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読書 ローダン 表紙へ

最近読んでいる本

 新刊以外は、近くの西区の図書館で借ります。

「宇宙英雄ローダン・シリーズ」
  早川書房
*最新刊 
279巻 分裂惑星ボーン・ワイルド
H.G.フランシス&エルンスト・ヴルチェック
訳 渡辺 広佐
ローダンらが中央惑星スタトを破壊したため、大群は遷移能力を失い、偽神と補助種族たちはクリスタル・バリアの外に出られなくなった。分裂衝動に駆られる黄色い征服者たちはこの状況に耐えきれず、偽神の制止を無視し、大群内の惑星に強行着陸して分裂を試みる。時を同じくして、インペリウム=アルファのロワ・ダントンもこの混乱を察知、みずから重巡洋艦<アマリロ>で、その惑星ボーン・ワイルドの偵察に出撃した!
グイン・サーガ
早川書房
*第1巻
豹頭の仮面
著者 栗本 薫
ヒロイック・ファンタジーと呼ぶそうです。
SFで良いような気もする。ジャンル分けはどちらでも良いけれど、魅力のあるドラマが始っている。この一巻から始って、作者は100巻を目指すと言う。確かに壮大なドラマである。現在は51巻目の「ドールの時代」を読書中です。新刊本は80数巻だから、後の楽しみも、残り30数巻となってしまった。ローダンシリーズの時もそうだったけれど、このように続けて読める方が面白い。書くほうの苦しみは知らない読者のわがままです。
芳醇な樽
「やってみなはれ」
  集英社
著者  邦光 史郎
 サントリーウイスキーの創業者、鳥井信治郎の物語である。
 明治、大正、昭和と三代を生き抜いた大阪の事業家は、野村徳七(野村証券の創業者)、松下幸之助と、この本編の信治郎それぞれは、いずれも無から有を生じさせた独創的経営者である。彼らの共通は、いずれも劣らぬ新しもの好きであった。大阪の商人に見る貪欲さが人生そのものになる。そんな生き様が目に見えるような本編である。
「スキップ」
「ターン」
  新潮社
著者  北村 薫
1949年埼玉県生まれ。「空飛ぶ馬」でデビュー。「夜の蝉」で日本推理作家協会賞を受賞。高校の国語教師より、93年から執筆に専念。他の作品では、「秋の花」、「六の宮の姫君」、「朝霧」、「覆面作家は二人いる」など。
 ひさびさに小説を手に取る。お盆の時間つぶし。2冊とも読みやすかった。時をテーマの作品。時を越えるテーマは最近の映画でよく見る。SF好きだから、興味のあるテーマだと言えるかもしれない。
 昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳。千葉の海近くの女子高2年。それは9月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の8畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた。目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。わたしは一体どうなってしまったのか。独りぼっちだ。でも、わたしは進む。心が体を歩ませてくれる。顔をあげ、<わたし>を生きていく。
 真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな1日を過ごしても、定刻がくると1日前の座椅子に戻ってしまう。<ターン>。いつかは帰れるの?それともこのまま・・・だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。
「開発者列伝」
  日経BP社
電子技術者向けの専門雑誌「日経エレクトロニクス」に連載中の「開発ストーリ」から6話を選び、加筆したもの。
 ソニーの「AIBO」がトップに載っている。
このヒットによりロボットブームが再燃している。人型、2足歩行のロボットが話題になっている。ここでは、ペットロボットである。1台当たりの価格が25万円と高価ながら、発売からわずか20分で3000台を売り切るというヒット商品です。
 「次世代のコンピューターは、癒しのコンピューターではないか?」というコンセプトでこのロボットが生まれる。他界した井深元社長の「独創性とは、人にまねされるかどうかで評価される。人にまねされるものを作りなさい」の言葉が残る。
