようなことを何回か繰り返して、たかだか10GBだか20GBのハードディスクのクローンを作成するのになんと2時間以上もかかってしまいました。
さてやっとバックアップ作業を完了して、出来あがったクローンディスクなのですが、Windowsがこけてしまったハードディスクをコピーして、それでいったい何になるのでしょう?
自分でも何をどうするつもりだったのかよくわかりません。
んでも、とにかくせっかく作ったクローンディスクですから、まっ、とりあえずパソコンに組み込んでパワーオンしてみたらどうなるか、試しに動かしてみようか、と考えましてそのようにしてみましたら。
もとのハードディスクではおそらくどこかがハード的に壊れてしまっていて、そこでリードエラーがでるためにWindowsが起動してくれなかったのでしょうけれど、それをコピーして作成したクローンディスクを実装して電源を入れてみましたら、なんとWindowsが立ち上がってしまいました。
本当のところはよくはわからないのですけれど、推測してみますと。
クローンディスクを作成する過程で何度か読み取りエラーが出て、その読めないところはスキップして新しいクローンディスクが出来あがりました。
当然何箇所がプログラムが飛んでいるわけでありますから、なおさら動くはずはないとも思うのですが、どうもWindowsは破損したファイルを自分で修復するようなのですねえ。
それでもとのハードディスクでは立ち上がってくれなかったWindowsが新しくコピーしたクローンディスクでは起動するようになってしまったのでは、と思います。
おそらくもとの一部が破損してしまったハードディスクからWindowsを起動させると、その破損部分では当然リードエラーが発生してしまい、そこで繰り返しリトライを続けるためにハングアップしてしまっていたのではないかと思われます。
おお。
そういうことならば。
たとえば私の友人の突然起動しなくなってしまったWindowsXP([第19回])も、ひょっとするとハードディスクの丸ごとコピーでクローンディスクを作成して、そのクローンディスクと交換したら、あるいはWindowsXPが立ち上がってくれたかも知れません。
そのときはそんなことは思いもよらないことでしたので、新しいハードディスクにWindowsXPを再セットアップしてしまいましたから、今となっては、それを確かめてみることはできませんけれど。
●自宅のWindowsXPがおかしくなりました
とにかく、私の場合、何かことが起こりますともう五月雨的といいますか、波状攻撃にさらされてしまいます。
なんなのでしょーかねえ。
そういうのが常なのですよ。
ここに書きますときには、相当に時間が経っておりますから、それほど異常にはお感じにならないでしょうけれど、いやあ、とにかく異常なのですよ。私の場合は。
もう、魔物にたぶらかされているとしか思えません、です。
今回もまさにその通りで、思いついてハードディスクのバックアップをとり始めた途端に、あちらのパソコン、こちらのパソコンという具合に次々にトラブルが発生してしまったのですから。
ふだん仕事をしておりますところには何台かのパソコンが置いてあるのですが、それとは別に自宅にも、かなり年代物のWindows98とWindows2000と、それよりは新しいWindowsXPがあります。
先にWindows2000のバックアップを取りまして、Windows98は余り使っておりませんから、まあそれはパスしておいて、残ったWindowsXPは、近日中にバックアップを取りましょう、ということで何日かが経過いたしました。
ところが。
その自宅にあるWindowsXPが、なんだか突然にやたらアクセスが遅くなってしまったのです。
なかなか起動が完了いたしません。
やっとのことでWindowsXPが立ち上がったのですが、エクスプローラでフォルダを開こうとしても、なんと懐中電灯が出て来てサーチする始末。
うう。
これはおかしい。早いところバックアップを取らなければ、ヤバい。
なんとかMaxblast 5はインストールできましたので、新しいハードディスクをセットして、そこに丸ごとコピーしてクローンディスクを作成しました。
クローンディスクを作る過程では、やっぱりコピーの途中でリードエラーが何回か発生しました。
ひょっとすると、と期待しながら、もとのハードディスクを外して、そこに新しく作成したクローンディスクを取り付けて電源を入れてみましたら。
なんと。
WindowsXPがすんなりと立ち上がってしまいました。
エクスプローラでフォルダを開いてもすぐに開くようになりました。
CPUをつくろう!第675回(2010.11.30upload)を再編集
パソコンをつくろう![第34回]
2011.6.17upload
2011.6.18再編集
前へ
次へ
目次へ戻る
ホームページトップへ戻る