PICBASICコンパイラ
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まるでインタプリタ。でもコンパイラです。超カンタン超シンプルです。
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[第72回]
●PIC18F14K22書き込みテスト
PIC18F14K22はPIC18F14K50と同じ20pinのPICです。
機能的にはPIC18F14K50からUSB機能を外したというような感じのPICです。
USBIF内蔵というのはUSBが必要な場面では重宝しますがしかしUSBが必要な場面というのはそれほど多くはないのではと思います。
USBが不要であるような多くの回路、用途に対してはUSB機能が邪魔と言ってしまえば言い過ぎになりますが、無いほうが気楽に使える気がします。
下はPIC18F14K22DATASHEETの最初のページです。
[出典]Microchip Technology Inc. PIC18F1XK22 Data Sheet
参考までにこちらがPIC18F14K50のDATASHEETです。
[出典]Microchip Technology Inc. PIC18F1XK50 Data Sheet
クロックオシレータモードは大体同じですがExternal modeでは14K50が48MHzまでなのに対して14K22は64MHz
までとなっています。
USB機能が無いだけ14K22のほうが14K50よりもペリフェラルがわずかですが充実しています。
ADコンバータは14K50が9チャネルなのに対して14K22は12チャネルになっています。
汎用I/O端子も14K50が14I/O+入力1に対して14K22では17I/O+入力1になっています。
あともう少しだけ多く欲しいというような場面では14K22にそれだけメリットがあるといえましょう。
こちらはメモリサイズを含めた集計表です。
こちらはPIC18F1XK22です。
[出典]Microchip Technology Inc. PIC18F1XK22 Data Sheet
こちらはPIC18F1XK50です。
[出典]Microchip Technology Inc. PIC18F1XK50 Data Sheet
14K50はUSBバッファ用にRAMが256バイトだけ多くなっています。
USBを使わないときには汎用メモリとして使うことができます。
RAMが多く欲しいというときでUSBを必要としない場合には14K50が有利になります。
さてそれでPIC WRITERについてなのですが。
PIC WRITERでの書き込みを考えて書き込みプログラムについて調べてみたところPIC18F14K22もPIC18F13K50と同じ書き込みプログラムでいけるらしいことがわかりました。
ということで下はPIC WRITER試作2号機を使ってPIC18F14K22にプログラムを書き込みしている画面です。
PIC WRTERプログラムは今までと同じ13K50C1.BINです。
下の画面では13K50C1.BINはすでにロード済みです。
PIC18F14K22に書き込むプログラムはPIC BASICコンパイラのPIC18F14K22用システムプログラムのHEXファイルBS14K22_B.HEXです。
やっていることは前回と同じですから画面も前回とほぼ変わりません。
書き込みプログラムはまだデバッグ中なのでVERIFYのときに読み出したデータを画面に表示させています。
前回と同様PIC18F14K22に書き込んだシステムプログラムはテストデータなどではなくて「ホンモノ」のプログラムですからプログラムサイズはそれなりに大きいです。
それをVERIFYのときに読み出して全部表示していますからとても1画面では終りません。
上の画面ではスクロールした画面を戻して最初の部分を表示させています。
下は上の画面からずっと進んで書き込みプログラムが完了したときの画面です。
今回はCONFIGを含めてVERIFYでは不一致の箇所はありませんでした。
これで書き込みは終了です。
これも前回と同様、BASICコンパイラシステムプログラムを書き込んだPIC18F14K22が実際にBASICシステムとして正しく動作するかどうかを確認してみました。
PIC BASICコンパイラシステムを起動しました。
テストのためにロードしたBASICプログラムは前回とおなじBSPRINTT1.TXTです。
BASICプログラムをコンパイルして作成したPICマシン語コードをPIC18F14K22に送ったあとRUNコマンドでそのプログラムを実行しました。
プログラムが正しく実行された結果ABCD…XYZの文字が画面に表示されました。
PIC WRITER試作2号機を使ってPIC18F14K22に書き込んだシステムプログラムが正しく動作することが確認できました。
これでPIC WRITER試作2号機でPIC18F13K50、PIC18F14K50に続いてPIC18F14K22も書き込みできることが確認できました。
PIC18F13K22についてはテストしていませんが書き込みできると考えてよいでしょう。
PICBASICコンパイラ[第72回]
2023.8.31upload
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