「晴れ,ときどき苦もあり」
  PHP研究所
著者 上野 瞭
1928年京都生まれ。同志社女子大学教授。著書に、「ひげよ、さらば」「さらば、おやじどの」「現代の児童文学」「砂の上のロビンソン」など。
 毎日新聞の家庭欄に週1回連載していたものが中心に、読売新聞の家庭欄の連載と書き下ろしを加えている。随筆はその人の生活そのもが表に出る。教授だから、その先生の本音が出てくる。「教育というのは、いきた人間相手の、それも「一対多数」の一種の格闘だから、それだけで血圧もあがるし、胃も収縮するし、不眠にも陥るし、心労がどんどん堆積されるものなのである。その上、なぜ「必要欠くべからざる会議」で、その心労を倍加させねばならないのか。・・・・日本の教育は、教師を追い詰めることによって、ますます淋しくなっていく。」
「芸人失格」 著者 松野大介
’85タレントデビュー。中山秀征と「ABブラザーズ」を結成。’95、処女小説「ジェラシー」が文学界新人賞候補。’96「バスルーム」で小説家デビュー。
芸能界、特にお笑いでは「ボケ」と「ツッコミ」の形でのコンビが基本。
多くはよしもと等の事務所に入ってからメンバーを組む。お笑いとして極めるか?タレントになりたいか?それぞれの個人としてのねらいは違う。それでもチャレンジとして知らない相手でもコンビを組む。
「時代の申し子」という言葉もある。タレントを作るテレビの世界が時代と共に変わる。芸能での個人の実力で無いところで売れたり売れなかったり。芸能界とは?
そんな世界を見せてくれる小説です。
「泣く男」
  東京書籍
著者 藤村かおり
幼稚園教諭、幼児カウンセラーとして勤務の後、フリーのライターに。
10編の短編。
「泣く男」、「慶応卒、スキー部出身、三井物産勤務、28才、男性(独身)」等。
女性らしさを感じさせる小説である。
 「この小説のタイトルは泣く男だが、私もたまに「泣く女」となって、床に転がることがある。もう、これは発作のようなものだ。とくにこれに効く薬というものもないが、気心の知れた友達との長電話、10時間以上の睡眠、罪悪感を感じるほどの買い物。それで、どうにかこうにかスランプから抜け出すのである」
「古風堂々数学者」
  講談社
著者 藤原正彦
作家・新田次郎と藤原ていの次男。
現在お茶の水の女子大学理学部教授。専門は数論。「若き数学者のアメリカ」で’78年のエッセイストクラブ賞を受賞。
冷静で論理的な「数学者」のイメージではなく、武士道の思想を重んじる、明治の男を感じさせる。
 「特に教育論が多いのは、政治や経済が日本人の生活を変えるのに止まるのに反し、教育論は日本人そのもの、すなわち日本という国家の本質を変えてしまう、と思ったからである」
 彼の本質が良く分かるコメントである。
「おもしろくても理科」 著者  清水 義範
絵    西原 理恵子
理科をやさしく説明しようとすると大変。
そんな本です。
絵の西原さんのコメントが面白い。
(目次)
慣性の法則
時間よ止まれ
理科の実験
**が東京ドームだったら
海辺の生き物
脳プロブレム等々
「人生には好きなことしかやる時間がない」

 著者  秋元 康
放送作家としてデビュー。「ザ・ベストテン」
「川の流れのように」「おしゃれカンケイ」等。

 エッセイです。最近は小説を読むのがしん
どくなりました。エッセイでは気力が続きま
す。「サンデー毎日」に連載した「どいつも
こいつも」を再編集した単行本です。
 著者の独り言、
   *ロングストレッチのリムジンは急に
     曲がれない
   *時間と手間が最高の贅沢
   *森の中では、誰も自分の位置がわ
     からない
   *説得と納得には通訳が必要である
   *予定調和が興味をなくす
「2001年 日本はこうなる」  著者  三和総合研究所
 21世紀の日本経済は?
帯のタイトル、21世紀ついに日本経済の
本格再建が始まる。景気の底固めはでき
た。IT革命の急速な進展がビジネスモデ
ルの新旧交代を加速させ、新鮮な活力あ
ふれる企業を生み出す。
 ほんまかいな???
GOLF DIGEST 月刊誌
発行所  ゴルフダイジェスト社
 好きな企画
  「読者記者」のページ
アマチアがプロに教わる内容が面白い。
センスもない、努力も少ししかしない、そ
れでも、上手くなりたいのは、私を含めて、
みんな同じようである。